めざすもの
2番じゃ、いけないんですか?
はい、人間として、めざすものは1番です。
あきらめてはいけない。
努力は、うらぎらない。
24時間、ガンバレますか。
なにごとも1番をめざしてこその人生です。
たとえ結果として1番になれなくとも、1番をめざす心意気が生きる原動力です。
たしかに、1番は気持ちのいいものです。
わたくしのいつものランは、つねに「1番」です。
ひとりで走っているから、ですが。
そのほかのことでは、こと「1番」とは、とんと縁がありません。
なので、もう順位なんて概念は、すっきり消去されています。
むしろ、そのほうがラクなんじゃないかと。
でもこれは、1番になれないヒガミかもしれません。
順位争いに加われないサガ。
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カラダの2番
カラダの中にも、1番になれないものがあります。
そうです、カラダにも順位がつく場所があります。
きほん、カラダの各臓器は、それぞれが独立した働きをもっています。
独立しているということは、順位になじみません。
肺と、心臓と、肝臓と、腎臓の順位をつけよ。
こんな発想は意味はない、というのはあきらかでしょう。
みんな独自の働きをしていますから。
そして、どれも大切なものですから。
なのに、たとえば甲状腺です。
ノド元にある、小さな内分泌器官です。
甲状腺のすぐそばに、米粒大の小さな粒があります。
その名を「副」甲状腺といいます。
甲状腺の「副」です。
名前からして、独立した位置をあたえられていません。
しかも「副」ですから。
「主」ではない。
2番手、という地位が読みとれます。
では、副甲状腺は、ほんとうに甲状腺の「副」、2番手なんでしょうか。
「副」でしたら、サブという意味です。
いえいえ、ぜんぜん別の立場です。
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「副」のチカラ
甲状腺は、甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。
甲状腺ホルモンは、車のアイドリング状態を調節する働きをになっています。
うんと出ると、アクセルが強くふまれた状態。
あまり出ないと、アクセルがちょっとしかふまれていない状態。
年とともに、アクセルが浅くなる方がふえてきます。
すると、エンジンが十分にまわってくれない。
すぐに、だるくなる。
暑さや寒さに弱くなる。
全身がなんだかむくみっぽくなる。
便秘がひどくなる。
みんな、アクセルの低調さでおこりうることです。
では「副」甲状腺は、甲状腺の何をサポートするのでしょうか。
いえ、まったくの独自路線を歩んでいます。
骨の強さの調節に関わります。
骨はやわらかすぎれば、カラダを支えられなくなります。
かといって、強すぎれば、逆にもろくなっておれやすくなります。
適度にしなりつつ、かつジョーブに保たたせることが大切です。
この調節に、副甲状腺が働いています。
くわえて、気分の調整にまで、かかわってもいます。
カルシウムに関与していますから。
カルシウムは、気分調整に大切な物質。
副甲状腺機能が低下すると、気分も低下します。
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もうひとつの「副」
同じような位置にあるものが、もうひとつあります。
腎臓と、その上にのっている小さな「副」腎の関係です。
腎臓は、代謝バランスや血液をつくる大切な臓器です。
ちゃんと機能していると、オシッコがつくられます。
なので、一般には、オシッコをつくる臓器なんていわれていますが。
その上に、「副」腎という、小さな薄い臓器がのっています。
この副腎も、本家の腎とはまったく別の働きをしています。
イメージ的にいってしまうと、生命力を産みだす泉みたいな存在です。
もし人間が電動で動くとしたら、発電所が副腎です。
電化製品は、電気がなければ、まったく働きません。
まず電気あってこその、電化製品です。
そこの電力に相当するものが、副腎です。
ですから副腎機能が低下しちゃうと、何をするにもツラくてできなくなります。
電力の供給が、足りないんですから。
そして、そういう方も、ふえています。
「うつ」なんていう病名ですまされてしまうこともあります。
いま真っ最中の花粉症も、副腎機能の低下がベースにあることが多い。
副腎は、副腎皮質ホルモンもつくっています。
ステロイド、ともいわれます。
ステロイドを飲んで軽快するもの、ここには共通して副腎機能の低下があるわけです。
だって、ステロイドでよくなるんですから。
自分自身で作れていれば、ステロイドを飲む必要ありません。
ですから、副腎機能が極端に低下したら、どうなるでしょうか。
はい、ナムナムです。
東洋医学では、生命の根源を「腎」というコトバで表現しています。
でもそれは、「腎」じゃなくて「副腎」の方が似合っていませんか?
わたくしの、いつもの妄想です。
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「副」という目
1番をめざす。
とても貴重なことだと思います。
わたくし、これを否定しません。
自分には、縁のないことですが、というだけです。
だからといって、だれもが、いつも1番をめざす必要もないでしょう。
疲れちゃいそうですし。
そして「副」という存在もあるんです。
1番、2番という世界とは、また別の次元の存在。
「副」甲状腺も、「副」腎も、主役に勝つ、負けるではなく、別の価値観で生きています。
しかも、かけがえのない存在です。
ついでいえば、副甲状腺は、骨をつかさどる。
副腎は、エネルギーをつかさどる。
どっちも、ランナーにとって、かけがえのない相棒だってことです。
走りの強力な味方じゃないですか、両「副」さん。
走れるカラダのために、副甲状腺に感謝。
持久力のために、副腎に感謝。
そして、人生のなかでも「副」を見つけられる余裕もほしいと思いませんか。
ちがう「生き方スタイル」ということです。
みんなが同じ路線をゆく必要なんて、ないはずです。
わたくし、英語が苦手です(今も)。
なので大学受験は、フランス語を選択しました。
フランス文学に傾倒していましたし、どうせ同じ横文字だし、ということで。
どうも、「副」をさがしたがる性格なのかもしれません。
だから、走り方も、「副」路線をいっているようです。
主流派にはなれない(苦笑)。
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疲れたら 別の道もある 無理すんな
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