もうすぐ春ですね
前日の雨も夜半にはあがり、ちょっとヒンヤリとした朝。
しかし、見上げれば、つきぬける青空。
浮間船戸駅をでて、会場までおよそ2キロ弱でしょうか。
まずは駅前の大きな公園を、つきぬけてゆきます。
公園内の道は、両脇を桜がならんでいます。
青色の空に染まって、はやくもソメイヨシノが開いてきていました。
一分じゃないよな、もう二分咲きかもね。
おもわず、写真におさめておきます。
咲きはじめたら、はやい。
桜の開花ダッシュが、はじまろうとしています。
きょうは、桜にあやかってゆこう。
久しぶり、というか、初めての板橋シティマラソン。
かつて、荒川市民マラソンとよばれたとき以来の挑戦です。
景色は、ずっと荒川河川沿い(単調)。
ゆきは下り、かえりは上り(後半きつい)。
しかも、かえりは大体向かい風。
そういうイメージだけが残っています。
そう、好条件は少ないのにね。
そのぶん、走りに集中できるでしょ。
なんたって、この冬のシーズンをしめくくるフルマラソンです。
だからこそ、結果をだしたい。
大丈夫、もう「桜咲く」となってるじゃん。
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広々とした芝生会場は、走るのに絶好日和。
ジュワー
前日は、雨。
ちょっと前の天気予報では、レース日も雨。
ですが、ギリ、前夜で雨があがってくれました。
さあ、ここからがシアンです。
ハキモノ問題。
天気がつづけば、迷うことなく「ワラジ」です。
だって、走りやすいですから(自分なりに)。
ただし、ワラジには欠点もあります。
雨というか、水に弱い。
「ヒモ」で編んだだけですからね。
水につかると、ジュワーっと瞬時に水を吸います。
そして、もろくもなる。
編み目が、ゆるんでしまうんです。
マラソン大会では、そのため、エイドが鬼門になります。
エイドのテーブル前は、だいたい水たまりとなっていますから。
そこに足をふみ入れるたびに、ジュワー。
トップランナーなら、そういう心配はないんでしょうが。
板橋シティマラソンは、荒川河川敷が会場です。
会場内は、草地です。
前日の雨は、まだたっぷりと水をすって濡れているはずです。
すると、スタート前から、ワラジは水びたし。
うーむ、どうするか。
一応、ワラジとワラーチを持参しました。
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ランナーたちも、すっかり春の装いです。
ゆける
青空。
太陽光線。
桜。
こんな三拍子がそろっちゃったら、何を迷うことがある。
会場がグショグショでも、レースコース上は大丈夫です。
ワラジに即決。
電車の乗り継ぎの関係で、会場には40分前に到着。
テキパキ用意して、スタート地点に向かいます。
この時点で、予想通り、ワラジはしっかり水を吸っています。
河川敷コースでの、比較的大規模なマラソン大会。
道幅は、お世辞にも広くはない。
なので、スタートを待つランナーが長く列を築いています。
6分ごとの時差スタートです。
ぼくは3つ目の集団のいちばん後ろにつきました。
そしてスタート。
さあレースに集中です。
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スタートラインに立っていたのは、土佐礼子さんでした。
ゆける ゆける
さあ、レースの幕はあきました。
しばらくは大集団での移動だな。
と思っていましたが、いがいにはやくからバラけてきました。
走りやすい。
というより、はやすぎませんか。
どーみても、はやい。
いつもひとりで走っているので、どうもこういう展開は苦手です。
というか、慣れません。
カラダが動くまでは、無理しないでゆこう。
なぜならエンジンがかかるまで、時間を要するからです。
というより、もはやエンジン自体の劣化がなせる現象でしょうか。
コースは、とっても単純です。
前半は、荒川に沿ってくだる(だけ)。
このくだる、という場面は逆のほうがうれしいけどな。
そういう都合は、通じません。
いろいろと思惑がはずれてゆきます。
もうくだりに乗じて、ゆけるだけいちゃえ。
いわゆる、ツッコミです。
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開放感ある走りを楽しめるコース展開です。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2023/03/P1080686-1024x768.jpg)
緑がだんだんと濃さを増してきています。土手で寝転んだら最高だろうな。
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はやくも折りかえしてきたランナーたちが、猛スピードで対面を駆けぬけてゆきます。
アタマは空っぽに
計画、というのは何のためにあるものでしょうか。
いままで、役にたった記憶が浮かびません。
夏休みの計画からつづいていますから、年季が入っています。
しかも、役にたたないだけじゃありません。
ときに行動にしばりをかけてくることもあります。
そしてストレスの要因にさえなることもある。
となれば、もうこの年になって、いまさら計画はない。
その場、その場のノリでゆけば十分。
ノったもん勝ち。
考えすぎない。
アタマは空っぽの方が、軽くて走りやすいし。
カラダがあたたまってきます。
青空にすいこまれそうな走り。
気持ちのいいペース。
ワラーチ仲間を見かけると、ついあいさつまで交わしてしまいます。
お節介オヤジ化しています。
きょうは、こんなに調子良くて大丈夫なのかな。
ルンルンゆきすぎです。
ただし、同時に「ヨク」が出ているな、と感じてもいました。
タイムに挑戦できるじゃないか。
お調子にのる、というのは、じつはこわいものです、何ごとも。
この最中に「自制」をかけられるか。
ブレーキが作動できているか。
ここに、人間の深さがためされてきます。
ともあれ前半戦、できすぎです。
この調子で後半戦までゆけたなら。
そう、とんでもない記録が待っているはず。
(つづく)
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気がつけば、もうすぐ折りかえし間近です。
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さあ、ここでUターン。前半戦は、あっという間。
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お天気が 背中を押すなり 春の路
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