2021東京ウルトラマラソン、異変

エイドとチェックポイント

 

10キロごとと、おり返し点には、チェックポイントが設けられています。
うでにつけた計測機をかざすと、ピッと計器が反応します。

チェックポイント点が、エイドステーションにかさなります。
水と、スポドリ。
梅や、ひと口カステラ。
シンプルに、徹しています。
郷土名物、ありません。

各チェックポイントの案内には、特徴があります。
最寄駅」の名前と、おおよその距離案内。

100キロコースの場合、45キロ地点で、おり返しとなります。
ここで、リタイアした場合。
あるいは、制限時間切れとなった場合。
このレースでは、収容車は走っていません。

自力で、なんとか帰る。
45キロ地点の最寄駅は、青梅線「昭島駅」だそうです。
距離は、おおよそ2,2キロ。

そこまでだって、いがいとあります。
そして青梅線にのったら、どこへゆけばいいんでしょうか。
スタート会場は、東急多摩川線「沼部駅」です。

 



関係ないけど、路上で遊んでいたちびっ子エイド。ひとときの、いやし。

 

 

のどかな河原

 

はじめて走った多摩川沿いは、広い広い河原がつくられていました。
そこを利用して、運動場もたくさんできています。
野球場、サッカー場、公園。
大学のグランドまで、ドーンとありました。

日曜日なので、太陽のもと、ちびっ子からおとなまで、たくさんの人出。
青空のもとの運動。

走るコースも、土手をおりたり、のぼったりはありますが、安定してきました。
足もとも、整備されています。

散歩するひと、ランニング集団、自転車。
多くの方々が、いきかっています。

そよ風も、気持ちいい。
ニセアカシアが満開。
ここで、少しずつ、体調の変化を感じてきました。

訴えてきたのは、アシ裏くんです。
いつもの感覚じゃ、なくなってきています。
雲行き、あやしい。

 



走りに専念できる環境になってきました。前にランナーいないけど。

 



広いけど、人工さを感じる都会の川、というか、用水路です。

 

プラス要因

 

律速段階、という用語があります。
化学反応の場面で、登場します。

AがBにかわり、Cになり、さらにDになって、Eになる化学反応を考えます。
このとき、BからCになるのに、時間がいちばんかかるとします。

すると、全体の反応時間は、「BからC」の部分がにぎることになります。
この部分を「律速段階」といいます。
化学の世界の、おはなし。
スーパーのレジの行列、じゃありません。

わがレースにおいて、律速段階はどこか。
もう、あきらかに「エイド」です。
とくに、ウルトラマラソン。

どのエイドでも、おしゃべりタイムになってしまいます。
「ありがと、じゃあ」
なんてふうに簡単に通過する、というところは、まずありません。
会話になってゆく。

会話だけじゃない、場面もあります。
写真をとりあったりとか。
ときには、去るのがなごりおしくなる場面さえも。

若いひとでいうと、メルアド交換したくなる場面、とでも。
わたくしは、そういう高度な手段は、もっていません。

ですから、エイドの数は、レース時間に直結してきます。
沖縄100kウルトラマラソンのエイドの配置は、2,5キロに一カ所。
うれしかったですが、すぐまた次の律速段階。

この大会は、エイドの数は、最小です。
停車場所が、少ない。

各駅停車じゃなく、特急快速ですすめる。
それが、はやくゴールできる、という皮算用をうみました。

でもね、皮算用は、皮算用なんだよ。

 



東京を忘れる光景もあります。

 

おかしい

 

上流部に入って、コース地面の安定感がみられてきました。
天気も、上々。
気持ちよく、走れています。

タイムは、どうなっているだろう。
ガタガタ道では、時間がかかっていたので、だいぶ遅れ気味のはず。

じつは、ウルトラマラソン前半は、タイムを気にしていません。
気持ちよく走れるペースで距離をかせぐ、が作戦。
とっても、アバウト。

レース後半の、関門制限時間がもうけられるあたりから、時計が気になりだします。
それも、あくまで時間です。
何キロ関門の通過制限時間は、午後何時まで、という目でみる。
ペースをつくる走り方は、なかなかできません。

40キロをこえてきました。
そろそろ、フルマラソン1本分。

何か、ヘンだな。
カカト
とくに、右のカカト。

ワラジも、すり切れはじめている。
ふつう、ワラジの消耗は、ハナオのゆるみから、はじまります。

今回は、カカト部分から、始まっている。
ガタガタ道を長く走ったせいだな、と思われます。

 



こういう道なら、気持ちがいいです

 



こういうのが長くつづくと、アシ裏にきちゃいます。それが長いんだ。

 

気分一新なるか

 

このコースは、45キロ地点がおり返し点
多摩川の、もっとも上流部、昭島市。

おり返し点まで、やってきました。
このエイドも、シンプルです。

Uターンして、はじめて腰をおろしました。
スタート時から、5時間35分が経過していました。
午前11時35分。
関門閉鎖は、午後0時30分。

背中のバッグから、お菓子をとりだして、モグモグ。
ワラジのチェック。
右のカカト部が、相当にすれて穴があいてきた状態。

でも、まだ半分いっていません。
もう少し、このワラジでもたせたい。
バッグには、予備のワラジがもう1足入れてありますが。

昼の日差しを全身に浴びながら、川沿いをくだり始めます。
そう、これからはくだり道だ。
絶対に、楽になるんだから。
自分に、いいきかせます。

でも、ワラジのバラバラ感が、気になります。
同時に、カカトには痛みも感じるようになってきました。
そこをなんとかもたせて、50キロのチェックポイント通過。

よし、ここではきかえよう。
新しいワラジ登場。

足に、ピタリ、と装着されました。
これで、気分一新だ。
あと半分。
(つづく)

 



45キロエイド。ここでUターンしてゆきます。

 



50キロ地点で、おニューのワラジに。でも、アシ感覚は、もどりません。

 

たーさん
少しづつ 不安増すなり 中盤戦

 

↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村