リンゴは、なぜ落ちる?
秋になると、リンゴの木には、真っ赤なリンゴの実がみのってきます。
ああ、今年も豊作だな。
とつぜん、ひとつのリンゴが、風もないのに落ちました。
ポトリ。
「おお、これこそは」
リンゴは、地球の中心に引っぱられたためではないか。
そういえば、地上のすべてのものは、地球に引きよせられてゆく。
ごぞんじ、万有引力の発見の場面です。
リンゴの実が落下するのを目撃したひとは、これまでに、どれほどいたでしょうか。
リンゴの実にかぎりません。
お茶わんをを落として、割ってしまったこと。
段差でつまづいて、オデコを打ったこと。
これらはすべて、地球の中心に引かれる力のせいでした。
万物には、引力がはたらいている。
いわれてみれば、そうだな。
そんな「アタリマエ」も、意識しないと、気づけません。
世の中、まだたくさんの「意識しないワクワク」が、隠されているような気がします。
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4つの関節
ひとの動きは、関節を中心におこなわれる。
骨自体は、変形しないからです。
それでは、歩くときに使われる関節は、どこだろう。
多分、全身、いろいろ。
たくさんの関節が、共同作業で参加しています。
その多数の関節を動かすために、多くの筋肉も使われています。
歩くときに使われる筋肉は、カラダ全体の筋肉の6割とか7割にもおよぶ、なんていわれています。
選挙の投票率より、ずっと高い。
という流れに逆行しますが、今回は、ずっとシンプルな発想でのぞみます。
歩きの中心をになう関節は、どこになるだろうか、ということです。
まず、中心となる関節があるはず。
その関節を後方から支援するかたちで、多数の関節が参加してくる。
そんな仮説のもとでのスタートです。
そうして考えたのが、4つの関節です。
アシのつけ根の関節(股関節)。
ウデのつけ根の関節(肩関節)。
それぞれ、左右があるので、都合4つの関節です。
胴体からのびる、4本の手足の、つけ根に着目したのです。
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特別なカタチ
アシのつけ根の股関節。
ここを、人体骨格模型で、じっとながめてみます。
つづいて、ウデのつけ根の肩関節。
ここも、じっと模型でながめてみます。
そのあと、ほかの関節も、見比べてみます。
アシなら、ヒザとか、足クビとか、足のウラとか。
ウデなら、ヒジとか、手クビとか、手のひらとか。
どこかに、ちがいや特徴はないだろうか。
まず、大きさがちがいますね。
股関節や肩関節は、それぞれ足や手の根もとなので、大きいのはアタリマエかな。
いや、でも、それだけじゃありません。
なんだか、カタチもちがっている。
どう表現したら、よいでしょうか。
そうだ「球」です。
股関節、そして肩関節は、「球」の構造で、胴体につながっているんですね。
タマ、です。
タマタマ、両方がタマ、だったわけではなさそうです。
神サマの意図は、どこにあったのでしょうか。
あるいは、もくろみは?
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見つけたからには、名前をつけたい
股関節は、タマ。
肩関節も、タマ。
そして、これほど大きくて見事な「球」構造をもつ関節は、他には見あたりません。
だったら、単に関節で、ひとくくりにしておくのは、もったいない。
特別なものは、特別あつかいしよう。
そのために、名前をつけちゃおう。
股関節をつくる大腿骨の丸いところは、シリにあるから「シリ球(しりだま)」とよぼう。
肩関節をつくる上腕骨の丸いところは、肩にあるから「肩球(かただま)」とよぼう。
すいません、勝手な命名をさせていただいちゃいました。
でもこれ、きっとあとで、役に立つかも。
とくに、年をとるほどに。
よろしいでしょうか。
おさらいです。
アシは、シリ球(しりだま)で、胴体とつながっている。
ウデは、肩球(かただま)で、胴体とつながっている。
これだけ目立つ球構造をもつ関節は、この2カ所の左右あわせて4つのみです。
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本当かどうか、マイ骨格模型の観察会の開催。
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股関節は、たしかに丸いのがシリの骨盤にはまっています。だから「シリ玉」。
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肩関節も、丸くなっていて、肩にはまっています。だから「肩球」。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/08/P1050494-1024x768.jpg)
ヒザ関節には、丸いのはありません。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/08/P1050495-1024x768.jpg)
ヒジ関節にも、丸いのはありません。
タマちゃん
タマという構造は、いくつかの特徴をもっています。
特筆しべきは、その構造体のジョーブさです。
外からも、内からも、かかる力をうまく分散させてくれる構造です。
そのため、強さと安定感は、バツグン。
卵が丸いのは、偶然ではありません。
ギュッと押されても、つぶれにくい。
なので、力のかかる場所は、マルいのがいい。
ひとの関節のなかで、アシのつけ根と、ウデのつけ根が、タマちゃん構造になったのは、それだけ外力がかかる場面を想定されたからかもしれません。
でも、そこはタマちゃんだから、うまく力を分散できますよ。
ほかの関節は、タマちゃんじゃないから、力がかかりすぎると、無理がくる。
腫れてきたり、痛んできたり。
神サマは、どこに力を集中させなさい、とおっしゃっていたのでしょうか。
神サマと直接はなせないわたしには、構造から考えるしかありませんけど。
ともあれ、歩きをになう中心は「4つのタマ」というところに到達しました。
もちろん、これは走りにも通じてゆきます。
すなわち、股関節、肩関節です。
ここを中心に、ランニングモデル作りに挑戦。
と、意気込んでみました。
さてさて、どんな姿になるでしょうか。
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友情出演のタマちゃん。本文とは、関係ありましぇん。
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ランモデル 最大特徴 タマ構造
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