カラフルサファリパーク
青空のもと、放牧場のなかは、さまざまな色彩の珍獣が放し飼い。
柵にはかこまれていますが、そのなかを自由自在に徘徊しています。
ヤッホー。
いえ、ちょっとちがうでしょうか。
ここは西上州、旧安中藩城跡。
安政遠足侍マラソン会場です。
ようやく、3年ぶりに、もどってきました。
この派手派手さを、待っていました。
まだ、いつもとはちがうのが2点。
ひとつは、柵の存在。
大きな会場をぐるりと柵がかこってあります。
まさに、サファリパークの様相です。
柵の中に入るのには、あまたの珍獣。
いえ、体調チェックシートの記入や体温測定等の手続きをへたランナーのみ。
いつもの、家族や一般の方の入場は、許可されていません。
もうひとつが、人口密度。
やはりそのため、会場のあふれんばかりの人の波はみられません。
はやく柵の必要のない生活にもどれないかな。
はやく誰でも参加できないかな。
そういう変化がおとずれているハズなのに。
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マラソン準備会場、なんだけど雰囲気ちがうでしょ?
スタート前のたのしみ
レース前、といったら緊張感が支配しています。
でも、この大会はちがいます。
ほとんどの参加者が、仮装をしています。
もちろん、わずかではありますが、普通の格好のランナーもまざっています。
そういうランナーは、今日は「ランナーの仮装ですか?」と聞かれるくらいです。
なので、わたしのアタマの中では、昔からずっと「お祭り」あつかいです。
そう、今回で22回目の参加です、たぶん。
途中、東日本大震災と、コロナで計3回の中断の年をはさんで。
といって、山車をひいてねり歩くお祭りではありません。
いってみれば、安中版サンバカーニバル。
思い思いに、ゆっくりねり走って遊ぶ祭典。
ハデハデに楽しまなくちゃ、ソンという感じです。
(あくまで個人的見解です)
なので、レースはこわくてチョッと、としりごみされる初心者さんの導入レースとしても推薦です。
踊っているうちに、距離をかせげます。
記録なんて、ドーにでもなれ。
ただし気をつけていただきたいのは、これがレースの原点なんてカン違いしないこと。
とっても、特殊です。
くどいですが、お祭りですから。
(あくまで個人的見解です)
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ちなみに、アップしているランナーは皆無。
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緊張感も、皆無。
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新市長の太鼓の音でスタート。
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スタートとなっても、ダッシュで飛び出すランナーもいませんね。
朝はやくから
この大会をたのしむコツは、はやくに会場入りすることです。
ゆっくり到着、なんて、もったいない。
サンバの会場もどきの陽気さを、メイッパイ味わうコト。
ウロウロして、いろんなヒトに、声をかけること。
できれば、いっしょに写真を撮らせてもらうこと。
声かけちゃ、失礼かな。
そんなことを心配する必要はありません。
みんな、ソノ気できていますから。
みんな、声かけを待っていますから。
そうしてるうちに、だんだんと顔見知りもできてきます。
年に1度、この会場でだけ顔をあわせて、おしゃべりするヒトも。
とくに、ハデな格好の方の反応は良好です。
そこまでして、逆にまわりからスルーじゃ、かわいそすぎますから。
ただし、ここでもひとつの変化が。
いつもの職場の集団チームが複数、見あたりません。
おそらく集団参加→万が一のことがあったらヤバいだろう→自粛
という流れが、はたらいたものと思われます。
残念です。
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シューズ円陣も、どことなく雰囲気がちがって、これもまた楽しい。上を想像できますか?
浮き浮きコース
旧安中藩武家屋敷前を、午前8時から時差スタート。
五街道のひとつ、旧中山道を西にむかいます。
スタートしちゃえば、いつもの祭りです。
沿道も、けっこうな方の声援で出迎えていただいています。
走るアホウに、見るアホウの雰囲気が心地よい。
せっかくの人生、こう生きなきゃ、もったいないです。
はい、残り少なくなると、そんな気になります。
ただし、沿道の方とのタッチはなし。
距離をおいて走らなくてはならない、のはもの足りないですが。
この大会は、コース上に、たくさんの車イス集団が声援してくださります。
いろんな施設の方々。
そういうジジババさんたちとは、ひとりひとり握手をしてきました。
それが、今回はガマン。
手をふっての通過です。
くわえて、地元3大おっきな老人施設御一行様たちが陣取る場所3カ所に、今年はその姿はなし。
それも、さみしかった。
それでも、コース脇にたつ施設のお年寄りたちは元気に声援をおくってくださっていました。
ありがたいです。
握手の力は無限大です。
ギュッと手をにぎれる方は、体力はバッチリ。
車イスから立ち上がる力ももっているはず。
ああ、握手したい。
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わあ、かわいい、という声援もいただく。子供は正直。
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中山道の面影をのこす杉並木。
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こういう観客さんと、みんな握手してきたのに。
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今回は、笑顔であいさつで通過します。
あいさつ回り
地元を走る。
ということは、アソコがだれかさんち、という地図もできています。
そういう方も、出張って声かけしてくださります。
それも力になります。
そこで、ひとこと、ふたことの挨拶も。
場合によっては、いっしょに写真におさまる。
ふだんのご無沙汰を、ここで挽回、というパターンを繰り返します。
または、そうならないこともあります。
「あれ、今日は走らないんですか?」
いっしょに走った方が、きょうは沿道に。
「足を痛めちゃって、いまははしれなくなっちゃって」
「あれ、今日は〇〇さん(固有名詞)いませんね」
「調子をおとして、施設に入っちゃったんですよ」
息子さんが、弁明。
3年ぶりの大会。
3年という歳月でも、少しずつ、ひともくらしも変えてゆきます。
他人事じゃなく、自分だって、その輪の中にいるんですが。
いろんな思いが交錯しながら、地元レースがつづきます。
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疲れたら、女子高生のオバさんのあとについて、リフレッシュ。
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