3つのお言葉2020「ランニング編」

言葉で象徴

 

今年の漢字
今年の流行語
今年の川柳

1年を、お言葉で、ふり返ってみよう。
あるいは、あらわしてみよう。
そういう発想は、好きです。

ふり返って、どんな1年だったかなあ。
そして、どんな1年にしてゆこうか。

ところで、この世には、いくつの言葉があるんだろう。
ためしに手元の国語辞書をペラペラ。
ほぼ、無限大といっていいでしょうか。

知らない言葉が、多数。
ぜったいに使わない(使えない)言葉のオンパレード。
言葉の世界は、奥が深いです。

そんな中から、自分のランニングに関わった言葉で、象徴的なもの。
それを順不同で「3つ」選んでみました。
わたしの、この1年の印象派ランニング語。

 



言葉で、ふり返る1年。

 

その1『地獄』

 

いきなり、これですか。
わたしの、ふだんのランニング生活を的確にあらわしていますか。
相当、病んでいる。

いえ、これは8月のレースからいただいたお言葉です。
「ニッポン地獄の夏マラソン」。
こんな大会が、8月第一日曜日にあり、参加させていただきました。

フルマラソンです。
場所は、日本一暑い町、埼玉県熊谷市。

世の中には、常識があります。
くそ暑い中の運動は、控えましょうね。
無理は禁物ですよ。

そんな常識に、真正面からぶつかる、この企画。
ネーミングに、まず、ひかれました。
そして、この遊び心に負けました。

で、実際、暑かった半端なく。
ヘロヘロです。
何杯、水を頭からかぶったか。
ゴールは、遠かったし。

でも、暑いから、と躊躇していたら、このゴールの感動は味わえませんでした。
飛び込んでみる。
何事も、楽しんでやってみよう。
貴重な体験をさせていただきました。

発見
『地獄にも、とってもホトケがいる』

 

 



 

 

2020NIPPON地獄の夏マラソン、後半戦

2020年8月14日

2020NIPPON地獄の夏マラソン、前半戦

2020年8月10日

 

 

 

その2『中止』

 

ランニング界で、もしかしたら一番多く出会った言葉が、この『中止』だったかも。
あのレースが、中止。
これも中止。
来年も、はやばやと中止。

これはレースに限ったことでなく、社会の中に根をはりました。

学生さんは、授業が中止。
おまつりが中止。
コンサートが、講演会が中止。

中止になったもの、数知れず。
病院への通院を中止しておこう、と決めちゃった方もいます。

その結果「何もすることがなくなってしまった」か、どうか。
そんなことは、ありませんでした。

たべることは、つづきます(つづかないと、まずい)。
出すことも、つづきます(出ないと、キケン)。

それは、何のためにあったのか。
それは、なぜなくせないのだろうか。

そういう発想は、なかなか持てませんでした。

だれのおかげで、できていたのか、ということも考えさせられました。
中止になったものを、ひとつ、あげてみる。
そして自分との関わり方を、考えてみる。

そんな機会が生まれました。
新しい生き方に、通じてゆけそうです。

 

発見
『本当に大切なものは何か、を考えるキッカケ』

 



雨が降っても、スベるだけじゃなく、かたまるものもある。

 

ひとり安政遠足マラソン、ないしょ噺(後半戦)

2020年5月22日

ひとり安政遠足マラソン、ないしょ噺(前半戦)

2020年5月15日

 

 

その3『トレミ』

 

チョー、個人的な言葉です。

トレミというのは、トレッドミル・マシンのことです、多分。
人間を運ぶ、ベルトコンベアーです。

いままで、この実物を見たことがありませんでした。
(昔見たのは、心臓負荷試験用のものだけ)

おそらく、これからも見ることはないだろう。
一生、エンのないもの。
わたしには、知らなくてよいもの。

ところが、です。
新しい職場にあったんですね、コレが。
しかも、4台も。

うわ、思ってた以上に、デカイ。
ボタンがいっぱいある。
むつかしそう。
はい、スマホ、きちんとこなせない世代の、ひとりです。

でも、置いてあるのが職場ですからね。
使わせていただきました。

おーおー。
ちがう、ちがう。
そう、いつもの田舎道を走っているときと、感覚がずいぶんちがいます。

いま、その人体実験中です。
評価がまとまりましたら、あらためて報告させていただきます。

 

発見
『くわずぎらいは、もったいない』



職場の、ベルトコンベアーです。
いまは、もっとスキマを開けて置いてあります。


 

言葉であらわす、ということ

 

以上3つの「言葉」が、この1年のわたくしのランニング界で印象にのこった代表選手。
たぶん、わたくしと3つともかぶる、という方は皆無でしょう。
そこが、このわたくしがマイナー路線から脱却できない要因かもしれません。
センスが、ちがいすぎる。

言葉でふり返ってみるのも、おもしろいものですよ。

その中でも、一番印象に残っているのが『地獄』です。

地獄だって、とび込んでみれば、そう悪いところじゃない。
じっさい、レースでは、すばらしい出会いも、たくさんありました。
まさに、ホトケさまたち。
要は、気の持ちようだ。
なんとなく、最初の第一歩が軽くなったような気がします。

しかも、これから待っているのは、マラソンレースだけじゃありません。
ホンモノの『地獄』、いえ願わくば『天国』だって、待っています。
どんな心づもりで、入ってゆこうか。

でも天国には、アノ人も、コノ人も、ワンコも待っていてくれる。
ひとりじゃない。

「100年前ぼくはここにいなかった
100年後ぼくはここにいないだろう
あたり前なところのようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ」
谷川俊太郎「朝」より

ノー天気に、生きなさい。
ノー天気に、走りなさい。
そんな教訓をいただいた年となりました。

さあ、新しい一歩へ。

 



いろんな「文字」を刻んでゆきたい。

 

 

たーさん
言葉力 思った以上に はげまされ

 

↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村