野沢トレイルフェス2021、ああゴクラク

いざ、山中へ

 

約800メートルの標高さを一気にのぼりあがるスキー場ゴンドラ。
のぼりあげた上の平が、本レースのスタート地点でした。

下にひかえるのぼり口。
その近くのスキージャンプ台広場が、大会会場であり、ゴール地点です。
そのジャンプ台が、視界に入ってきました。

じつは、ナマジャンプ台を見るのは、初めてです。
とんでもない高さ。
そして、常識を逸したかのような傾斜。

だからこそ、一度は、あのスタート地点。
ジャンプ台の上からの景色を見てみたいな。

とはいっても、エスカレーターもなさそうだし、のぼるのはしんどそう。
ジャンパーは、いつも脇の階段を一歩一歩ゆくのか。
だったら、遠慮しておこう。

レース前、ジャンプ台を見上げて、あやしい妄想にふけっていました。
そのジャンプ台が、もうすぐです。

すなわち、ゴール地点。
ではありません。
じつは、これでコースの約半分、12キロです。
全コース27キロ。

ゴール地点のわきを通って、今度は山の中に入ってゆきます。
後半戦のスタート。
いきなり、のぼりがはじまります。

 



レース会場は、のぼりが戦場みたいでした。

 



スキージャンプ台と、ぼくには一生エンのない入賞の盾。

 

 

思わぬ展開

 

のぼりあげると、広い空間。
アレアレ。

気がついたら、ジャンプ台の上に出ています。
ここにくるのか。
たしかに、絶景です。

おそるおそる、ジャンプ台をのぞきこんでみます。
ここを、すべり落ちるってか。
まさかの、ド変態世界。
いえ、失礼、ぜったいに関われない世界。

ジャンプ台をめぐると、きっぱりと山の景色にかわります。
スキー場コースのよさのひとつに、景観があります。
だいたい視界をさえぎるものが、ありません。
とおく、とおくが、見渡せます。

一方、山道に入ると、一歩ごとに景色がかわりはじめます。
足もとの状況。
木々の変化。
のぼり、くだり。
大きな岩、小石、落ち葉、草むら。

やがて、唯一のエイドステーションに到着。
往路13キロ、復路24キロ地点。
ゆきと、帰りで通ります。

ここでまったりとしていると、はや帰路のランナーが走ってきます。
うん、本当に走ってるじゃん、山なのに。

 



ジャンプ台の上から見下ろすゴール会場。

 



エイドは、ゆくランナー、もどるランナーでにぎやか。

 

明るい空間

 

しばし、木々にかこまれた山道がつづきます。
ところが、くだりはじめて、空気がかわってきたのに気づきました。
なんだか、明るさが増している。
というより、まぶしさを感じる。

ああ、水面が見える。
そうです、北竜湖に出てきました。
大きな湖です。

出会い頭はT字路になっていて、スタッフの女性が案内してくださっています。
「コースは、左側です。
右にゆくと、トイレとお店があります」

ここで、ランナーの「ココロザシ度」がみえてきます。
レースに専念されるランナーは、左手しか選択肢はありません。

わたくしは、もちろん、迷うことなく右手にすすみます。
コースをはずれる。
しめしめ、お店があるっていってたな。

調べたところでは、北竜湖は「ハート型」なんだそうです。
それもあってか、恋愛成就の湖、といわれているそうです。
くわえて、子宝の湖なんだとか。
もう、どちらもエンのなくなったわたくしですが、まずはお店だ、一休みだ。

 



いやされる空間、トレランの魅力。

 



これが北竜湖だ。ボートにも乗れます。

 

なんという幸せ

 

お店の中をのぞくと、いがいに広い。
食堂もやっていますし、売店もある。
ムフフフ、ここは入ってみたくなります。

うわ、やったあ。
アイスを売っています、130円。

暑い夏。
クーラーで冷えた室内で、ソファーに腰掛けてアイス。
そういうシチュエーションも悪くはありません。

でも、です。
ああ暑くて死にそう、汗ダラダラ。
ノドもかわいた。
疲れも押しよせる。
そんなフラフラ状態でめぐり合うアイス。
コレに勝るアイスがあるでしょうか。
(個人的見解)

ああ、冷たい、甘い、おいひい、冷たい、甘い、おいひい。
無限につづく幸せ

アイスは、トレランの最中にいただくのが、最高のゼイタク。
か、どうかわかりませんが、もういうことはありません。

しかも、目の前は、恋愛成就の湖がドーンですよ。
絶景を前にしたアイス。
130円で、こんな極楽気分にひたれる、中高年の軽さよ。

 



もう、ここで終わっても、悔いは残りません、ってか。

 

身を清めて

 

北竜湖畔の売店で、トイレをすます。
バーベキューコーナーの水洗い場で、顔まで洗っちゃう。
アイスで、カラダを冷やす。
自販機ジュースで、うるおいを補充。

単に、遊んでいる、とお思いですか?
トレランの真剣さが足りない、とお思いですか?

いえ、これには深いわけがあるのです。
たしか、ここから小菅神社の領域に入ってゆくはずです。

とてもとても広い神社らしい。
しかも、坂上田村麻呂も関わったとかいう由緒もあるそうです。
それだけじゃなく、弘法大師様までいらしているらしい。

そんな神社に入り、奥の院にのぼる道。
それが、これからのルートに切りかわるのです。

そうです、ここからはレースから離れてゆきます。
修験道の徒になって、山に入るのです。
売店での一連の行動は、そのための「お清め」行動です。
って、ゼンゼン清まっていませんか。
俗に染まりすぎですか。

でも、修験道の道って、なんだかワクワクしてきます。
こうくるなら、ホラ貝を持ってくるんだったかな。
次のコスチュームは、そのセンでいったら受けるかな。

いやはや、懲りないオッサンです。

 



 

いよいよ、修験道の道に入ってゆきます、ナムナム。

 

たーさん
トレランの 幸せ演じる アイスかな

 

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