安政遠足侍マラソン2022、一応レース

レース戦略

 

どのようなレースにも、戦略というものがあります。
実際には、機械のようには走れませんから、構想です。
いえ、それも目標が高すぎますか。
希望、といいますか。

どこそこを、どの程度には通過したい。
平均的に、キロ何分くらいでゆきたい。

実際となると、おおくは取らぬ狸の、的にはなってしまいますが。
そのセンでゆくと、本レースの戦略。
2ヶ所の時間内、関門通過です。

ココロザシが低すぎますか。
でも、まあ、これが現実です。
11キロ地点:1時間40分
15キロ地点:2時間10分

なんだ、ずいぶんと甘い関門じゃないか。
そう考えてしまうのは、レースの実際をごらんにならない方の発想です。

なにせ、ふだんと装備がちがうため、これがいがいに重いのです。
制限が、重い。
衣装が、重い。

とくに、第一関門が、鬼門です。
今年は、なんとか制限時間10分前に通過できました。
やれやれ。

 



なんとか中間点を通過。

 



第一関門は、10分前にギリギリ通過、いがいに危ない。

 

シンプルすぎるロード

 

レースのしんどさは、どんな規模でも、後半にあらわれます。
疲れ、と称します。
日ごろの練習のボロがでるのも、後半戦です。

それを知ってか知らずか、このレースは、後半戦にはいると雰囲気が変わります。
というのが、これまでの展開でした。

後半になると、いたるところで私設エイドの登場。
その数、10ヶ所以上。
それがたのしみであり、はげましでした。
こんなレース、なかなかありません。

ああ、今回もいてくれている。
自家製の梅干しだけじゃなく、そのうちの個性の光ったおもてなし。

「この大会のために、いつも余分に漬けておくんだよ」
そういって、ニコッと笑ってくれるいつものひと。

それが今回ばかりは、主催者のお達しにより、すべて自粛
せちがらい世の中になっています。
はやく、いつもの正気にもどってほしい。

コース上の、ここには、あの施設エイドが。
ここには、こんな施設エイドが。
そういった光景がなくなって、さみしさがつのりました。
ふつうのマラソンコースです。

 



ここでは、いつもNさん一家が施設エイドを出してくださっています。

 



せめて、遠景をたのしむこととしよう。

 



歩道橋が、ルートという、めずらしいレース。

 

 

関所を通過

 

走っているコースは、かつては中山道とよばれた街道です。
大名も、たくさん通りました。

そのため「入り鉄砲に出女」をとりしまる関所の存在が必要となります。
碓氷峠にはいる前の「碓氷の関所」あとまでやってきました。
いまは、手形なしに通過できます。

このレースの日は、ここでは関所祭りが開催されていました。
お店もでていて、はなやかさがヘロヘロランナーを元気付けます。

お祭りのお店は、いつになってもワクワクします。
とくに走っている最中です。
暑いです。
ノドもかわきます。

なので、ついかき氷屋さんの前に、吸いよせられてしまいます。
走っている最中に食べる、かき氷のうまさよ。
チョー幸せ気分を味わえる瞬間です。

が、お祭りもなし。
何も出ていません。
いいんだ、もう、走るだけです。

 



ことしは関所祭りはなくて、のぼりだけがかかっていました。

 



無事に、関所越え。江戸時代だったら、絶対に通してもらえない面々。

 

そしてゴール

 

陽射しは、サンサンと、暑さを振りまいています。
最後の直線路、数百メートル先に、ゴールの立派すぎる門が見えてきました。
立派すぎます。

なんとか、たどり着くことができました。
2時間49分31秒。
距離は、たぶん20キロくらいなんですけどね。

さて、それでは最後のお楽しみ。
いつもは、3点セットがお出迎えです。
キュウリのミソ漬け。
峠の釜めし。
ペットボトルのお茶。

途中で、何も食べるものがありませんでしたから、オナカもすいてきました。
レース前も、ゆで卵を食べたくらいでしたし。

と、ところが、ここにも異変が。
何もない。
待っていたのは「」だけでした。

うーむ。
ウソだろ。
つい、まわりをキョロキョロしちゃいました。
今回は、最後までシンプル、シンプルのレースでした。

 



最後の坂本宿の坂をのぼります。

 



ゴールが見えてきました。

 



立派すぎるゴールだけは、変わらず待っていてくれました。

 

横川駅で、挽回

 

ゴール会場から2キロほど離れた横川駅まで、シャトルバスが往復しています。
そこから、1時間に1本でる電車に乗って、スタート地点駅まで向かいます。

横川駅は、かつては碓氷峠ののぼり口として、栄えました。
ここから急坂をのぼって軽井沢へ。
上野と長野、富山、金沢をむすぶ要所駅でした。

いまは地元のローカル線の終着駅として、こじんまりしています。
横には、かつてをしのぶ鉄道文化村がありますが。

この日は、日曜で、高崎~横川間でSLが走っていました。
これに乗って帰れるわけではありません。
SLには、特別の切符が必要のようです。

横川駅前の小さな広場は、レース帰りのひとでにぎわっていました。
なかには、レース中の仮装のまんま、のランナーもいます。
そういえば、かつては、わたしもそういうときがあったなあ。

いいにおいが、ただよっています。
オナカも、すいています。
こうなったら、電車をまつ間に、「峠の釜めし」を食べないわけにはゆかないでしょう。

1個1,200円。
この4月から、値上げになっていますが。

太陽の下、しみじみと釜めしをいただきながら、レースが終わりました。

 



横川駅でまっていたSL。これで帰りたかったな。

 



横川駅は、にぎわっていました。

 



最後は、こうなりました。

 

たーさん
何事も おわり良ければ すべて良し

 

↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ