理屈じゃなく
医療の世界は、理屈が先行するものが少なくありません。
カクカクの理屈から、この治療はイイよ。
新型ワクチン開発も、多くはこのパターンです。
ほかの生き物の事例から、導きだすことのあります。
ラットちゃんに投与したら、すごくいい結果になったよ。
ところが、現実は、必ずしも思い描かれるようにはならないものです。
むしろ、逆の方が、多かったりして。
血圧が高いから、血圧の薬を飲みなさい。
そうして、下がりすぎたがための事故がふえています。
転倒とか、脳梗塞とか。
あまり着目されることも、因果関係を究明されることも、ないようですが。
で、皮ふです。
この世界ならではの利点があります。
目で見て、結果がわかる(ものが多い)。
特別な検査や採血などしなくても、わかります。
カサカサが、シットリしてきたよ。
カイカイから、開放されてきたよ。
逆に、ハッキリ出ちゃうものですから、ハッタリが効きにくい分野ともいえます。
こんな世界の、おハダの対応法。
何が、いいでしょうか。
ヒアルロン酸、降臨
カラダから、ヒアルロン酸という成分が解明されました。
「ヒアルロン」さん、じゃありません。
でも、この呼び名の方が、お友だちぽかったりして。
このお方、水分と、とっても仲がいいんですね。
どのくらい、仲がいいのか。
1グラムの「ヒアルロン」さんは、6リットルの水分を囲う。
え、そんなにですか、と信じられません。
カラダは、たくさんの水分で、うるおっています。
なので、昔の生物は、みな水の中で、くらしていました。
そうしなければ、水分が保てず、支障がでてしまうのですね。
ところが、どうしても陸の上で、くらしたい。
こう思ったのは、人魚姫だけではありませんでした。
でも、水から出ると、たちまちのうちに乾燥が待ちかまえています。
そこで、慈悲深い神様は、カラダに「ヒアルロン」さんを施しました。
その結果、陸の上でも、カラダに水分を保てるようになりました。
そんなはなし、聞いたことがないぞ。
はい、わたしの「たわごと」です。
信じないでください。
理由はわかりませんが、でも、皮フには「ヒアルロン」さんが豊富。
その結果、モチモチ、フワフワのおハダができましたとさ。
(繰り返しますが、医学的検証はありません)。
赤ちゃんのおハダは、ゆたかな「ヒアルロン」さんがおおう。
年とともに、それは減少してゆく。
ならば、それを補ったら、どうなるんだろう。
実証実験
おハダの反応です。
比較的、試しやすい分野です。
ならば、治験者を集めよう。
最初は、おハダのハリのなくなった、中高年男性ね。
あ、わたくしのことです。
いろんな「ヒアルロン」さんの、塗り薬がありました。
一般のドラックストア等で、手に入るもの。
安いもの。
その中で、比較検討をしてみました。
なんとも、とぼしい検証対象です。
ちょっと情熱と、予算が足りなかったか。
狭い世界のはなしになってます、すみません。
そこで採用したのがアクアモイスト『発酵ヒアルロン酸の化粧水』でした。
ジュジュ化粧品の製品です。
この会社には、見覚えがありました。
むかし、わが家にはここの『桃の花』という軟膏がありました。
あ、今もあるようです。
わたくしひとりの結果では、心もとない。
そこで、まわりの方にも、モニター協力のよびかけ。
最後は、職権濫用。
さまざまな状況の、お年寄りにも、使っていただきました。
結果発表。
すべての方の、おハダがうるおい出す。
いまのところ、保湿度ナンバーワンの位置をキープしています。
副作用なし。
ひとつ、使い方のポイント。
ヒアルロン酸は、「加湿」ではありません。
「保湿」です。
ですから、うるおった状態で使うのが、一番効果がありそうです。
つまり、お風呂あがり。
水を使ったあと。
ま、もとがカラカラでも、効きますけどね。
どこでも、うるおいが欲しい
人間は、かわいた世界(陸上)で生きる宿命をもっています。
そのため、保水能力は、必須です。
くわえて、動物という、動く生きものです。
そのために、たくさんの「関節」をもっています。
関節の中には、スムースに動くための水分が保たれています。
ここの水分が減って、スムースさに支障をきたす方がいます。
歩くと、ヒザ関節が痛い。
ウデをあげようとすると、カタ関節が痛い。
ならば、ヒザやカタの関節内に、「ヒアルロン」さんを入れたらどうだろうか。
うるおいます。
そして、動きがスムースになる。
結果、痛みが減る。
ただし、ずっとは続かない、のですが。
最近は、おハダの「たるみ」に「ヒアルロン」さんの注射、というのもあるようです。
しっとり保水されて、うるおう。
ならば、飲んだらどうだろう。
これは、まだ未知の世界です、知りません。
ヒトリじゃないの
皮ふは、皮ふのみで、できていません。
その上に、まんべんなく「細菌」ちゃんが、すんでいます。
ほとんどは「ブドウ球菌」ちゃんです。
ブドウのフサみたいに集まっていますから、こんな名前です。
目には、見えません。
どのくらい、住んでいるのでしょうか。
約1兆匹、といわれています。
皮フの上は、あまねくブドウ球菌ちゃんが覆っている。
日本庭園の、苔むした石などを想像してみてください。
これを「共生」といいます。
文字通り、ともに生きている。
皮フに、ヘンな菌が襲撃したとします。
すると「わしのシマを荒らすんじゃない」と球菌ちゃんが、蹴散らしてくれます。
そのため、他の菌が住めない、入れない。
こうして、皮ふは、守られています。
ほら、共生。
ところが、最近は、ブドウ球菌ちゃんをいじめようという風潮がきています。
いじめ問題、皮フにも発生。
除菌、というやつです。
ともに生きるブドウ球菌ちゃんを殺せ。
皮ふバリアーを、みずからの手で破壊でしょうか。
いい球菌ちゃんの住まないおハダは、いくら保水しても、もろい。
除菌でカサカサの方、増えています。
わたくし、ですか?
そういうの、使いません。
洗い流せば、汚れは流れ去るのですから。
『保水』と『保菌』。
この両者が、スキンケアのキモ、と考えています。
おこられちゃうかな?
うるおいの 主役を演ずる ヒアルロン
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