2月の予定が
ずいぶんと続いていた、2月最終日曜日の予定。
「深谷ハーフマラソン大会」。
フッカちゃんも参戦(走らないけど)の、たのしい大会でした。
ゴール後の、トン汁サービス。
そして、深谷ネギをおみやげにして。
が、今年も中止となりました。
そんななか見つけた「いわきサンシャインマラソン」。
お日様キラキラ、開催でうれしいと思っていたら、あえなく中止。
いいんだ、レースシーズンというのに、レースのない2月。
ならば、きょうは、ご近所のお山を走ってみよう。
お山といっても、里山です。
標高があるわけでもない。
熊さんが、冬眠していることもない(と祈っている)。
なので、「トレイルラン」なんて、格好もつけられない。
でも、このゆるさが、案外いいんです。
好シーズン
といっても、玄関をでたらいきなり山の中、ではありません。
いちおう、アスファルト道路を5キロほどはしります。
ちょうどいい、ウオーミングアップ。
山道にさしかかる小さな小川は、まだ氷が。
それでも、なんとなく空気がゆるんできた気配を感じる朝。
里山をたのしむには、これからが最高です。
総合第一位の季節。
それには、ちゃんと理由があります。
まず道すじは、夏草が枯れた状態になっています。
もっとも通行障害がない時期です。
くわえて、ヘビがまだ出てこない。
くわえて、ハチもまだ飛んでこない。
足元事情と、天敵状況が、1番に安定する時期。
それが、これからの季節です。
ツルや草が、グングンと伸び始めた勢いは、防ぎようがありません。
ヘビやハチが元気に飛び回ると、いけません。
こうなってくると、わたしにはまったく勝ち目がなくなります。
今だって、負け戦ばかりですけど。
ふもとでは、まだ氷がはっていますが、薄くなってきています。
このくらいの「ゆるさ」が、好都合です。
どこまでも、足もとがやさしいのが里山。
足もとの感触
一部は凍っていますが、足もとも、ずいぶんと柔らかくなってきました。
ときおり、落ち葉のじゅうたん。
まだ雨も少ないので、ヌカルミもありません。
いつもワラーチ履きなので、これは助かります。
くわえて、里山のいいところ。
ひとがいない。
有名なお山になると、登山者だって、少なくはありません。
まだまだつづく登山ブーム。
ところが、名もないような坂道を、エッチら足を運ぶひとはいません。
静寂の世界。
足もとは、冬の定番の「ワークマンくつ下にワラーチ」というジーさんスタイル。
里山名物?ミツバチ箱も、開花を待っています。
のぼって、くだって
里山は、ずっとのぼりが続く、ということもありません。
のぼったら、くだる。
バリエーションが、矢継ぎ早に展開します。
いつ果てるか知らないのぼり坂をヒーハー、ということがないのです。
これは、ド根性のないわたくしには、助かります。
のぼって、つまった息を、くだって整える。
体力の続かないわたくしにも、やさしい。
だから、クンレンの場には、ならないかもしれませんが。
そして、できるだけ毎回、新しいルートにチャレンジ。
脳ミソの回路は、途切れて、記憶力は落ちる一方。
ですが、里山の小径の地図は、広がる一方。
そのご褒美に、のぼり上げれば、ふだんの生活圏よりも、すこしだけ上にでる。
いつもとはちがう展望。
木々もまだ落葉中なので、視界をさえぎるものもありません。
遠くには、富士山が見える、というわけではありません。
ただし空気が澄んでいれば、筑波山が確認できます。
春のおとずれは、陽射しの強さで感じられます。
ああ、あきらかに光線が強まっている。
人間も、一種の光合成をしているんじゃないでしょうか。
皮膚は、いがいに強いセンサーです。
ビタミンDも、グングン作成中。
地層フェチで、いつも化石はないか、としばし足が止まる。
むかしは、このカシの実をパチンコの玉にして飛ばしていました。
このけもの道風のルートは、途中で行き泊まりで、引き返しへ。
真冬とはあきらかにちがってきた陽射しのなか、ルンルン、ゼーハーのぼる。
ほのぼのゴール
ひとまわり一周。
といっても、いつもの定食コースではありません。
なにしろ、休日朝の、ゆったりランです。
できるだけ、毎回、新しい道にも挑戦してゆきます。
この先は、どこにゆくのだろう。
そのウキウキ感と、小さな緊張感が、力を生みます。
なにしろ里山には、いくつもの小径があるので、気がぬけません。
新しいコース発見、ともなればテンションがあがります。
こりゃ、もう先には進めない、となって降参してひきもどすこともあります。
この道は、人間がつくったものじゃなさそうだ。
そういう、ケモノ道みたいのもあります。
どこをゆこうかと考えながら走ると、楽しい。
そして、ワクワク感も、倍増です。
走るのって、気持ちいい。
本日の走行距離(一部歩き)は、21,35キロでした。
偶然、ハーフと同じ。
所要時間は、2時間41分32秒。
累積標高412メートル。
ゆるい、ゆるいお散歩ランでした。
一気にくだる爽快感。
ヤブには、とっても親近感をもっています。
ふもとでも、坂道には苦労をしません。
ふもとに降りてきて出会った、陽だまりの福寿草。春だなあ。
朝ランの 足もとかざる 里の春
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