安政遠足侍マラソン2022、番外編

準備

 

マラソンレースの準備で、大切なものは何か?

身体面では、走力アップの努力。
日々のタンレンとか。

そこに精神的な側面も、忘れてはなりません。
気持ちで走る、なんていいますから。

というような常識が通用しにくいのが、安政遠足侍マラソンです。
(個人的見解)

どんなコスチュームで参戦するか。
ここにはじまり、ここにつきてゆく。
うーん、完全に視線があっちの方へ、向いちゃっています。

ゴールタイムではない。
着順でもない。
沿道の「ウケ」がすべて。

ところが、いがいとコレがキビシイ。
もう、毎年同じ仮装でいいじゃないか。
いっそ、ランナーの仮装でいいじゃないか。
そういった誘惑がないわけではありません。

いやいや、まだ、こだわりは捨てたくない。
ごくわずかな「今年も期待してますよ」という声に応えたい。
はい、まだ人間ができていません。

 



こういう、正統派努力賞の方も、いらっしゃいます。

 



日の当たる機会の少ない、おぢさんたち、ただただ楽しそうです。

 



うーん、ひとっ飛びでゴールへゆきそうな方もおります。

 



安中にも、宝塚劇場がある、いや狐塚か(失礼)。

 

思考回路

 

どんな仮装がいいだろうか。
折りにふれ、アタマをよぎる疑問です。

もう、アイディアも出つくしてしまっています。
22回目の出場ということで、22回目の仮装。

いろんな失敗もありました。
その最たるものは、「走り」を想定しない仮装にゆきつきます。

勢いで、がんばって作ってみた。
けっこう、コレ、いけてんじゃないか。
苦労して、仮装準備完了。

すると、そこで安心してしまいます。
そう、その仮装で、事前に走ってみる、ということはありません。
つねに、ぶっつけ本番走。

だって、いくら人口の少ない田舎とはいえ、いくら畑の中とはいえ、だれに見られるかわかりません。
ただでさえ、あやしい人が、ますますアブナイ人になってしまいます。
これを、節操ある自重といいます。
自分でいうなって。

たとえば、ハッポースチロールを組み立てて作った大きなお馬さん。
名前を、みどりのマキバオー。
走り始めたら、バランスがとれないのと、担ぎにくいのが判明しました。
しかし、ことはすでに遅し。
結果、ギリギリ完走とはなりましたが。

という苦難の歴史も、教訓とはならない。
歴史は、繰り返すのみ。
いまの世界も、同じですね。

大きなカメさんをつくって、また同じ過ちを繰り返してきまいました。
浦島太郎さんになって。

 



スタバのおぢさん、風にあおられて、第一関門で討ち死に(後で聞きました)。

 



マックのオヂサンは、無事にゴールできたでしょうか。

 

今年のひらめき

 

じつは、昨年の作りかけがありました。
そうです「アマビエ」でした。
悪霊退散を願って。

ということで、昨年はホームセンターを徘徊して、材料集めから。
でも、完成はしませんでした。
完成する前に、レースの中止が発表されてしまったからです。

今年は、それを仕上げて参戦するか。
ところが、ここで冷静な判断力がはたらいてきます。
(本当か?)

けっこう、かぶるのではないか。
いえ、かぶることに否定はしません。
もし同士がいたら、いっしょに「アマビエ」兄弟といって写真におさまればいいんです。

でも多すぎたら、目立たないな。
なので、中止にしよう。
結果、今年のレースに「アマビエ」さんの姿は、どこにもいなかったような。
読みちがい。

では、何にしようか。
ふと、思いつきました。
そうだ、「白雪姫」だ。

といって、単なる白雪姫じゃ、芸が足りない。
もう、ひと味考えたい。

 



うーん、ビミョーにかわいい魔女さんたち。

 



すぐにお仲間になれるのが、ここのいいところ、ちょっと引かれてますが。

 



あやしげな騎馬軍団。

 



でも、すぐにお知り合いになれました。

 

ひとりじゃないの

 

最近のレースは、サポート体制がへっています。
感染対策という名のものに、接触をさけようという流れからです。

ウルトラマラソンでは、途中に荷物を置いておける制度が、姿を消しました。
そのため、必要なものは、最初から持参します。

なので、ザックを背負う姿が、当たり前になりつつあります。
お山を走る、トレイルランニングでも、ザックは必需品。

そうだ、「背負い」だ。

白雪姫は、ひとりじゃありませんでした。
たとえ毒リンゴを食べさせられても、守ってくれる7人の小人がいました。
白雪姫だって、小人といっしょに走りたいだろう。

では、どうにすれば、いっしょに走れるか。
そうだ、「背負い」だ。
小人たちを、背負って走ろう。
こういう、単純な発想しかできませんでした。

そうなれば、あとは背負い方の研究のみです。
かつて、犬とキジとサルを背負って、桃太郎となって走ったじゃないか。

 



自称、どっちも「お姫様」。

 



なかなか、芸がこまかいです。

 



うわあ、本家白雪姫軍団も、小人が6人なのは、ひとりが写真係。

 

小人の個性

 

ということで、小人の大集合です。
ここで、大発見をしました。
小人にも、ちゃんと名前があったんですね。
しかも、けっこう個性的な。

知っていましたか?

ねぼすけ
ごきげん
おこりんぼ
おとぼけ
てれすけ
せんせい
くしゃみ
この7人衆です。

ホント、世の中は、知らないことばかりです。
それで、背負い版「小人」も完成。
背中の芯となる部分は、押し入れスノコを利用しました。

そして、いよいよブッツケ本番。
走り始めて、わかったことがあります。
スノコが安定せず、傾いちゃう。
ということで、ほとんどの距離は、片手でスノコを押さえながらの行脚となりました。

そして、沿道からは、あたたかな声援をいただきました。

「白雪姫、がんばれ」
「かわいい」
「小人も、かわいい」

一部、想定外のお声もいただきました。
「おお、シンデレラだ」
「七福神がんばれ」

安中市民の発想力の豊かさにはげまされての、たのしいレースでした。

 



スタート前の、緊張の一瞬、とはいえない雰囲気。

 



コース上で、新市長さんと、愉快なお仲間衆。

 



コース上、ラン友さんと、とってもおいしいお店の女将さんと。

 



コース上、かつての同僚さんと、いつもはここは盛大な私設エイドなんですが。

 



そして清く正しく美しくはないゴール、無事に走り切れました。

 

たーさん
年々と 落ちるばかりの クオリティ

 

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