魔法陣グルグル
袖ヶ浦サーキット場。
同じところを、グルグルと17周。
あきないですか?
いえ、まがりなりにも1周は2,5キロもあります。
のぼりあり、くだりあり。
両側は、ガードレールでおおわれ、外側は高い壁。
ハンドル操作をあやまりやすいカーブは、タイヤなどを積み上げて衝突対策。
この中を、実際のレース車両は、どんな走りを見せるのでしょうか。
どんなクラッシュがあったでしょうか。
こんど、ホンモノのカーレースを見てみたいな。
そんな妄想で走っていると、あきません。
くわえて、すぐに忘れてしまう記憶力。
毎週、何かしらの新鮮な発見で、おお、と感動もいただけます。
グルグル回るのも、おもしろいもんだ。
ただし、ちゃんと17周をしないとゴールになりません。
回った回数は、自己責任でカウントしなさいね、というのが大会趣旨です。
そこは、GPS時計の距離だけがたよりです。
毎年変わってしまう、自分の年だって、カウントできなくなってますから。
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この解放感が、サーキット場の醍醐味でしょうか。
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ふゆーんーー、と気分はアクセル全開、猛スピード気分。
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ヨタって、ガードレールに向かっても、クッションがあります。
本日の予定
おおざっぱに、目標を立てていました。
サーキット場なので、自己記録更新。
いえ、もうそんなお年じゃありません。
欲しがりません、自己ベスト。
5キロ28分。
10キロ56分。
そうです、5キロきざみのコツコツ貯金。
この通りにゆくと、ちょうど4時間でゴールです。
前半と、後半じゃ、ペースはちがってくるでしょ。
前半で、もう少し貯金をしておいた方が。
しかし、前半欲張ると、後半もたなくなりました。
まだまだ、貯金で食べてゆける人生になってないんだってば。
逆にいえば、それ以外は、タイムは気にしません。
ですから、2周を回ったごとに、5キロのチェック。
と、する予定でした。
アレレ?
2周目で、5キロになるはずなのに、ずいぶん手前でガーミン時計さんは5キロの合図。
その誤差は、周をおうごとに、広がる一方です。
「ちょっと、余分に走らされていないか」
たぶん、わたくしの走りが、クネっているだけです。
車だったら、文句はいいません。
非力ゆえ、そのわずかな遠回り気分が、気になる。
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唯一の距離調節のUターン場所。ここが、ちょっとカラくないかい?
周回の愉しみ
ピットイン、いえ、給水所は1ヶ所。
1周2,5キロですから、十分です。
お水と、ポカリ。
今回は、人力車なので、ガソリン・アルコール類の提供はありません。
食べものは、基本、自前です。
そこで、今回も「飛脚玉」です。
ミソ、蜂蜜、にがり、梅酢をマゼマゼしたもの。
少しずつ、チューチューすると、元気がでます。
のぼり坂を、テクテク。
くだり坂を、ぽくぽく。
だんだんと、くだり坂でスピードがのってこなくなるのがわかります。
ここが、稼ぎどころなんですが。
ガンガンとわたしを何周も追いぬいていった高速車両。
跳びはねるように、駆けぬけるんですね。
そういうランナーが、やがてコースから消えてゆきます。
ランナーの数が、減ってゆく。
後半戦。
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この内側に入ってゆけば、ピットインなんです、自動車の場合。
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ここでガソリン補給とか。
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人間用のピットインは、こんな感じでした。
あと1周
たぶん、40キロの周回を回る。
あと1周。
2,195キロ。
そこに立つ記録掲示板は、3時間47分。
わたしのスタートからだと、3時間46分くらいだろう。
3時間44分で通過できれば、なんとか4時間でゴールも可能かも。
うーん、ビミョウな2分間。
なにしろ、のぼり坂が、キツくなっています。
風も、目一杯、感じます。
余力は、ありません。
ここで、ヘナヘナとなるか。
最終周回の最初の、のぼりカーブ。
うーん、もう全力でゆくぞ。
なんとかスピードを落とさずにのぼって、おりるコースは全力疾走(のつもり)。
ああ、ここをいくつ回ったんだろう。
もう、わかりません。
もう、何も考えずに、1歩をふみ出すだけ。
コマタで、ヒジふり、ヒザ回し。
周回コースの中で、だんだんとサトリが開けてきたのでしょうか。
無心になってゆく気分。
心境は、空也上人のおどり念仏です。
ほら、むかし、社会の教科書にのっていませんでしたか。
口から、ホトケ様が、いくつも出ている写真。
ナミナム。
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もう、気分は空也上人。サトリがひらけてきています?
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このコースも、いよいよ最後となると、なごりおしいな。
そしてゴール
最終カーブ。
ここをのぼりあげれば、あとはゴールへ一直線。
もう、向かい風なんか、気にしません。
ただただ、悔いはのこすまい。
ヘロヘロと、ゴールラインへ。
歓声も、拍手もない、シンプルなゴール。
ガーミン腕時計は、4時間を切っていました。
走行距離が、42,93キロというのは、ご愛嬌です。
正式タイム 3時間59分11秒(ラップ)。
うーん、しみじみと走りきった感で、満たされました。
ふと見ると、場内のレストランが営業中とあります。
オナカがすいてきた。
サーキット場のレストランを見てみたいな。
着替えて、店内へ。
テーブルが、ゴールのチェッカーフラッグ調なのがさすがです。
カレーライスをいただきました。
広いガラス窓からは、コース場を見下ろせます。
まだ、走りつづけるランナー。
午後にスタートした、ハーフの部のランナー。
走っている姿は、ホントに美しい(自分をのぞく)。
みんな、ゴールをめざせ。
袖ヶ浦トライアルマラソン2022。
すばらしいレースでした。
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静かなゴールライン光景。
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完走メダルとTシャツをいただきました。
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サーキット場内レストランからは、コース上のランナーが見渡せます。
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グルグルと 回って深まる サトリかな
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