あれ?
Uターンをして、きたコースをもどる。ということは、ここはスタート時にのぼった道です。
同じ道。
そうです、だって同じ光景が見られます。
でも、ちょっと変化してませんか?
それは、角度です。
のぼる角度が上がってきてきているような気分。
いえ、変わっていません、同じです。
なのに、スタート時のように、タッタかと駆けのぼれない。
歩きが増えてきている。
これを、一般に「疲れ」といいます。
または、「ヘタレ」とも。
この先に待つ、さらにワンランクきびしいのぼり。
ここは、完全な歩きになります。
ハア、ハア。
この原因は、わかっています。
長いくだりを、イイ気になってスピードをあげてきた報いです。
くだりで調子にのると、のぼりでアシが出なくなる。
まだまだ修行が足りない、ということなんでしょうね。
復路に入って、走るランナーが一段と減ってゆきます。
(往復コースと、片道コースがあるため)。
自分の粗い息づかいだけが、聞こえてくるような錯覚。
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空が開けた場所で見上げると、無数のトンボの群れ。
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山姥?妖怪?
スポーツジョグ、初登場
荒れた大地での地下タビの安定感は、バツグンです。
たとえば、野良仕事。
畑は、これが一番うごきやすい。
ふつうの地下タビは、うしろをホックで止める形です。
このホックを、コハゼとよんでいます。
ピッチリ締めつけられますが、若干の手間がかかります。
この手間を一気に解消してくれたのが、現在愛用している「祭りタビ」です。
コハゼ部分が、チャックになっていて、一気に使えます。
もちろん、畑でもランニングにも使えます。
これまで、ハーフマラソンから100キロマラソンまで、使ってきました。
このたび、ヒモ締め式の地下タビが登場した、という情報をキャッチしました。
岡山の地下タビメーカー「丸五」の作。
名前は、そのまま「スポーツジョグ」4,680円。
これまで購入した地下タビの中では、いちばんの高級品です。
今回、手に入れて、はじめて走ってみました。
まずは、装着感。
これはバスケットシューズみたいに、足の甲から足首上までヒモで締めあげられるので、バツグンです。
いままで、数多のタビをはいてきましたが、その中でも最高です。
靴底は、ゴム一枚。
ほかは、メッシュ様。
なので、軽さも群をぬいています。
ただし、指のハナオ部分の構造がやや特徴的。
ちょっと、外側にむいています。
ここだけは、はき慣れる必要があるようです。
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ゴール後の状態。そんなに汚れることもなく、さわやかな装着感でした。
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家に帰ってからの状態。このあと、ゴシゴシ洗濯しておきました。
要所
山の中を走るランニング。
ま、わたしの場合は、「歩き」もけっこう混じりますが。
好きモノ、というんでしょうね。
本来なら、山は、ゆっくり歩いて移動が、景色もたのしめていいのです。
どちらにせよ、山中の行動は自己責任です。
当然のことです。
ところが、このレース。
分岐点とか、要所要所に、スタッフが待機してくださっています。
え、あらかじめ、こんなところまできて、ずっと見守ってくださるの?
やさしい。
出発したらゴールまでは自分のアタマとカラダで行動しなさい、ではないんです。
しかも、ただ待っているだけではありません。
声かけしてくださったり、はげましてもらえる。
なんだか、こういうところには、ジーンときてしまいます。
つい、話しこんだり。
地下タビ話で、盛り上がっちゃったところもありました。
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コース中、唯一の給水ポイント。質素ですが、あたたかいです。
山ランの快感
午後からは夕立、カミナリにも注意。
天気予報では、そういっていましたし、覚悟もしていました。
リュックには、雨具も用意してあります。
足だって、ぬかるみ坂に耐えうるスポーツジョグです。
くわえて、泥んこになってゴールしても車の中で着替えられるように、車中も泥対策すみ。
どうだ、降るなら降ってみろ。
なのに、木々の間から見上げる空は、だんだんと明るさを増してゆきます。
やがては、木漏れ日がもれるコースへ。
一番おそれていたゴロゴロという雷音も聞こえてきません。
地震・雷・火事・女房、と恐れられている上州こわいもんシリーズ。
どうやら、今回はいずれにも出会わずにすみそうです。
ランナーの密度は、さらに薄くなってゆきます。
後半戦の半分ちかくは、前方にランナーの姿がみえない走りになっています。
ふり返ってもいない。
出会うのは、ヘビくらい(一度だけでしたが)。
ひとりで静かな山道を、ノロノロと走りつづける。
足音は、自分のものだけ。
あとは、背中のペットボトルの水がかなでるペッチャペッチャ。
きつくはなっていますが、こんなキツサを味わえる快感。
ああ、ランニングに出会えてよかった。
ひとりで、感動しながら木々の間をすりぬけてゆく。
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だれもいないと思っていたら、途中で出会ったのは、ヘビ君でした。
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やわらかな土のゆるいのぼり斜面。気持ちいいです。
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森の中のランは、もう何もいらない(大会写真)。
静かなゴールもいいな
すっと視界がひらけてきました。
来るときに、ハチ騒動のあった場所です。
スタッフの方が立ち、ハチへの注意をうながしています。
おお、ここに巣がありそう。
斜面の中から、ハチがブンブンと出入りしています。
チラと見た印象では、アシナガバチのようです。
それ以上は、かかわらずにスルー。
ハチアブジェットで、ブハーとやってみたい気持ちもありますが。
(このハチ殺虫剤の勢いと威力は、バズーカ砲なみです)。
ここを過ぎれば、もうのぼりはないはず。
くだりがつづき始めると、なんだかリズムが復帰してきます。
パンパンパンパン、自分ではペースがあがってゆく感じ。
ま、あくまで感じですけど。
じっさいには、もうあがりようがない。
そのままの勢いで、ゴールラインを通過。
3時間33分12秒。
昨年より、20分ほど早く帰ってこられました。
気温が上がりすぎなかったおかげでしょうか。
スポーツジョグの影響は、いかほどだったでしょうか。
昨年は、途中で「スイカ」コーナーの設置。
ゴールしたら「かき氷」のおもてなし。
そういうのが、今回は、自粛中。
静かな、ゴール会場です。
それでも、あたたかく迎えてくださる方々がいる。
気持ちは、ホッコリ。
ああ、やっぱり、実際のレースはいいもんだなあ。
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静か、静かな中でのゴールとなりました。素敵な大会です。
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おみやげに、地元朝どりレタス。シャキッ。
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苦しさも 快感になる レースかな
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