ふかやシティハーフマラソン2023、ネギと風

ビバ、お祭り

 

えっ、ここはどこ?
何をしている会場?

一瞬、お祭り会場にまよいこんでしまった錯覚をよぶマラソン大会が好きです。
ここ、ふかやシティハーフマラソン大会も、そのひとつ。

受け付けすぎれば、広場の左右にテントがずらり。
いろんなお店が、軒をならべています。

衣料品やスポーツ用具売り場は、定番です。
深谷のお土産屋。
おいしいもの売り場からは、朝からいい匂い。
農業王国なので、野菜もたっぷり、とくに深谷ネギの大山。

これだけで、テンションがあがってしまいます。
風はまだ冷たくて春遠からじですが、できればあと、かき氷屋さんと綿飴屋さんが欲しい。
なにしろ、小学生からのレースもありますから。

そして金魚すくいも。
ヨーヨー売り場も(調子にのりすぎ)。

 



お祭り会場みたいな雰囲気が、気分をもり上げます。

 



やっぱ、深谷といったら、深谷ネギだなあ。

 



それにしても、これを全部売ろうって心意気ですか、1袋300円。

 



はやばやと、小学生ちびっ子ランナーのモーレツダッシュ。

 

スタートまで、お祭り

 

この日は快晴
青空が広がっています。
ただ、冷たい北風が容赦なく通りすぎてゆきます。
体感温度は、ヒエビエ。

車できたので、お祭り広場でウロウロしたあと、車にもどりました。
指定駐車場はコース脇にあるので、「早く来い」と案内にあったとおり早めに着いていました。
スタートまで、まだ時間があります。

これを予想して、5冊の本も積みこんできています。
しばらく読書。

さて、とワラジにはきかえて、スタート地点に向かいます。
すると、コースをさえぎって、ふっかちゃんトラックが舞台をつくっています。
こんなところに舞台か。
演出魂を感じさせました。

すでにランナーさんたちは、多くは並んでいます。
わたくしは、アッチこっちをウロウロ徘徊。
観光旅行気分。

大学のチームらしい集団の中で、コーチの檄が聞こえます。
「いいか、最初の10キロはキロ3分4秒だ。
そのあとは、ガンガンせめろ」
うーん、マジですか。

少しずつ後方にまわって、結局は最後尾に。
その前には、ミニパトも待機しています。

ミニパトに追われると、いい走りができる。
やんちゃだった昔がなつかしいなあ(ウソです)。

 



すでに、スタートラインに陣取る早そうなランナーさんたち。

 



しかし、その視線の先には、スタートラインをさえぎって、こんな開会セレモニーが。

 



セレモニートラックが撤収準備をはじめて、いよいよスタートへ。

 



たくさんのランナーが集まっています。

 



とりあえず、いちばん後ろまで来てみました。

 



最後尾車の前には、ミニパトが待機。

 



後ろは、なかなかユルイ雰囲気がただよっています。

 



スタートライン脇には、あやしいネギ軍団が。

 

今日は、風も祭りですか

 

いつの間にかスタート。
でも、うしろの方は、まだ余裕です。
スタートラインを踏んでからが、勝負です。

最初は集団の中、流れにのってゆくだけです。
最後尾なのに、みなさん、マジに走っています。
はじめから歩いているランナーは、いません(アタリマエか)。

コースは、反時計回りに、深谷をぐるりと1周。
だいたい、アタマに入っています。

まずは商店もならぶ大通りを西に向かいます。
そのはるか先には、雪をいただく浅間山がハッキリと見えます。
山の大きさは別として、わたくしの見るいつもの光景にかぶります。

その浅間の方から、モーレツな風が吹きかけてきます。
風に向かって走る。
というより、風にあおられて、フラフラ。
まるでフラを踊っているような気分。
しばらくは、シンボーです。

家々がまばらになると、が広がってゆきます。
土が柔らかそうだなあ。
たいらだなあ。
日頃、のぼりおりの大地にくらしていて感動もあります。
そう、ふかやはフラットコース。

 



まずは町の中を、西へ西へと走ってゆきます。

 



田園風景の中、風に向かって、ひたすら走る。

 

つかのまの平安

 

6キロあまり西に走ると、コースは南におれてゆきます。
とってもシンプルなコース設定。
急に、風の抵抗がなくなりました。
これからは、をたてて風にのるだけ。

日ざしの暖かさも感じるようになりました。
上越北陸新幹線の橋下をくぐって、さらにたんたんと進みます。

小さな集落。
その間に、畑。
あるいは、放牧地。
のどかな田園風景。

と、のん気気分にばかり、ひたっていられもしません。
ときおり、視界を遮るような砂ぼこり
砂嵐にはなりませんけど。

いがいにも、ルンルン気分で進みます。
ただ、これは風の後押しがあってこその感覚。
出来すぎです。

 



進路を南にとりだすと、向かい風は追い風となって走りの味方へ。

 

やっぱり風が

 

風向きがかわる、という表現があります。
いつの間にか、逆風が押しよせているとか。
人生の、ご定番。

17キロを過ぎたあたりでしょうか。
北北東に進路をとれ、みたいなコース変更。
すると、とたんに相撲取りみたいな風圧が前から押しよせはじめました。

しかも、スタート時よりもヘビーな風。
たぶん、疲れからそう感じるだけなのかもしれませんが。
ふたたび、ひたすら風とのタタカイみたいな展開。

前を向いて走るのが、しんどい。
視線も、風下のほうへいってしまいがちです。
あと少しの辛抱、とわかっていてもきつい。

もはや、1歩1歩、気持ちをきらさずにゆくのみです。
カラダも、急に冷えてきました。

という中で、いつものヨロヨロゴール。
でもまあ、力は尽くしました。
タイムは、1時間49分35秒。

コロナで3年間中止でした。
なので、前回大会は2019年。
その時が、1時間55分09秒だったので、まあえらい(自分でほめる)。

走りおえたランナーには、アツアツの煮ぼうとうが無料で振るまわれます。
ネギがたんまり。
お椀から手に伝わる熱が、いい気持ち。
風は冷たかったけど、あつい大会でした。

 



ふたたび、正面からぶつかってくる風の中に放り出されました。

 



会場にもどって、最後のあがき。

 



立派なゴールラインへ、もう一息。

 



ワラジは、走りやすいハキモノです。

 



アツアツの煮ぼうとうを手にして、幸せ気分。

 



ありがとう、ふっかちゃん。

 

たーさん
結局は ふけば飛ぶよな ランナーです

 

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