板橋シティマラソン2023、咲いたあとのサダメ

サダメ

 

できすぎのフルマラソンの中間点、21キロ過ぎ。
ここでUターンすると、きた方向へ切りかえです。

青い空は、かわっていません。
キラキラかがやく太陽も同じです。
しかし、見てきた光景はアレっとおもうほどちがう感じです。

これから上流へ、舵取りだな。
(そんな勾配はありません)
これから、向かい風のお出迎えだな。
(風はありません)

どうも、カラダの感覚がそう思わせているようです。
意外にも、自分、メンタル弱いのかな。
案外、ナイーブじゃん。

いえ、そういう問題じゃありませんでした。
疲れがたまってきた証拠です。
ほころびは、こんなところから幕をあける。

だんだんと、アシのハリ感がでてきました。
ツレるわけではありませんが、かたくなってきた感じです。
そして、かたくなったぶん、動きが重くなる。
重くなった動きは、足ウラがよけいに擦れる。

30キロをもたずに、ワラジがほつれ始めました。
あややあ、たぶんゴールまではもたない。

咲いた桜は、散るのが定めです。

 



Uターンして、景色が変わってきました。

 



対向するランナーも、少なくなってきました。

 



いよいよ対向するランナーはいなくなり、みんなが同じ方向を目指します。

 

納得

 

いったい、何度、同じことをくり返すんでしょう。
でも、ちょうどいい機会です。

気持ちよく走りきれた1月の勝田マラソン
そして、今のレース。
比較するのは、もってこいの違いがでています。

勝田では、救護ランナーのビブスをつけての参加でした。
なので、勝手にガンガン、ではいけません。

勝田の前半の長い直線路(今のコースと似ている)。
まわりには、調子のでたランナーがグングンと走っています。
その流れに、のってはいけない。
まわりを見ながら走る。
グングン抜かれる。

何度も、何度も、両手を前に出して、自分へのブレーキをかけます。
おさえて、おさえて

今日は、その逆でした。
ゆける、ゆける

この小さな1歩の差が、やがて1万歩になり、2万歩になってゆきます。
わたくしの場合は、フルマラソンでは4万歩以上。
というより、5万歩に近い。
ハンパではない重さとなってゆきます。

じつはこの差は、ハーフをまわるまでは、顕著になることはありません。
それを超えてくると、実際に顔をだしてくるようです。

 



たぶん、唯一あるオニギリエイド。あとは甘いもの天国でした。

 

結論

 

勝田マラソンでの「おさえた」走り。
結果として、けっこうスムースにすすみました。
アシのハリ感も軽度です。
ワラジも、きれいにはききりました。
疲れはしましたが。

板橋マラソンの走りは「ゆけゆけ」の力んだ走り。
アシのハリ感が出現です。
ワラジも、ほつれてきています。

おさえようとする力(勝田)。
すすもうとする力(板橋)。

これが、こんなにもキレイな差になってあらわれてくるとは。
ものすごい収穫じゃないか。

ひとつだけ、具体的な差を感じとれました。
おさえようとするポーズをとると、肩甲骨が浮く。
すすもうとすると、肩甲骨がはりつく。

手のひらを、前にだすのと、わきにかかえるの差。

そして肩甲骨が浮くと、動きやすい。

もっともっと、この「おさえよう」という力の具体的探求だ。
おさえて、だけじゃすすみませんから。

だが、しかし。
その前に解決しなくちゃならないことがあります。
まだこのレースは、終わっていません。
まだまだゴールは見えてきません。
し、しんどい。

 



コース上の坂といえば、このくらい、ですが後半はキツイ。

 



都会の中の田舎風景、というのも癒されます。

 

醍醐味

 

アシのハリ感は、つづきます。
力をこめると、さらにツッパリ感になってゆきそうです。
それ以上になると、つってきそうです。

なるべく歩ハバをせばめて、シズシズとすすみます。
そうしないと、ワラジも完全分解しそうです。

これがフルマラソンの深さなんだよなあ。
ハーフマラソンは、こうなる前に、ゴールができるもん。
そしてウルトラマラソンもまた、こうにはなりません。
力んだ走りだと、ゴールまでもちませんから。

それぞれのレースの個性
ここには、かしこい切りかえが必要のようです。
って、走りながら、考えることかい。
あらかじめ、心の準備をしておけ、ですね。

何度走っても、いろいろ思いおこされる。
成長のない走りと人生。
しかし、苦しいレースは勉強になるなあ。
(負け惜しみ)

もう無心になって、1歩1歩を重ねるだけです。
1歩すすめば、ゴールも1歩近づく。
あきらめないでゆこう。



一見丈夫そうで、右ワラジは空中分解寸前、ここでワラジとはサヨナラ。

 



ほらほら、あとチョットじゃないか。

 

あとは流れで

 

何のために走っているのか。
なんだかんだ、といっても、楽しいからです。
走らないヒトには、理解されにくいゆがんだ感情です。
どんな場面も、楽しんじゃう。

40キロを前にして、いよいよ右のワラジはスカスカ感が満載です。
ちょうどエイドも見えてきました。
あそこのゴミ箱に、ワラジをおさめさせていただこう。
捨てる、じゃありません。
奉納です、かしこみかしこみ。

両足、ハダシとなりました。
足ウラの感覚が、また変わってきました。
アシのハリ感が、軽くなったようです。

これもレース。
この感覚を味わいながら、ゆこう。
ふたたび青空が広がってきました。
自分の中に、視界が開けてきたようです。

ゆっくり、ゆっくりのゴール。
タイムは、4時間24分55秒(ネット)。
やれやれ、勉強にはなりました。
おさえる」感覚を、あらためて見つめなおしてみたい。

ゴールラインをこえたら、河川敷広場へ入ってゆきます。
ここはもう草むら。
ハダシが、気持ちいい、フカフカ。

原っぱにシートを広げて、腰をおろします。
そのまま、寝っころがってしまいました。
吸いこまれそうな空間の中をみたすポカポカ太陽光線。
疲れが、スウっとひいてゆくようです。
幸せのひととき。



ゴールはいつも、どんなときも、やさしい。

 



走り終えたランナーの表情というのが、とっても好きです。

 



最後はコーなっちゃいましたが、さわやかです。

 



ゴール後のご褒美は、冷たいシャーベット。今日の気候にピッタリ。

 



草がもえ出した会場は、くつろいだ雰囲気が広がっていました。

 



ハイキング日和、なのでさっそくシートを広げて準備です。

 



陽光の下で、ゴロリ寝ころんでしまうと、もう動きたくなくなっちゃいました。

 

たーさん
散るサクラ 残るサクラも 散るサクラ(パクリ)

 

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