言葉で象徴
今年の漢字
今年の流行語
今年の川柳
1年を、お言葉で、ふり返ってみよう。
あるいは、あらわしてみよう。
そういう発想は、好きです。
ふり返って、どんな1年だったかなあ。
そして、どんな1年にしてゆこうか。
ところで、この世には、いくつの言葉があるんだろう。
ためしに手元の国語辞書をペラペラ。
ほぼ、無限大といっていいでしょうか。
知らない言葉が、多数。
ぜったいに使わない(使えない)言葉のオンパレード。
言葉の世界は、奥が深いです。
そんな中から、自分のランニングに関わった言葉で、象徴的なもの。
それを順不同で「3つ」選んでみました。
わたしの、この1年の印象派ランニング語。
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言葉で、ふり返る1年。
その1『地獄』
いきなり、これですか。
わたしの、ふだんのランニング生活を的確にあらわしていますか。
相当、病んでいる。
いえ、これは8月のレースからいただいたお言葉です。
「ニッポン地獄の夏マラソン」。
こんな大会が、8月第一日曜日にあり、参加させていただきました。
フルマラソンです。
場所は、日本一暑い町、埼玉県熊谷市。
世の中には、常識があります。
くそ暑い中の運動は、控えましょうね。
無理は禁物ですよ。
そんな常識に、真正面からぶつかる、この企画。
ネーミングに、まず、ひかれました。
そして、この遊び心に負けました。
で、実際、暑かった半端なく。
ヘロヘロです。
何杯、水を頭からかぶったか。
ゴールは、遠かったし。
でも、暑いから、と躊躇していたら、このゴールの感動は味わえませんでした。
飛び込んでみる。
何事も、楽しんでやってみよう。
貴重な体験をさせていただきました。
発見
『地獄にも、とってもホトケがいる』
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その2『中止』
ランニング界で、もしかしたら一番多く出会った言葉が、この『中止』だったかも。
あのレースが、中止。
これも中止。
来年も、はやばやと中止。
これはレースに限ったことでなく、社会の中に根をはりました。
学生さんは、授業が中止。
おまつりが中止。
コンサートが、講演会が中止。
中止になったもの、数知れず。
病院への通院を中止しておこう、と決めちゃった方もいます。
その結果「何もすることがなくなってしまった」か、どうか。
そんなことは、ありませんでした。
たべることは、つづきます(つづかないと、まずい)。
出すことも、つづきます(出ないと、キケン)。
それは、何のためにあったのか。
それは、なぜなくせないのだろうか。
そういう発想は、なかなか持てませんでした。
だれのおかげで、できていたのか、ということも考えさせられました。
中止になったものを、ひとつ、あげてみる。
そして自分との関わり方を、考えてみる。
そんな機会が生まれました。
新しい生き方に、通じてゆけそうです。
発見
『本当に大切なものは何か、を考えるキッカケ』
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/12/3378228_m-1024x683.jpg)
雨が降っても、スベるだけじゃなく、かたまるものもある。
その3『トレミ』
チョー、個人的な言葉です。
トレミというのは、トレッドミル・マシンのことです、多分。
人間を運ぶ、ベルトコンベアーです。
いままで、この実物を見たことがありませんでした。
(昔見たのは、心臓負荷試験用のものだけ)
おそらく、これからも見ることはないだろう。
一生、エンのないもの。
わたしには、知らなくてよいもの。
ところが、です。
新しい職場にあったんですね、コレが。
しかも、4台も。
うわ、思ってた以上に、デカイ。
ボタンがいっぱいある。
むつかしそう。
はい、スマホ、きちんとこなせない世代の、ひとりです。
でも、置いてあるのが職場ですからね。
使わせていただきました。
おーおー。
ちがう、ちがう。
そう、いつもの田舎道を走っているときと、感覚がずいぶんちがいます。
いま、その人体実験中です。
評価がまとまりましたら、あらためて報告させていただきます。
発見
『くわずぎらいは、もったいない』
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/12/img20160716143515248812.jpg)
職場の、ベルトコンベアーです。
いまは、もっとスキマを開けて置いてあります。
言葉であらわす、ということ
以上3つの「言葉」が、この1年のわたくしのランニング界で印象にのこった代表選手。
たぶん、わたくしと3つともかぶる、という方は皆無でしょう。
そこが、このわたくしがマイナー路線から脱却できない要因かもしれません。
センスが、ちがいすぎる。
言葉でふり返ってみるのも、おもしろいものですよ。
その中でも、一番印象に残っているのが『地獄』です。
地獄だって、とび込んでみれば、そう悪いところじゃない。
じっさい、レースでは、すばらしい出会いも、たくさんありました。
まさに、ホトケさまたち。
要は、気の持ちようだ。
なんとなく、最初の第一歩が軽くなったような気がします。
しかも、これから待っているのは、マラソンレースだけじゃありません。
ホンモノの『地獄』、いえ願わくば『天国』だって、待っています。
どんな心づもりで、入ってゆこうか。
でも天国には、アノ人も、コノ人も、ワンコも待っていてくれる。
ひとりじゃない。
「100年前ぼくはここにいなかった
100年後ぼくはここにいないだろう
あたり前なところのようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ」
谷川俊太郎「朝」より
ノー天気に、生きなさい。
ノー天気に、走りなさい。
そんな教訓をいただいた年となりました。
さあ、新しい一歩へ。
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いろんな「文字」を刻んでゆきたい。
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