無になってゆきませんか
いろんな「走り型」があります。
はい、今回は「走り方」ではなく「走り型」としてみました。
フォーム優先、をねらってみました。
世間には、理想の「走り型」があるようで、多くの指導者があつく語る場面も少なくありません。
うでのふり方。
足のだし方。
姿勢の意識のむけ方。
呼吸の仕方。
ペースのきざみ方。
トレースのえがき方、等々。
走り型、百花繚乱です。
たくさん、目のつけどころってあるんですね。
テストに出されたら、どうしましょ。
でも、世の中は広いんですねえ。
ちゃんと、マスターできちゃうランナーもおられます。
そういう方が、伸びてゆけるのかなあ。
聖徳太子の末裔でいらっしゃいますか。
わたしには、とてもできません。
認知機能も、だいぶアヤしさが出現しています。
そもそも、走っているときって、アタマは働いてくれますか?
わたしは、走ってゆくと、だんだん「無」に向かってしまうんです。
だから、音楽とかも、いっさい聞きません。
ふだんから「考えが足りない」と文句を云われていますが、走っている最中は、さらにアタマが空っぽ化していっちゃいます。
脳ミソ、眠ちゃってるんじゃないか。
「無」に向かう快感が、走りの魅力になっています。
こりゃ、走りながらの学習は、無理ですね。
どうして走るんですか
何のために、走っていますか?
自己記録の更新、名誉、表彰、ダイエット、運動不足対策。
思いは、さまざまです。
自分の置かれた場所、置かれた位置、年齢、などでも変わってゆきます。
歳をとってくると、記録とか順位のアップとかは、あればうれしいけれど、冷静に考えてみれば今の自分にはむかないことに気づきます。
結局、走ること自体が楽しい。
走るとスッキリするし、体調も機嫌いいし、生活のリズムもはなやぐ。
ですから、逆に走れない日がつづけば、なんとなくモヤモヤ。
走りが、くらしのリズムに入ってしまっているんです。
ご飯を当たり前に忘れないように、走りもある、こっちは毎日じゃありませんが。
くらしのリズムに入って、いつのまにか20年余。
ところで、リズムって、何でしょうか。
リズムは生命
生きる力は、リズムです。
生命は、リズムそのものです。
生きているかどうか、をみるカナメとして「生命兆候(バイタルサイン)」というのがあります。
体温、血圧、心拍数、呼吸数の4つが代表選手です。
最近では、指先にはさんで測定する酸素飽和度というも参加しています。
このなかで、真のカナメは「心拍数」と「呼吸数」の2つです。
血圧計をつかって数値をだす血圧、体温計をつかって数値をだす体温は、この2つを反映する値で、二次情報です。
血圧の変化、体温の変化には、心拍と呼吸数の変化がみられているはずです。
空気の出し入れの呼吸数、スーハー。
血液の流れのカナメの心拍数、ドッキン。
この2つが、真の生きているアカシ。
この2つの変化なしに、血圧や体温が勝手に変わってゆくことはありません。
ですから、人生最後のとき。
心臓は、動かなくなったかな、呼吸は、止まったかな。
この生命2大兆候の停止の確認。
念のため、その結果反応しなくなる脳の反射を目玉で確認。
で、ナムナムとなります。
このとき、血圧や体温の測定は不要です。
そして、着目してください。
呼吸のスーハー。
心臓のドッキン。
どちらも、リズムをきざむアナログ設計です。
リズムが、生命をつむいでゆきます。
リズムで、生命がつむがれてゆきます。
ところで、走りにリズムは宿っていますか?
走りにリズムが宿ると、どうなると思いますか?
リズムのはかり方
リズムをはかる器械といったら、メトロノームの登場です。
すみません、それしか思い浮かびません。
家にあるメトロノームのたぐいを並べてみました。
左から、ゼンマイ式のメトロノーム。チクタクきざんで、小型で気に入っていますが、持って走るには、多分、不向きです。
その奥には、電子式メトロノーム。電子ですが、画面にチクタク拍子がふれる画像があらわれます。
電子なんですが、ゼンマイ式のアナログ画像を大事に残すすぐれものです。
真ん中手前には、小型の電子式メトロノーム(ヤマハN89)。タマゴッチ型で、うしろにクリップもついているので、ポケットやベルトにはさむこともできます。
現在は、ヤマハクリップ式デジタルメトロノームME-55となって、ピンク、ブラック、ブルーが手に入ります。参考までに、ネット通販情報ものせておきます。
持って走るのには、チョー便利です。
わたしはランニング時ばかりでなく、日常でも愛用しています。
はい、3つ持っています。
次は、3ヶ月ほど前にようやっと購入した、はじめてのスマホ。
それまで、ずっと簡単ケータイでした。
メトロノーム機能もつけられるようですが、使い方がまだわかりません。
最後はGPS腕時計。
メトロノームにはなりませんが、足拍数(ピッチ)を表示し、記録もとれます。
モノによっては、チクタク、メトロノームになるのもあるようです。
で、やはりタマゴッチメトロノーム。
こういうのが利用できる世になりました、ありがたいです。
ちなみに、メトロノームの下にあるのは、わたしの電子ピアノ。
万年バイエル初心者。
路上で足クンはなんとか走ってくれますが、鍵盤の上では、指クンはバラバラで立ち往生。
ゼンゼン走ってくれません。
うーん、リズムにのれない。
歩きのリズムを作ってみましょう
まずは、歩くところから。
歩きで要領がつかめたら、走りも同様ですから。
自分の歩きを、メトロノームにのせられますか。
最初は、自分が主役です。
自分の歩調(足拍数)にあわせて、メトロノームの拍子をあわせてゆきます。
80になりますか、105くらいですか。
わたしは、ふだんは120が気持ちイイです。
一度メトロノームの拍子を設定すると、メトロノームは同じリズムをきざみつづけます。
途中で、勝手に変わったりはしません。
例外は、ゼンマイが終わったときと、電池が切れたとき。
で、自分の歩きを、どこまでメトロノームにのせられますか。
5分間?
10分間?
地面は、意外と複雑です。
平らか、デコボコか。
アスファルトか、土か。
のぼりだってあるし、下りもある。
階段があることも。
石ころもころがっているし、曲がり角もある。
なにより、カラダも変化する(疲れる)。
どんな状況に変化しても、メトロノームの歩調で歩いてゆく。
呼吸や心拍が変化しても、ここは足拍数優先で、メトロノームだけは変えてゆかない。
メトロノームについてゆこうとすると、カラダはどんな変化をしてゆくでしょうか。
あるいは、どこがギクシャクしてくるでしょうか。
ギクシャクしてくるところは、無理がかかっているのかもしれません。
どこかが、不自然なのかもしれません。
メトロノームにのって歩いてゆくと、面白い発見に出会えます。
新大陸の発見だ。
一句 チクタクと 歩みをつむぐ メトロノーム
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