サーキット場で、マッハゴーゴーゴー

1月のフルマラソン

 

今シーズンは、もうフルマラソンの大会はないかな。
コロナウイルスに、ふり回された3年間。

1月と聞けば、最終日曜日。
勝田全国マラソンが楽しみでした。

勝田の町を、ぐるり1周。
なつかしい風景が、まぶたに浮かびます。

当初、規模は縮小するけどやるよ。
そんな声が聞こえていました。
ああ、よかった。

ところが、社会はまだそれを許しませんでした。
残念ながら、今年も中止という一報が入ってきたのです。

うーん、残念です。

 



このゲートをくぐって入った場所で、新たな世界を発見しました。
上は、サーキットコース。

 

新発想

 

山の中のサーキット場で、マラソン大会をやるよ。
そんな情報を聞きつけて、キラリ、としました。

そうか、そういうテがあったのか。
サーキット場は、人里離れた場所にある(らしい)。
いわれてみれば、うなづけます。
たぶん、レースのときの爆音が、ハンパなくありそうですし。

なので、観客が入らなければ、隔離施設です。

しかも、サーキット場ならコースの道幅がとっても広い。
ランナーの渋滞もおこらない。
なにしろ、猛スピードの車が、競争する場所なんですから。

こんな解放感あふれる場所を、サーキット使用だけじゃ、もったいない。
ああ、なんて、すばらしい着眼でしょう。
パチパチ。

そこを、マラソンに借用できたら。
うーん、記録だってだせそうです。
アタマの中は、すでに『マッハゴーゴーゴー』の世界が広がっています。
むかし、なつかしのアニメです。

三船剛(ごう)が運転するマッハ号
2シーター、左ハンドル、V型12気筒。
レーシングカーなのに、サンダーバード号みたいな豪華さ。

なにしろ、水の上も走る。
車の前から丸ノコがでてきて、倒木を切りたおして進んでゆける。
酸素供給装置までついていて、水の中だって走れる。

いまの自動運転車どころではない、高機能。
という車が、ゴーゴーゴーとレースをぶっ飛ばす。
当時あこがれていて、プラモの作って持っていました。

そんなマッハ号も走るレーシングコースで、夢のマラソン大会。
どんなにアクセルをふかしても、文句はでない。

「よし、わだばマッハ号になる」
マラソン界の、棟方志功ですか。

 



もうすっかり、気持ちはマッハ号です。

 



なにしろ、正式なレース場です。

 



コントロールセンターの裏手が、スタート地点のようです。

 



広いサーキット場。
すでに、試験走行中の車、いえもとい、ランナーがいるのにはビックリ

 

サーキット場、初見参

由緒あるサーキット場(おそらく)。
とうぜん、車での直行、直帰です。
こじんまり大会なので、車でサーキット場内まで入れます。
まことに、外界との接触なし

どのように、いったらよいでしょうか。
心配していましたが、わたしの車の古ナビにも、ちゃんと載っていました。

ただし、その途中がいけません。
新しい道は、のっていません。
ナビも車も、古くなると、いろいろ追いつけなくなる。
畑の中とか、川の上とかを飛びこえて、目的地に向かいます。
ホンマの、マッハ号か。

それにしても、予想にたがわず、というか、想像以上の山の中
入り口に、イノシシ注意の看板がたっていたのには親近感がわきました。

車をおりて、グルリと見回すサーキット場。
出発・ゴール地点は、広く長い直線道路です。

しかし、あとはそのまんま山じゃありませんか。
係とおぼしき方と、立ち話をさせていただきました。
「なんか、思ったより坂が多くありませんか?」
「はい、坂は多いですよ」

こりゃ、けっこう走りがいがありそうです。
レースに集中。
今日は、1周2,5キロの周回コースを設定してあるそうです。
そこを17周。
さいごの1周は、2,195キロに調整してあり、全部でフルマラソン。

 



人間レース仕様に、着々と改装中でした。

 

2通り

午前9時スタートです。
ランナーは、スタートラインに間をあけて、パドックが開くのもまちます。
いや、そうなると競馬になってしまいますか。
ここは、競馬場ではありません。

メインコース上に点灯する電灯掲示板の灯をまちます。
順次点滅して、各車、一斉にスタート。
というのができる環境ですが、今日はちがうようです。
ふつうの号砲。

それを待つランナーは、あきらかに前後で雰囲気がちがっています。
前方では、すでにアップも完了して、いかにもな体型のランナーがそろっています。
ええ、みんなマジ?

いえ、その緊張感は、後半部分からはただよっていません。
目標時間別に、スタートラインが区切られています。
ぼくは、最後の4時間以降の組。

こちらは、ほのぼのとしたユルさがただよっています。
ぼくにしたって、車からおりて、まだ準備体操もしていません。
スタートしてからでいいや。
会話も、うまれてきます。

「おもしろいの、はいてますね」
「ホントの、ワラジですか?」
「これで、レースクイーンがいてくれたら、サイコーなんだけどね」
「そうそう、ミニのね」
レースへの集中度が、いまいちグループ。

 



緊張感ただよう、先頭車両。

 



うしろにゆくに従って、ユルさが顔をみせてきます。

 



ゆるくてもいい、いざレース車両になるぞ。

 



いざ、エンジン全開。いったい、何CCの馬力でしょうか。

 

 

レーススタート

本来なら、レース場に響きわたる爆音。
各車、いっせいのスタート。

観客のいない、ちいさなマラソンレースでは、静寂さが支配。
でも、マラソン大会です。
くさっても、サーキット場。

よし、ここはレース会場だ。
思いっきりエンジンをふかしても大丈夫だ。
時速100キロだろうが、200キロだろうが、突っ走ろうぜ。
今日は、この身に、マッハ号が宿っているんだ。
マッハ、ゴーゴーゴー。

しかしその馬力(人力)も、スタートからの直線コースまで。
最初のカーブに入ると、たちどころにスピードダウン
のぼり坂じゃん。

1周して、コースの全貌がわかってきました。
全長2,5キロコース。
平らなのは、正面直線路の5分の1区間のみ。
のこり5分の2が、のぼり。
のこり5分の2が、くだり。

そして、唯一の直進平らな部分は、真正面からの向かい風がずっと。
くだり坂が、たぶん追い風ですが、そんなの感じません。
のぼり坂は、これまたいつも向かい風。

サーキット場って、こんなに坂ばかりなんでしょうか。
ここだけなんでしょうか。
競馬場と、かんちがいしていました。
1周したところで、ヤレヤレ。

ここを17回、回るんですか。
あと16周。
くじけるな、マッハ号

 



コース幅が広い。これじゃ、クラッシュはしないね。

 



ゆるそうで、いがいときついのぼり勾配。風も真正面から。

 



周回最後の直線コース。いちばんアクセルをふかす場所ですが。

 



直線コースを別の角度から。おいレース中だろうに。

 

たーさん
いくらでも 飛ばしていいよ サーキット場

 

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