次は、足
人間のカラダは、2本の軸からなっています。
右手ー右足。
左手ー左足。
じつは、この2本の軸は、左右対称的にはうごかない。
たとえば、前にすすむとき。
1方は、前後にうごく。
前後への振り子動作。
もう1方は、そこにからみつくように左右にうごく。
デンデン太鼓のバチのように。
前回は、このちがいを、「ヒジのうごき」で確認してみました。
わたくしの場合、そうでしたから。
少数意見なんですが。
今回は、下半身に着目。
とくに足のうごきです。
さすがに、足ともなると、ウデのようにはゆかなくなります。
1方が、左右にうごいて、前にすすめるか。
すすまないでしょ。
いえ、そうでもないんです。
外まわり、内まわり
走っているときの、アシのうごき方。
この場合、腰から下としておきます。
じつは、長いあいだ、疑問に思っていたことがあるんです。
わたくしの場合、足も左右の感覚がちがっていたのです。
主軸側の左足は、前後にうごく。
まあ、前に向かっているんだから、そうでしょ。
ところが、補軸側の右足は、同じ感覚にはならないんです。
あきらかに、左とはちがう。
ですが、なぜ、どうちがうのか、わからない。
まず、うごきの描写です。
右足は、前にだすときは、ヒザが外側にまわる感覚。
それが、内側にまわるような感覚で、上体が前にです。
たしかに、右足だって、前後にうごいています。
走っているわけですから。
でも、体感として、前後に振れているという感覚にとぼしい。
ヒザが、外まわりして、足がでる。
ヒザが、内まわりして、カラダがのる。
外まわり、内まわりしながら、前にすすんでいる。
つまり、前後にうごく感覚にとぼしいのです。
外まわり、内まわり、という左右動作の感覚がたしかに生じている。
そして、これは反対側の、左足にはおこらない。
外まわりを「外旋(がいせん)」ともいいます。
内まわりを「内旋(ないせん)」ともいいます。
つまりは、左右の動作。
補軸の右足は、外旋・内旋感覚をもって、すすむ。
つまり、同側のヒジの感覚といっしょになっていた。
結果から、意識へ
走っていると、左右の足のうごき方の感覚がことなる。
うーん、われながら、ヘンな走り方。
そう思っていました。
チグハグ。
自分の性格のユガミが、こうして走りにもでちゃうんだ。
走りは、ヒトなり。
といって、左右の足の感覚を、無理に合わせようとすると、おかしくなる。
自分にとって、左右別々なのは、自然。
性格がユガんでいるのがなおらないように、無理に矯正することもない。
別々で、いいじゃん。
こんなこと、だれにも、すすめませんけど。
事実を、大切にする。
自分の感覚を、大切にする。
そういう生き方になってきたので、ひらきなおれました。
なにしろ、走っていて疲れがたまってきたとき。
たとえば、ウルトラマラソンの後半戦など。
意識して、非対称性を演じると、カラダが前にすすむんです。
ラクになる。
いがいと、使えるテです。
自然で、ぜんぜんいいじゃん。
見ても、わからない
ヒジの動きの左右差は、名ランナーにも見られました。
これは、YouTubeなどから、確認してみました。
このランナーは、右ヒジが左右にうごく。
このランナーは、左ヒジが左右にうごく。
ところが、足の運び方の左右差は、わかりません。
1方の足は、前後にうごく。
もう1方は、左右のひねりが加わっている。
そんなふうには、見えません。
なにしろ、名ランナーゆえ、速すぎますし。
わたしの手におえません。
なので、足の左右差については、一般論的確信はもてません。
いまのところ、わたくしの個人的な動作、で止まっています。
仮説として、もっていよう。
何もかもが、クリアに解決していったって、つまらないですし。
ところで、ランナーには「ヒジ」の故障はあまりききません。
一方で、「ヒザ」の故障はおおいようです。
この左右差が、なんらかの解決のいとぐちになりませんか?
もしも、わたくしにランナーコーチの声がかかったら、じっくり聞いてみたいな。
いえ、コーチの口は、はありえません。
性格が、ユルすぎますし。
自分にも、相手にも甘い。
巨人の星をつかもう、なんて行動おこせません。
思いこんでも 試練の道は
ゆくのはイヤや 一休み
今後の課題
脱力ではなく、張力
バランスではなく、左右差。
求めるものが、王道から遠いところにきてしまった感があります。
横浜ベイスターズか。
いえ、すいません、悪気はありません。
自分でも、この変化には、おどろいています。
でも、カラダは変化し続けていますから。
その変化にあわせてゆきたいだけ。
この年になって、「体育」というコトバが、好きになってきました。
カラダを育てる。
なんて素敵な発想でしょうか。
変化するカラダ。
わたくしの場合は、老化するカラダ。
その老い方にあわせて、育てる。
そう、育てるのは、一生涯愉しめます。
そう思えば、変化もたのし。
変化にあわせられないと、どうなるか。
いまトレンドの感染症対策なんかが、その見本でしょう。
3年間、まったく変わっていない。
中身は、変化しているのに。
ウイルスちゃん、変化しているでしょ。
変化に、あわせてゆこうよ。
ヒザだって 右と左で 個性あり
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