勝田マラソン2023、やはりの結果

28キロのリトマス紙

 

中間点をまわって、28キロ地点のまがり角。
ここに陣取るのは、西原集会所
というより、勝田マラソン最大の私設エイドとして名をはせています。

地区のご有志が、まるで商店街のような品揃えで、ご接待してくださっています。
ですから、マラソン中のオアシスです。
そう、さっと走りぬけてゆけるランナーには、オアシス。

ところが、しばしば勝田のローレライに変身してゆきます。
スルスルと、吸いよせられる。
はりついたら最後、ここから抜けだせない。

たしかに、いつきたくなる場所です。
食べもの、飲みものは、よりどりみどり。
さあさあどうぞ、と魔女がささやく。

すると、もう立ちあがれなくなってゆく。
ここは関門でも、収容場所でもないのですが、いったい過去にはどんだけのランナーがレースの終わりを迎えたことでしょうか。

わたくしは、まだ勇気がかろうじて残されている。
滞在時間は、約1分というところでしょうか。
それでも、足が止まっちゃいます。

そして、ここを抜けると、勝田の別の顔があらわれてきます。
クネクネ道。
のぼりくだり。
一気に、田舎の世界への突入。

 



ここで終わりなら、またとない居場所。ですが、まだ14キロほど残されてます。

 



おにぎりに、あったかい飲み物まで。やさしい。

 

年代変化

 

30キロ地点を通過しました。
後半は、田舎道。
というだけでは、ありません。
公私設エイドに立つボランティアさんに、オジちゃんオバちゃん世代以上の方がふえてきます。
つまり、わたくしよりも、さらに年上の面々
それがまた、元気です。
いっしょに走れそうです。

そういう元気が、なによりもヘロヘロになりつつあるランナーをはげましてくれます。
世代の逆転現象

くわえて、エイドの中身にも、変化がみられてきます。
あたたかい飲みものが入ってくる。
お茶、コーヒー、そのほか。
年よりの欲求が、ちゃんとよめる。

梅干しとか、年より好みのメニューもあらわれてきます。。
そう、勝田ですもんね。
水戸のとなりです。
梅なくして、この地は語れず。

とくに、あたたかい飲みものはありがたいです。
年より同志、気持ちが通じあう。

 



ここいらあたりから、ハラをくくってすすみます。

 

たんたんと

 

やがて、ふたたび県道の直線路にでてきます。
しばらくは、まっすぐ。
前半とちがうのは、覚悟の三段腹道路だということです。

のぼっていって、くだる。
またのぼって、くだる。
そしてのぼって、くだってゆく。

ペースがガクンと落ちるように設定されています。
ここを、どのように走りきるか。
後半の記録を決める、おおきなカギをにぎる道です。

ここを「何するものぞ」と走りきれたランナーには、栄冠がまっています。
ここで力つきると、あとはヘロヘロの延長になりかねません。

まわりのランナーさんをうかがう。
グングン組半数、半バテ組半数、という感じでしょうか。
わたくしも、半バテ組の一員。
でも、歩かない。
気持ちは、小マタで、ひく走り。

すると、2段目ののぼりの途中で、聴きなれた音楽が。
例の『ロッキーおじさん』が、ロッキーをかけて待っていてくれました。
ご自身は、ご病気とうかがっています。
なのに、カラダを傾けても、応援してくださっています。
おお、エイドリアーン。

 



自称「三段腹道路」。この先ののぼりおりに、どう立ちむかえてゆけるか。

 



もう、何年になるでしょうか。ロッキーおじさんとのうれしい再開。

 

いろいろあるさ

 

さすがに、ペースは落ちています。
だからこそ、最後の直線路にかけよう。

はい、問題先送り
政治や行政と同じになっています。

と、35キロをまわって少し先でしょうか。
男性ランナーが、歩道わきに倒れていました。
苦痛様。
返事も、してもらえません。

両足も、そうとうツッているようです。
アシのツレで動けなくなって転倒、のようです。

沿道で声援をおくっていた方から、ゼリーをいただきました。
落ちつくのをまって、ゼリーが飲める。
わたくしも、手持ちの芍薬甘草湯麻杏薏甘湯をさしあげました。

目はあいて、少しずつ表情もでてきました。
体も、冷えきってはいません。
アシのツレは、まだ解消されていません。

「まだ、時間はあります。
すこし休めば、だんだんと楽になってゆくと思われます。
そうしたら、復帰は可能と思いますが。
それとも、救護の方をお呼びしましょうか」

ガッツポーズを確認して、このランナーから離れます。

ふたたび40キロ手前で、コースアウトした、グロッキーランナー。
どうも、シャリバテが主のようです。
わたくしには、手持ちの食べものはありません。
ですが、少し休めば、血液循環でふたたび体力はもどってきそうです。
「さあさあ、気合いです。
もうひとふんばり」

そしてあと1キロ余りのカーブ路。
完全に倒れて、防寒シートをかけられているランナー。
ツレも強そうですが、何より体が冷えきっています。

同僚スタッフがいて、収容を依頼したようです。
はやくあたたかくしてあげたいですね。

 



スタート前の集合写真。ここも高齢化の波がザッぶーん。若い先生は「もう少し記録を目指したい」と敬遠気味。

 



あの角に倒れているランナーが。すぐ目がいってしまいます。

 

最後の道へ

 

大通りをおえると、あとは1キロあまりの道(多分)。
といいながら、なぜか、これが長い(ような気がする)。

ここは最後の気力で、ひとっ飛び。
そういう甘い構想が、土台からくずれた走法。
はい、もうヘロヘロ。

さいわい、すり減りつつワラジは、まだ健在です。
最後はワラジはぬいで、ハダシでかけ抜けよう、としなくてすみました。

いよいよゴールラインが見えてきました。
公園の芝生のなかを、まっすぐにゴールにむかいます。
芝の感触が、アシに心地よい。

なんとか、走りきれました。
4時間12分09秒(ネット)。
うーん、ビミョーなタイム。

どんなかたちであれ、ゴールの感触は格別です。
でも、せめてわたくしにも「参加記念Tシャツ」欲しかったな。
せっかく、走ったんだもの。
定番の「完走イモ」だけじゃ、ちょっとさみしかったです。

 



最後の直線大通り。本来ならば、ここは最後のジェット噴射のはずでしたが。

 



ようやく会場に突入です。

 



あのゲートが、42,195キロをつげるライン。

 



走り終えた表情は、どなたも満足そうに微笑んでいます。

 



今回は、ワラジはしっかりしていました。

 



完走いもも好きですが、個人的には、ほし(乾燥)納豆が大好きです。納豆は、水戸で購入。

 

たーさん
ボクらにも 欲しかったな 参加Tシャツ(未練)

 

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