筋肉の依存度は?

真正面からの疑問

 

わたしたちは、どんだけの筋肉があれば、いいのでしょうか?

めずらしく、ど真ん中、直球の疑問です。
たまには、正攻法で、向かってみます。

とはいえ、すぐに立ち止まってしまいます。
だって「コレダケ」という答えは、多分ありません。

というのも、個人差が、まずりそうですし。
体格、年齢、性別、その他たくさんの要因たちが、ありそうです。

くわえて、目的によっても、異なってくるでしょう。
ふだんから、あまり動く必要がないか。
けっこう、カラダを使っているのか。
そして、ランニングを趣味にしているか、とか。

それでも、走りを楽しみたい以上、筋肉のコトは気になります。
そして、案外、筋肉フェチの方もいらっしゃるようで。
ときには「みせ筋」に走っておられる方も。

でも、わたしの本心をいえば、必要なだけあればいいです。
必要な働きをしてくれさえすれば、いいです。

だって、いまさら筋肉が育ってくれるとは思えません。
みせる筋肉もないし。
みてくれるヒトも、いるわけじゃないし。

 



 

あるほど、いいのか?

 

あればあるほど、安心
いつわざる人間の本心でしょうか。
それとも、まだ人間が未熟の証拠でしょうか。

でもこれが人間界の発達の原動力になった事実は、まちがいないでしょう。
ところが、異質の文化もあるんですね。

たとえば、アイヌ文化。
必要なもの、でくらしなさい。

かつて、秋の北海道の川には、たくさんのシャケがのぼってきました。
ある意味、とり放題。

ですが、とる量は、長い冬をのり超えられるだけ。
みなが、飢えないだけ。

だって、シャケは人間だけのものではありません。
本来は、シャケの命。
そして、ほかにも冬を越すために待つ生きものがいる。

そうして、長い間、自然界のバランスが保たれてきました。
バランスを欠くと、くずれだすのが自然です。

ところで、筋肉はどうでしょうか。
あれば、あるほど安心ですか。
だって、力がアップするわけですから。

でも、それによって、カラダのバランスはどうなってゆくでしょうか。

 



 

筋肉の目的

 

筋肉の目的について、考えてみました。
もちろん、人間の筋肉です。
チキンとか、ステーキの筋肉ではありません。

筋肉の役目って、何でしょうか。
じつは、いがいにたくさんありそうです。

カラダのクッション。
体温をつくる。
エネルギーの貯蔵庫。
神経や血管の保管。

そういうなかで、ここでは「動き」を考えてみます。
走るのが、目的ですから。

筋肉は「ちぢむ」という力を生みだせる臓器。
伸びることはしません。
ちぢんで、ゆるむ、だけです。

ということで、文字通り、ちぢむという「」をうむ原動力。
そして、走るために必要なのは、まぎれもなく「」です。
この両者が結合して、「走る力は筋肉がつくる」といわれています。

ですから、ランニングの練習には「筋トレ」が入っています。
筋トレというのは、筋肉トレーニングの略した呼び名です。

 



 

筋肉は、走らない

 

筋肉は、走りません。
ここらあたりから、ヘンな方向へ、すすみ始めます。

走りをうむものは、骨の移動です。
骨が動くことで、カラダが動く。

そして、さらにもう一歩。

骨も、じつは動きません。
骨は、かたいですから。

骨と骨をつなぐ連結器が動くことで、動きがうまれます。
動きを目的にした連結器を「関節」といいました。
以上、これを「ボーン・トレイン」理論といいます。

あれ、いつの間に「理論」になったのか。
いやあ、ドサクサに紛れてです。
なんとなく、エラそうに聞こえませんか?

結論です。
関節が動く。
その結果、骨が動く。
その結果、走るという動作が可能となってゆく。
走ることだけではなく、動作のすべても、同じ法則です。

そして、関節を動かすために、筋肉がかかわる。
なんとなく、「卵が先か、ニワトリが先か」論争になっちゃいましたが。

 



 

発想の切りかえ

 

走りに関わるを、どのように動かしてゆこうか。
そのために、どこの関節を、どのように動かしてゆこくか。

やみくもに筋肉でグイグイ、は考えません。
そもそも、グイグイできる筋肉ありませんし。

そもそも、筋肉が主役だと、どうしても主役に目がいってしまいます。
主役は、強くなければならない。
そのためには、筋力アップにはげむべし。

でも、筋肉をきたえたら、重くなってしまいませんか?
重さ、イコール、車体重量のアップ。
イコール、燃費の低下。
ってことには、なりませんでしょうか。

くわえて、筋肉って、骨よりか弱いんです、多分。
あまり、いじめると、傷つきやすい臓器です。

一方、骨の動きに着目してみますと、「知恵」が生まれます。
トンチといっていい。
だって、骨をきたえよう、なんて発想はしませんから。
もともと、ジョーブなんだってば。

どうすれば、骨がうまく動いてくれるか。
しかも、できるだけ楽して。
ここに、工夫の生まれる素地が誕生です。

工夫を考える。
そして、チャレンジしてみる。
結果がすぐ見られるのが、走ることの利点のひとつです。

骨の動かし方。
骨を動かす力は、筋肉だけじゃないこと。
ですから、筋肉の絶対量とか、筋力だけではないはず。

わたしの目論見は、筋力への依存度を減らす走り方の追求です。

うまく走る道は、脳トレの先にある、かも。
ワクワクしませんか。

 



 

たーさん
年齢に あわせて減らそう 筋力依存度

 

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