プチ飛脚走り体験

姫タン
飛脚走りって、昔の人の走りかたでしょ、江戸時代の。
現代のハイテクをまとった走法に、かなうわけないんじゃないの?

たーさん
そうかもしれない(苦笑)。
マジメな人にはかなわない。クンレンつむ人にはかなわない。若い人にはかなわない。ハイテクにはかなわない。

姫タン
ウフフ、それでも飛脚走りを登場させるってことは、何かモクロミがあるんでしょ?

たーさん
何もない時代の走りだったから。

姫タン
意味わかんない。

たーさん
何もない、ということは、見方をかえれば『自分のカラダ』だけで走ることです。
一番すなおな走り方。
それこそが、飛脚走りの真骨頂です。
襟裳の春と、飛脚走りは、何もないところに無限の味がでる。

姫タン
ふーん、スナオなら、簡単にできるってこと?

たーさん
その通りです。
特別な予備知識はいらないし、特別な体力もいらない。
まずは走ってみましょう、楽に走れるはずです。

姫タン
ヒメでも、走れるかしら?

たーさん
もちろんです、ぜひ、ぜひ、ぜひ。

姫タン
苦しいのは、イヤよ。

 

チョー簡単、一発飛脚走り体験

うーんと簡単にしてみました。
どこよりもシンプルです。
これだけでも、飛脚走りの真髄にふれることができます、多分。

これ一発 飛脚走り体験

まず、立つ。
歩くときの『半分の歩幅』で、ゆっくり駆けだす。
そのまま、気持ちのいいペースで駆けてみる。


以上です。

姫タン
ちょっと、手ぇ、ぬきすぎじゃない?

たーさん
そうかな、飛脚走りの真髄は、ここに充分お披露目されているんですけど。
このくらい、カンタンなんです、とまず信じてください。

姫タン
ありがたさを感じないわね。

たーさん
でも、お手軽に走れませんか?
それに、走ると右ヒザが痛むっていっていたのに、痛みもでないでしょ?

姫タン
もう少し、深みが欲しいわ。

 

プチ飛脚走り、3つのステップとその先の世界

 

それでは、3つのステップに積み上げて実践してみましょう。

3つを「調身」「調心」「調息」と覚えやすいようにわけてみました。

プチ体験ですから、クツや服装は、あまりこだわらないでやってみましょう。

 

第一ステップ(調身編)

 

まずはココから 調身編

カサを肩にのせて、気持ちよく立ってみます。


以上です。
カサは、ふつうのカサです、折りたたみカサなら伸ばしておいてください。
気持ちよーく、気持ちよーく、なる工夫を考えてみてください。
気持ちよくなる姿勢が、いい姿勢です。

身体をととのえることから、これを「調身」とよびます。

 

第二ステップ(調心編)

 

さあ走りだそう 調心編

歩幅を歩くときの半分にせばめて、歩きだしてください。
その歩幅で、肩にのせたカサが跳ね上がらないよう、地面にすいつく感じで、少しずつスピードをあげてみてください。
そのまま、歩くのとは違う感覚を感じる速さまでスピードをあげてみてください。


以上です。
ほとんで蹴りあげないで、早足歩きのちょっと上等なくらいの走り方になっていることを感じられるでしょうか。

これができてきたら、肩のカサは、もう置いておきましょう。
ただし、カサが肩にのっている感覚は、大切にとっておきましょう。

この実際の走りのイメージを忘れないでください。
イメージを「心象」ととらえて、この行程を「調心」とよびます。

 

第三ステップ(調息編)

 

走りつづけよう 調息編

息がハアハアしないペースで、調心編の走りをしばらくつづけてみましょう。


以上です。
息がきれないで進んでいる、ということは、カラダは歩いているときと同じ代謝を維持できているということです。
ですから、けっこう長い時間、長い距離を走っていられるじゃん、ということを実感してみてください。

だって、長く走れない最大の理由は、息がきれるからです。

息をきらさないペース、が飛脚走りのひとつのキモになります。
そう、ペースは呼吸をみて決めます。
これを「調息」とよびます。

 

その先のステップ

以上「調身」「調心」「調息」をかねそなえた走りが、飛脚走りの真髄です。

あとは日々の実践の繰り返しで、走れる距離はどんどんと延びてゆけるでしょう。

1キロが、2キロ、3キロと。
やがて、5キロ、10キロと。
そして21キロ(ハーフマラソン)へ。
ついには42,195キロ(フルマラソン)に。
さらに酔狂さがあれば100キロ(ウルトラマラソン)だってあります。

これらひとつひとつのステップを走りきった先に見える光景に、夢をふくらませてください。

 

姫タン
そんなものなの?

たーさん
原理はカンタンなんです、何事も。
あとは実際に走ってみるか、走らないか、だけです。

姫タン
何か、いい参考書はあります?

たーさん
ずばりその名も『飛脚走り』という本が、ゼンゼン売れないで、在庫残ってます(泣)。

姫タン
まあ、まあ。
このブログ記事も参考になるかしら。

たーさん
うーっむ。
いえいえ、信ずるものは救われる。

姫タン
最後は「愛」ね。

たーさん
はい、読者のみなさまの愛が欲しい。

 

 

たーさん
しばしば人生にたとえられるように、マラソンは紆余曲折の連続です。
ソコを楽しめるようになると、人生の幅がグッと広がると信じています。
さあ、レッツ ランニング!