見えませんが
そんなの「気のせい」だよ。
こう言われたことはありませんか?
わたしたちの住む世界には、「気」が宿っています。
そして、「気」はどこにでも顔をだします。
「走るのって、ツラくないですか?」
「いや、気のせいだよ」
「マラソンて、苦しくないですか?」
「それも、気のせいだよ」
「あと体力不足(苦笑)」
「仕事が、きつくて」
「気のせい、気のせい」
かように、どこにいても「気」が登場してきます。
これは、西洋の「スピリッツ」とは別のものでしょう。
しかも、こんなに肝心カナメとのなってくる「気」。
これを活用できたら、生き方の後押しにならないか。
走りにも、活用できまいか。
そう、つい「努力」「訓練」以外に走ってしまう、わたしのラン人生。
うまく生きてゆくコツは「気」を味方につける。
失敗しないキモは「気」をつける。
ものごとをなし遂げるコツは「気」をくばる。
ゆるみで失敗しないために「気」をはる。
ガンバる原動力は「気」をふりしぼる。
こんなにも、どこのでもある「気」です。
ですが、見ようとしても見えてこない。
血液検査をしても、わからない。
でも、本当に見えないものなのか。
見つけてみよう。
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珍説
と、導入部分は、何となくマジメでした。
わたくし、いがいとマジメです、自分でいうのも何ですが。
ただし、それもココまで。
以下、ズッコケます。
「気」の正体は何か?
それは「自律神経」である。
これが、わたくしの「珍説」です。
自律神経は、カラダの中に実際にあるネットワークです。
解剖をすれば、きちんと証拠がしめせます。
そして自律神経は、2つに大別されます。
交感神経と副交感神経です。
では、この2つの神経は、何をしているのか。
その具体的な働きは何か。
こういうふうに考えてゆくと、自律神経は「気」の働きにオーバーラップしてくるのです。
「気」のはたらきの数々。
そして自律神経の作用の数々。
もう少し、具体的にすすめます。
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交感神経
交感神経は、興奮系の神経ネットワークです。
というのは、有名です。
具体的には、心拍が何じゃら、呼吸が何じゃら、血圧が何じゃら、ホルモンが、と教科書的には次から次へと標的臓器の反応がしめされてきます。
でもこういう個別のことにこだわりません。
もっと大局で考える。
交感神経は、「活動」をつかさどる神経ネットワーク。
そして、「活動」には、2つがある。
ひとつは「向かってゆく」活動。
もうひとつは「さける」活動。
この2つの行動をささえるネットワーク。
うまく、切りかえてゆくネットワーク。
それが、交感神経の本質です。
もちろん、わたくしの珍設ですが(すいません)。
「活動」というと、向かってゆくととらえがちです。
そのために交感神経がある。
ですが「向かってゆく」ばかりでは、うまくゆかないことも少なくないのが世間です。
ぶつかることもある。
失敗もある。
そして、疲れる。
(わたくしの体験)
そのために必要なのは、「さける」行動です。
逃げるんじゃない。
否定するんじゃない。
うまく「さける」です。
これも大切だし、ぜひ必要な行動です。
この2つの絶妙な切り替えにも、交感神経は働いています。
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副交感神経
副交感神経は、「回復」の神経ネットワークです。
「活動」をささえるためにも、なくてはならない相棒です。
教科書的には、「安静」の神経と説明されています。
でも、それだけじゃ、次につながらないのではないか。
だから、「回復」です。
では、わたしたちは何で回復できるのか。
もう少し、具体的につきつめたい。
ここにまた強引な珍説をご披露させていただきます。
回復の柱は、2つ。
ひとつは「食事」による回復です。
もうひとつが「睡眠」です。
ちゃんと、食べられているのか。
ちゃんと、ねむれているのか。
この2つの回復を支える行為が、副交感神経の柱です。
逆に、ちゃんとたべられていない。
あるいは、よくねむれていない。
このとき、わたしたちは、回復がむつかしいのです。
この2つを支えるために、副交感神経はある。
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あえて順位
いい「気」がめぐっている。
それは、自律神経がキチンと働いてくれている、ということです。
(わたし説)
具体的な着眼点は、4つ。
向かう活動が、おこなえていること。
さける活動を、ちゃんとえりわけられていること。
たべられていること。
なむれていること。
この4つがある。
それをもって、いい「気」がめぐっている、です。
いいランニング生活も、この4つの輪廻があってこそ。
そしてこの4つ。
本来ならば、上下の区別はありません。
ですが、現代社会をみまわすと、そうしてはいられません。
大切な順に、ならびかえてみます。
いちばん大切なのは「ねむれていること」。
つぎに大切なのは「たべられていること」。
この2つが、まずもって、守られるべきものです。
回復する力なしには、ものごとは始まりませんから。
そして「さける」活動ができること。
さいごに「向かう」活動ができること。
この優先順位をまちがえることから、「気」の失調がはじまります。
「気」をめぐるさまざまな状況。
ランニング生活においても、どうですか?
「気」は案外、生き方の反映です。
いかがでしょうか?
(つづく)
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気の正体 グルグルめぐる 自律神経
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