赤城の森トレイルラン2020、今年もやったよ

新たな一歩へ

 

コロナ騒動が席巻する中、次々と中止になるマラソン大会。
その中で、再開のノロシをあげる大会は、なかなかみられません。

そういう流れの中で、工夫と情熱で開催にむかう大会の関係者には、アタマが下がります。
赤城の森トレイルラン大会も、そのひとつ。

まず一歩。
医療にも100%はないのですから、こういう一歩が、ほかの大会にも芽ばえて欲しいものです。
失敗したら、そこから、また立ちあがればいいんですから。
そういうものじゃ、ないのですかね。

駐車場入り口では、まず車の中から体温チェック。
レース会場内では、サーモカメラと再度の体温チェック。
問題がなければ、そのまま手洗いに直行。

もちろん、その前に、各自の健康管理が前提です。
不安ならば、出場しない。

各自が協力しあって、運営がなされるわけです。
さすがに、そのあと滝に打たれて、ココロも清めてから、という工程は入っていません。

 



会場に入るためには、まずはこのミッションを通り越さねばなりませぬ

 

相変わらずの、出鼻

 

今回は、30キロのトレイルランニング。
そのため、出場者は「水分」と「手ぶくろ」の携帯が義務づけられています。

水分ね。
ムフフ。
リュックに入れたハイドレーションパックシステム。
これで万全だよ。
なにしろ、走りながら、チューブを使って水をチューチュー吸えるのですから。

車の中で、ハイドレーションパックに水を注ぎはじめました。
500mlくらい入れて、フト考える。
あれ、このあと、上をしめるストッパーが必要だったはず。

おおきな水の注ぎ口を最後に密閉して、リュックにタテ型に収納させるためのストッパー。
ああ、そういうのがありました。

しかし、です。
いま、この車の中には、ない
用意した覚えもありません。
自宅のドコカに、眠っているはず。

上をしめなくても、使えないものかな。
どうも無理のようです。
フタのないヤカン以上に、無理です。
で、急遽予定を変更。

リュックの中には、2リットルのペットボトルをそのまま入れてゆこう。
そうなると、いちいちリュックをおろして荷の出し入れとなりますが、その手間がナンボのもんじゃい。
走りながらのチューチューには未練が残りましたが、相変わらずの出鼻です。

 



用意したのに使えなかったハイドレーションパック。結局、ペットボトルを背負うことに。

 

スイスイ

 

スタートは、9時半から10時までの間の自由選択
ずいぶんと、鷹揚です。

それでも人情からすれば、早い方が気持ちいい。
じっさい、会場には9時前から走れる格好のランナーが集結してきています。

うーん、じゃあスタート10分後くらいがいいかな。
数百メートルくだった先にある駐車場にもどって、少しのんびり。
そして再度モチベーションをあげて、9時半すぎに再登場。

チラホラとランナーが残っているだけの、サッパリした光景。
あとは、適当にスタートラインをふめばレースが始まります。
これは、おもしろい。

スタートすると、すぐに開けた直線の林道に入ります。
前方には、数人のランナーが視界に入るだけ。
うしろを振り返ると、だれも続いてこない。

まったくの自分ペースで、レースが始まりました。
楽です。
楽なんですが、プレッシャーなさすぎ。

これでは、ひとつのレース効力が発揮できません。
それは「見栄力」です。
すぐに始まるのぼり坂を、ハッハッと歩かずにスタートダッシュを続ける。
その力は、多分にまわりのランナーにイイカッコを見せるため、というのもあります。
ひとりだけ、早々と歩いているのはカッコ悪い。
あるいは、まわりの流れに乗るともいう。

ひとりじゃなあ。

 



今回は、前面をヒモでしばれる、おニューの「スポーツジョグ」丸五製という地下タビで出走。

 



この速そうなお兄さんたちが出発したら、スタートとしよう。

 



スタートから、この密度です。道に迷いそうで、逆に不安感もでてきそう。

 



ランナーの姿をみると、ホッとします。

 

アクシデント

 

3キロほどでしょうか。
のぼった先が急にひらけて、明るくなる空間があります。

その先に、人の集団
何か、おおきな声が聞こえてきます。
えっ、こんなところで応援団

いえ、いえ、近づくにつれて声が聞き取れるようになりました。
ハチに気をつけてください

最初のランナー集団の足音で、どこかのハチがビックリして攻撃した模様です。
かなりのランナーが、ハチに刺されたようすです。
痛々しそうな表情の方もみられます。

ハチに刺されたら、まずは針の残存のチェックです。
カギ構造があって、折れた針の先が残っていることもあるからです。
もっとも、カギがあるのはミツバチだけですが。
なければ、次のステップ。

ハチの毒素は、2つにわけて考えられています。
ひとつは「刺された」ことでスタートする即時型とよばれるアレルギー反応。
このひどいのが、アナフィラキシーですね。

もうひとつが「毒素成分」であるヒスタミン、セロトニン、プロテアーゼなどが入ったことによるジリジリ痛みを生じる反応。

とりあえず、現場での救急対応は、アナフィラキシー対策。
でるとしたら、刺されてから数分から1時間以内がふつうです。
(まれに、6時間以内にでる遅延型アナフィラキシーもありますけど)。
どうやら、そういう風のランナーは見られません。

でも、刺し口を見せてもらうと、けっこう腫れています。
足が多い。
痛い、痛いと。
ぼくも、おもに野良仕事で何度もアシナガバチに刺されているので、わかります。

ここのハチの種類は、わかりません。
このあとのレースの復帰は、自分で決めていただくことです。
少し滞在したあと、ぼくはレースにもどりました。

 



痛々しいハチ事件現場をふり返る。他にもまだ、ぼくの後ろ側にランナーがいます。

 

コースの変化

 

山などの自然は、できるだけ人の手を加えずに。
そーしてゆくと、荒れてゆくのが里山です。

ひととの共存が、この国の文化です。
痛めつけるのは論外ですが。

コース上の山道も、整備される区間が増えているようです。
明らかに、人の手が入っています。
そのぶん、走りやすさが、昨年よりは増しています。

今日は、調子いい。
いえ、のぼり坂は、相変わらず息が苦しくなります。
でも曇天模様がもたらす気温の涼しさが、明らかに猛暑とちがってきています。
このあと午後の天気予報は、雨にカミナリになっていますが。

前半の3分の2ほどで、早々と対面のランナー出現。
行って戻る往復コースですから、Uターン組です。
早すぎます。

こんな時期だから、声を出すのもはばかれる雰囲気があります。
でも、ニコッと笑って「ナイスラン」というと、相手もニコッ。
そうそう、声を掛けあったって、いいじゃん。

なんとかグルリと1周してスタート地点にもどりました。
ここからUターンして、もう1周。
いける、いけるって。

 



スタート地点に降りて半分。さてとUターンにします。

 

たーさん
赤城から ふつうに走れる 日を願う

 

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