ぐんまマラソン2019、つれづれなる

走る意味

 

毎回、なぜ同じ道を走るのでしょうか。
しかも、自分のアシを使って。

いえ、ちょっとした散歩ならけっこうです。
歩くのは、健康にもよろしい。
ぜひ、習慣にしてゆきたいものです。

ところが、マラソンとかウルトラマラソン
決して、健康によいものではありません。

そんなカラダにはよくないものを、しかも昨年も通った道を、また今年も走る。

ぶっちゃけ、変わりばえのしない風景。
「よく、あきませんね
と、ストレートに笑われることもあります。

しかも、今回は、地元のマラソン。
走らなくても、いつもよく見る風景ばかりです。
めあたらしいモノは、ありません。

いや、ひとつだけ、おおきく変わったものがありました。
自分のカラダです(苦笑)。
そういうのに向き合う、のも酔狂なのかもしれません。

さて、ことしのぐんまマラソン
昨年と比べて、どう落ちてくるでしょうか。
はい、決して伸びることはない、お年頃です。

 



グンマーマラソン、スタートします。くもり、無風、絶好条件

 



大渡橋を西に方向をとり、浅間山を目指します。まだ9キロ

 

 

ぐんまマラソン、ココロの地図

 

レースの案内やホームページには、ルート地図がのっています。
最近は、ここに高低差などの情報が加わるのが、ふえています。

ところで、この信憑性は、いかほどなんでしょうか。
いえ、データがまちがっている、というわけではありません。
正しいです。

わたしが感じるのは「走ったときに、実際に感じる距離感」との相違です。
たとえば、高低差も、走りはじめと後半では、感じ方がまったくちがいます。
もちろん、後半のほうが、キツく感じます。
また、そういう坂がありますという先入観が、コースをけわしくする。

しかも、ランナーによって、感じ方もちがってきます。
はやい話、のぼりが好きなランナーと、くだりが得意なランナーとのちがいとか。
ですから、自分の中につくっておく地図が、いちばん信頼できます。

 



前橋商業高の吹奏楽部。決まっています

 



明和県央高の吹奏楽部。美しい音色。思わず、立ち止まり

 

わたしの、ぐんまマラソン地図。
体力のある最初の10キロは、のぼり基調だけど、苦労の少ないコース
そこから30キロまでは、基本くだりの、すいすいコース
最後の12キロは、再びののぼりと向かい風のコース

まことに大雑把ですが、これがココロの地図。
今年は、風がありませんでしたが。

 



群馬町和太鼓会のセイヤーの威勢のいい地響き、ありがとうございます

 



グンマーといったら、八木節。前橋八木節協会の名演技

 



育英短期大のあばれんぼう太鼓。この流れで、あばれたかったけど、ツレが

 

 

できすぎです

 

スタートから、しばらく、5キロくらいまで。
ここは、ランナー密度が高いので、まわりにノルだけです。
ことしは、ややゆったりペースの集団。
ジタバタはしません。

5キロをしぎて、利根川にそう道にはいると、空間がひろがります。
自分のペースで、ひたひた。
秋の気配を感じられる風景は、都会のランナーにとってはオアシス道路。
ここで、昨年のリズムにもどってきました。

10キロをすぎて、イオンに通じる道にでると、ホッとします。
ここからの20キロ。
気分は、ずっとくだるという感覚です。
くだる人生を歩むわたしに、波長が合います。
そして、そう思い込めるだけで、気持ちに余裕が生まれてきます。

「アリとキリギリス」のアリさんになった気分。
たくわえは、あるもんね。

 



平均年齢は高いけど(失礼)、カワイイ衣装です。天平の女官サマがた

 

とくに今年は、走っていてたのしい。
気持ちいい。
ランナーズハイ、というわけではありませんが、とっても気分がハイ。
あくまで、自分の中でのペース感ですけど。

どうしちゃったの。
こんなに気持ちよく走れちゃっていいの(あくまで自己満足)。

ところが、ひとレース中、これがつづかないのがマラソンだってば。

 



デルモンテトマトジュース。これがしょっぱくてウマい

 



登利平の唐揚げ。うーん、力をいただく

 



小山農園の梅コンニャク。塩っぱさが、キーンと効いてきます

 

ツレるのが、ツレない

 

30キロを過ぎても、疲労感が少ない。
そこまで、感覚が、ニブくなってきたのか。

ところが、やがてフクラハギに違和感がでてきました。
でも、長くはつづきません。
すぐに消えてくれます。

いつもは、ガマンの区間に入っています。
でも、ここさえも前半部のイケイケ路線で走れるの?

ここで4時間のペースメーカー選手を見つけ、追いぬいてゆきます。
といって、こちらのスピードが急にあがったわけではありません。
このペースメーカー、明らかにペースメークしていません。
歩きだしてもいます。
完全にバテていそう。
4時間のビブス、脱いだほうがよろしいんじゃないか、と。
でも、そんなエラそうなこと、とても口にはだせません。

ときどきフクラハギの違和感をもちながらも、34キロ地点を通過。
よし、ゾーンに入った!

最近のウイークデイは、朝の8キロコース一周が定番になってきました。
とはいえ、原則、火木の週2回だけですけど。
昔から、休むのも走るのと同じ練習、と心得ています。

あとは、いつもの8キロコースランだけじゃん。
いつもの光景を重ねてゆきます。
そう、暗示です。

気がつくと、フクラハギのツレがだんだん途切れなくなってきました。
ツレ次第で、人生、おおきく変わる。
あ、いえ、アシのツレの話です。



後半に入ると、日が照ってきました。27キロ付近、まだまだイケる

 



利根川の河原。微妙なアップダウン。アシのツレ。36キロ

 

チチンプイプイが通じない

 

ツレる。
スピードを落とす。
少しおちつく。
また走りはじめる。
すると、ピキ〜んと激痛。

このくり返しになってきました。

でも、歩かない、歩くものか。
ガンコじじいの片鱗が、あらわれてきました。

ポケットには、2包の芍薬甘草湯をもっています。
エキス剤です。
まず1包を口にふくむと、モグモグなめつくしてみます。
どうかな、効いてくれるかな。

状況は、変わらず。
ほどなくして、さらに次の1包を追加。
効きません。

効かないタイプの、ツレ痛みだな。
脱水ベースの筋肉のツレには即効性のある芍薬甘草湯も、状況がちがえば、役には立ちません。

しんぼう、シンボウ。
今回は、アシを引きずってのゴールとなりました。
ゴールしたら、アシのツレが嘘みたいに引いてゆきます
おお、これは早速ツレの研究だな。

毎回、宿題のあるレース。
だから、やめられないのかも。

4時間00分31秒(ネットタイム)。
うーん、ビミョーなタイム。
(写真をとらずに、走れってか?)

 



無事ゴール。ここで、急にアシのツレがひいてゆく。ツレない。

 



 

 

たーさん
マラソンも 人生さえも ツレ次第?

 

↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村