邂逅
ああ、待っていてくれたんだね。
初出走の、甘楽町さくらマラソン会場、2022年4月10日。
第2日曜日が開催日です。
4月の第2日曜日。
ふつうは、おおかた桜は葉桜に変身している時期です。
ところが、ことしは冬が寒かった(気がする)。
桜の咲くのも、咲いている期間も、ノビノビ傾向。
そのため甘楽町陸上競技場周辺の桜の花びらは、わたくしを待っていてくれました。
(個人的感慨)
すなおに、うれしい。
もう、待っていてくれるヒトはいなくなっているし。
待っているものといえば、「仕事」「書類書き」「ゴミ出し」くらいです。
そして今日は、寒かった冬に、一気に別れをつげる熱気。
朝から、太陽の日差しが、サンサンです。
くわえて、この大会は、元気な小学生・中学生も参加されます。
ちびっ子の元気が、会場を満たしています。
中高年主体の、これから法事で、みたいな雰囲気はまったくありません。
いやがおうでも、ウキウキ。
サクラ咲く。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1060991-1024x768.jpg)
陽光につつまれたさくらマラソン会場は、ホノボノしています。
町ぢから
ところで、この甘楽(かんら)町。
西グンマーの中で、独特の勢いをもっています。
まず、名前からして、スイーツの香りをただよわせています。
甘くて、楽しい町です。
そして、小高い丘の一角にある陸上競技場が、本日のスタート・ゴール地点です。
周囲には、文化会館、多世代サポートセンター、子ども広場と多彩です。
くわえて、保育園から、中学校、特養まで、全世代対応の施設も同居しています。
地域開発の、ひとつのお手本みたいです。
近くには、コンニャク無料食べ放題のコンニャクパーク。
そして、プレオープンをはじめたメンタイパークもできました。
イタリアと姉妹都市関係をむすんで、パスタの町ともいうそうです。
ソバ栽培もさかんで、おいしいソバ屋さんも多いですし。
なので、受付をすませると、いきなりドーンと大きな参加賞を手渡されます。
ひと昔前の、引き出物の様相です。
コンニャク一式。
パスタ一式。
どちらも、重いです。
電車で帰るランナーのご都合なんて、一切、考えられていません。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1060990-1024x768.jpg)
参加賞は、パスタセットにコンニャクセットとかんらのお水、重量級ばかり。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1060995-1024x768.jpg)
ちびっ子のアップ光景、まだレースではありません。わたしより早い。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1060996-1024x768.jpg)
ちびっ子の準備体操の光景。準備体操なんて儀式は忘れていました。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1060993-1024x768.jpg)
唯一見られた、中学生のスタートダッシュ。早っ。
いざ出陣
背中から、ポカポカ光線をあびて、スタートラインにランナーたちが集まってきました。
午前10時スタート。
10キロの部と、20キロの部が、同時スタートします。
わたくしは、よくばって、20キロコースを選択。
小学生のちびっ子部隊は、わたしたちがスタートをきったあとの出発。
元気ある走りを見られないのは、ちょっと残念です。
いつもは、スタートラインの前までいって、先頭ランナーの写真をおさめます。
どの大会でもみられる、先頭集団の勢いが好きですから。
自分にないものですし。
ところが、本日は陽気にかまけて、ぼおっとしすぎました。
前までゆく余裕はありません。
ノロノロと、コース上におりてゆきます。
いきなり、最後部集団の中です。
最後は最後で、これも独特の雰囲気があります。
ゆるさ。
マラソン会場なのに、別の空間に入りこんでしまったよう。
寄席の開演をまつひとのむれ、みたいな。
お笑い会場じゃないんだってば。
同じような足もと同士が、なぜか寄ってきます。
アレ、お互いワラーチですね、こっちはワラジですが。
いよいよ、時間です。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1060999-1024x768.jpg)
最後尾は、ゆるさが舞い降りています。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070001-1024x768.jpg)
いよいよスタートです。
スタートダッシュ
号砲とともに、最尾部も動きだします。
まずは、トラックを1周してから、外に出るようです。
ノロノロと歩んで、4分の1周ほどしたところで、アナウンスの声が届きました。
さあ、先頭ランラーは、外へとび出しました、とさ。
どんだけ、早いんかい。
高台の陸上競技場。
ということは、外に出たらどうなるかは、ご察知のとおり。
まずは、くだりです、ズンズン。
となると、さいごはココをのぼってもどるのか。
今から、ゴール場面を考えていてどうする。
調子は、どうでしょうか。
ぜんぜん、楽勝です。
息があがってこない。
ま、最後尾のペースの中のくだり坂ですから。
しばらくは、この流れにのって、たのしんでゆきます。
はじめてのコースは、風景がみんな新鮮。
畳とコースは、新しいのがイチバン、というわけじゃありませんが。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070004-1024x768.jpg)
最初の下り坂も、最後尾はユルさがただよっていました。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070005-1024x768.jpg)
はじめてのコースは、うきうきします。
満開コース
昔の武家屋敷あとでしょうか。
お堀に、清流が流れています。
そこをおおう、満開の桜、桜、桜。
1キロほどもありそうです。
少しづつ、花びらが舞いはじめています。
太陽の光が、桜色の花びらに吸収されて、輝いています。
いまだけの、幻想的な世界。
ここまで見事ですと、もう花見会場です。
わたしだったら、ココに給水所をもうけます。
というより、お接待場所。
そして、ノンアルビールの提供。
主催者のみなさまがた、いかがでしょうか。
焼き鳥も、ほしい。
イカ焼きも。
走りすぎるだけでは、もったいないなあ。
なごりおしみつつ桜並木をすぎると、コースは左に進路をかえてゆきます。
すると、こんどは南方にひろがる大空間。
御荷鉾山ですかねえ、あの山肌は。
うーん、無意識に深呼吸したくなります。
少しづつ、のぼってはいますが、気になりません。
だってまだ、6キロをまわったばかりでした。
(つづく)
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070008-1024x768.jpg)
桜並木に入ってきました。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070009-1024x768.jpg)
冷たそうな清流に、花びらが乗って流れています。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070007-1024x768.jpg)
久しい、マラソンの応援光景も復活。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070012-1024x768.jpg)
桜並木をぬけると、風景がガラリとかわって、のぼり始めます。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070014-1024x768.jpg)
6キロのUターン地点。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070015-1024x768.jpg)
地球は、広いです。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/P1070025-1024x768.jpg)
のどかな里山風景にいだかれての、テクテク旅は続きます。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2018/11/76f3e759415ad1690bfae003ac05144c-e1542443258483.jpg)
散る桜 わが身をかさね 坂のぼる
↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
![にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ](https://b.blogmura.com/sports/marathon/88_31.gif)