１本軸、ヒジの実践

大変更

人間のカラダは、２つの軸からできています。
右手ー右足
左手ー左足
でもそれは、前にすすむときは、対照的には動きません。

１方は、前後にうごく。
もう１方は、そこにからんで、横のうごきになります。
でんでん太鼓のバチのよう。

前後にうごく方を「主軸」とよんでおきます。
横にうごく方を「補軸」とよんでおきます。

よろしいでしょうか。
理屈編は、こんな調子でした。

今までの常識からは、はずれています、多分。
なにしろ、対照的が美しいし、機能的でしたから。

そのため、左右のバランスをよくしなさい、という指導もありました。
それが、効率化にもつながります。
走るさいは、このバランスを大切にしましょう、って。

逆にいえば、左右がバラバラは不効率。
だいいち、美しくない。

こういう考えでいましたので、おおきな変更です。
最近では、横綱級の変更。
でも、ホントにそういうものなのか。
よし、実践です。

まずは、ゆっくりランから

ゆっくり走る。
いつもの、わたくしの走りですが。

そのさい、「ウデふり」を意識してみます。
いえ、ちがいます。
だって、ウデふりといわれたら、どこを意識しますか。

うでは、長い。
つい、余分な力を意識しちゃったりしませんか。

ですので、「ヒジふり」という表現にさせていただきます。
体幹に自然につながっている場所。
そこが、どのようにうごくか。
そこに意識をむけてみます。

まずは、ゆっくりと走りだし、カラダをあたためます。
呼吸をととのえる。

走る場所は、平らなところがよいでしょうか。
キツいのぼり坂では、感じがつかみにくくなります。

意識は、２つだけ。
主軸のヒジは、前後にふる。
補軸のヒジは、やや左右にふる。
これだけなんですが。

大袈裟になると、スーダラ節になってしまいます。
踊らなくて、けっこうですから。

大げさにしない。
なんとなく「非対称性」だな、くらいのイメージで。
どんな感じを、もちますか。

カラダの感覚

わたくしの場合です。
あくまでも、個人的な感想です。

カラダのすすみが、スムースに感じる。
両方のヒジの動きが、自然な感じになる。
ちょっと、大袈裟にふっても、大丈夫。

わたくしの場合、左が主軸で、右が補軸になります。
ですから、左ヒジは、前後に動きます。
右ヒジは、左右に動きます。
左右といっても、ナナメ左右くらいですが。

力んで、こういった風にはしません。
あくまで、自然体。

以前は、こういうのは、オカシイんじゃないか、と思っていました。
バランスが、とれていない。

自分の悪いクセなのか。
性格が、曲がっているためなのか。
だから、記録も伸びないのか。
（それは、単なる力不足だけでしたが）

「楽に走る」をテーマにしていると、これでいいんだ、と思えるようになってきました。
左右が別々だと、楽に走れるジャン。

次なる展望

わたくし個人の結論は、以上です。
ヒジふりは、左右のウデが別々でよい、
1方は、前後方向。
1方は、（やや）左右方向。

ですが、これだけですと、ちっとも説得力がありません。
世の中の判断基準は、わたくしが中心。
そんな、大それた発想は持ちあわせていません。
むしろ、逆です。
わたくしの立場は、非常にマイナー。

ですので、ほかのランナーの方の感覚が知りたいです。
で、どうでしょうか。

といって、ワレにかえります。
近くで走っているひと、だれもいません。
ときどき、畑のあぜ道を走っているワンコを見かけますが、２本足じゃありません。
でも、ワンコも１本軸で走っているはず。
ね、そうでしょ？
「ワン」

そんな程度です。
まだまだ、先が見えない。

と、いうことで

はなしが聞けないなら、映像で。
現代は、そういうときに、便利な世の中になっています。

名ランナーの走る姿が、インターネットをとおして、見られる時代なんですね。
たとえば、YouTubeとか。

すると、あるランナーは、右ヒジ前後で、左肘左右。
あるランナーは、右ヒジ左右で、左ヒジ前後。

そんなに多くのランナーをチェックしているわけではありません。
でも、多くは、この２パターンに収められます。

意外なことに、左右が同じように前後、という姿は、あまりお見かけしません。
どちらかの肘が、外に飛びだす。
つまり、横に流れる。
その様は、主軸にからむデンデン太鼓のバチのようです。

それを意識しておられる名ランナーは、どのくらいおられるんでしょうか。
たぶん、無意識の動作。
それが、名ランナーたる所以なのかも。

一方で、わたくしは立派な「迷ランナー」です。
相変わらず、ランナーのどん尻を支えています。

本能にたよる、だけの本能も実力も持ちあわせていません。
ただ、チョッピリ感じられる感性だけはあったようです。
ですので、動作の解析がたのしい。

さて、これって、独りよがりの結論でしょうか？