正体探索
幽霊は、苦手ですか?
ススキは、苦手ですか?
わたくし、幽霊は、好きではありません。
苦手です。
こわいし。
会いたくもありません。
一方、ススキは、苦手ではありません。
月が映える十五夜のススキは、美しさが輝いていますし。
冬にりんと立つ枯れススキも、味わいがあって好きです。
なぜ幽霊がこわくて、ススキはこわくないのか。
それは、幽霊の正体がわからないから、も一因でしょう。
何者だか、わからない。
わからないだけじゃなく、おどおどしくもある。
だから、こわい。
でも、そう思っていた幽霊の正体が、ススキだったらどうでしょうか。
暗闇でなびいていた影が、じつはススキだった。
それを、幽霊だと思いこんでいた。
『幽霊の 正体見たり 枯れ尾花』
有名な句があります。
尾花とは、ススキのことです。
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正体に無頓着
医学の世界は、現代のチミモウリョウです。
オドロオドロしい、正体不明な世界。
最近、病院と幽霊屋敷の区別がつかなくなってきました。
(ボケた、といわれてます)
「うつ」の正体は?
「ワクチン」の正体は?
正体不明なものに、ふり回されています。
「痛み」も例外ではありません。
「痛い」というコトバは、ありふれています。
小さな子でも、使います。
いつの間にか、身についていたコトバです。
ですから、「痛い」という感覚はわかります。
ですから、「痛い」という意味もわかります。
では、痛みの正体は何者ですか?
ここで、立ちどまっていませんか。
幽霊以上に、正体不明なもの。
「痛み」も、そのひとつになっていませんか。
ですから、神秘的な存在、といってもいいかもしれません。
正体がわからないんですから。
そのため、一杯一万円の水が、ものすごく痛みに効くなんてはなしもでるんですね。
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強引
ここで、痛みの正体を、ハッキリさせちゃいましょう。
もちろん、ココだけのはなしです。
大きな声でいうと、ヒナンゴーゴーとなるからです。
世間様は、いろいろとうるさい。
ですから、ココだけの、正体暴露です。
「痛みとは、血流の停止である」
はい、じつにヒナンゴーゴー的な定義です。
わたくし、ヒナンには、それなりに慣れているつもりです。
なので、ゴーゴーすすみます。
あるいは、無視かな。
小さいことを、気にしない。
血流は、停止すると、どうなると思いますか。
血液中の血小板から、「痛み物質」が放出されます。
たちどころに、です。
血液は、つねに流れつづける宿命にあります。
マグロみたいです、止まれない。
止まったらアウト。
ですから、停止イコール緊急事態です。
止まったら即出されてくるのが、痛み物質です。
ブラジキニンとか(オタ発言)。
痛み物質は、「痛みセンサー」に触れると、ドカンと痛み信号を発します。
地雷をふむ、みたいな。
痛みセンサーは、カラダの中で、おもに「膜」に埋め込まれています。
モグラ叩きの穴みたいなイメージです。
皮膚の下の、真皮という膜。
心臓や、肝臓といった臓器をつつむ膜。
運動器では、膜の御三家があります。
筋肉の膜。
関節をつつむ膜(関節包)。
骨の膜。
これらの膜に、痛み物質が触れると、ジュワッと痛み信号の発令。
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スイッチ
1)血液は、停止すると、たちどころに「痛み物質」を発散する。
2)痛み物質は、痛みセンサーをもつ「膜」にふれると、「痛み信号」を発する。
ここまで、よろしいでしょうか。
この2つのステップが、痛みを理解するキモです。
(ヒジョーなる独断)
ですから、血流が止まっても、痛みセンサー膜まで届かないと、痛み信号は発生しません。
脳ミソの中で出血(脳出血)しても、脳内にはセンサー膜がないので、痛みません。
脳ミソは、表面のクモ膜にセンサー膜があります。
ですから、表面下で出血すると、たちどころに痛む。
クモ幕下出血です、イタター。
皮膚表面も、センサーはありません。
ですから、表面だけをつねっても、痛みません。
表面下の真皮までつねると、痛い。
心臓の血流停止を、心臓のセンサー膜が感知すると、痛む(心筋梗塞)。
ガン組織の痛みも同じ。
ガン組織は血流がゴチャゴチャ。
(ただし、ガンは「心配」という心因も加わります)。
長く走りつづけると、筋肉線維中の細血管が切れて血流がとどこおり、筋肉のセンサー膜で痛みを感知。
捻挫をすると、細血管も切れて、関節包や筋肉や骨のセンサー膜で痛みを感知。
なお、痛み信号は、神経という全身にはりめぐらされた電線にはいり、脊髄そして脳ミソまで運ばれます。
この部分のはなしは、今回は、置いておきます。
ここから、「心因」も生じてきますが。
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あらためて、正体
今回のテーマは、「痛みの正体」です。
正体は、知らないほうが、神秘的。
知らないほうが、ロマンがある。
ウルトラマンしかり。
月光仮面しかり。
仮面の忍者赤影しかり。
(しかし、みな古すぎです)
でも、医学の世界じゃ、どうなんでしょう。
やはり、ある程度、正体をハッキリさせておきませんか。
だって、そのために苦しんでいる方が、少なくないんですから。
医学は、日々、進歩している。
だったら、なんで、痛むひとが増えているんですか?
なのに、なぜ、なかなか治らないんですか?
進歩なんか、していません。
(おっと、暴言、失礼)
原点が大事。
原点を忘るべからず。
原点を忘れると、迷っていることに気がつけない。
あやしい誘導に気がつかない。
血流の低下を、どうやって、癒してゆきましょうか。
血流の低下を、どうやって、おこさないでゆきましょうか。
流れが生じれば、痛まない。
痛いの、痛いの、飛んでゆけ。
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痛みという 正体見たり 血の停止
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