いざ、山中へ
約800メートルの標高さを一気にのぼりあがるスキー場ゴンドラ。
のぼりあげた上の平が、本レースのスタート地点でした。
下にひかえるのぼり口。
その近くのスキージャンプ台広場が、大会会場であり、ゴール地点です。
そのジャンプ台が、視界に入ってきました。
じつは、ナマジャンプ台を見るのは、初めてです。
とんでもない高さ。
そして、常識を逸したかのような傾斜。
だからこそ、一度は、あのスタート地点。
ジャンプ台の上からの景色を見てみたいな。
とはいっても、エスカレーターもなさそうだし、のぼるのはしんどそう。
ジャンパーは、いつも脇の階段を一歩一歩ゆくのか。
だったら、遠慮しておこう。
レース前、ジャンプ台を見上げて、あやしい妄想にふけっていました。
そのジャンプ台が、もうすぐです。
すなわち、ゴール地点。
ではありません。
じつは、これでコースの約半分、12キロです。
全コース27キロ。
ゴール地点のわきを通って、今度は山の中に入ってゆきます。
後半戦のスタート。
いきなり、のぼりがはじまります。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060232-1024x768.jpg)
レース会場は、のぼりが戦場みたいでした。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060234-1024x768.jpg)
スキージャンプ台と、ぼくには一生エンのない入賞の盾。
思わぬ展開
のぼりあげると、広い空間。
アレアレ。
気がついたら、ジャンプ台の上に出ています。
ここにくるのか。
たしかに、絶景です。
おそるおそる、ジャンプ台をのぞきこんでみます。
ここを、すべり落ちるってか。
まさかの、ド変態世界。
いえ、失礼、ぜったいに関われない世界。
ジャンプ台をめぐると、きっぱりと山の景色にかわります。
スキー場コースのよさのひとつに、景観があります。
だいたい視界をさえぎるものが、ありません。
とおく、とおくが、見渡せます。
一方、山道に入ると、一歩ごとに景色がかわりはじめます。
足もとの状況。
木々の変化。
のぼり、くだり。
大きな岩、小石、落ち葉、草むら。
やがて、唯一のエイドステーションに到着。
往路13キロ、復路24キロ地点。
ゆきと、帰りで通ります。
ここでまったりとしていると、はや帰路のランナーが走ってきます。
うん、本当に走ってるじゃん、山なのに。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060314-1024x768.jpg)
ジャンプ台の上から見下ろすゴール会場。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060286-1024x768.jpg)
エイドは、ゆくランナー、もどるランナーでにぎやか。
明るい空間
しばし、木々にかこまれた山道がつづきます。
ところが、くだりはじめて、空気がかわってきたのに気づきました。
なんだか、明るさが増している。
というより、まぶしさを感じる。
ああ、水面が見える。
そうです、北竜湖に出てきました。
大きな湖です。
出会い頭はT字路になっていて、スタッフの女性が案内してくださっています。
「コースは、左側です。
右にゆくと、トイレとお店があります」
ここで、ランナーの「ココロザシ度」がみえてきます。
レースに専念されるランナーは、左手しか選択肢はありません。
わたくしは、もちろん、迷うことなく右手にすすみます。
コースをはずれる。
しめしめ、お店があるっていってたな。
調べたところでは、北竜湖は「ハート型」なんだそうです。
それもあってか、恋愛成就の湖、といわれているそうです。
くわえて、子宝の湖なんだとか。
もう、どちらもエンのなくなったわたくしですが、まずはお店だ、一休みだ。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060288-1024x768.jpg)
いやされる空間、トレランの魅力。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060289-1024x768.jpg)
これが北竜湖だ。ボートにも乗れます。
なんという幸せ
お店の中をのぞくと、いがいに広い。
食堂もやっていますし、売店もある。
ムフフフ、ここは入ってみたくなります。
うわ、やったあ。
アイスを売っています、130円。
暑い夏。
クーラーで冷えた室内で、ソファーに腰掛けてアイス。
そういうシチュエーションも悪くはありません。
でも、です。
ああ暑くて死にそう、汗ダラダラ。
ノドもかわいた。
疲れも押しよせる。
そんなフラフラ状態でめぐり合うアイス。
コレに勝るアイスがあるでしょうか。
(個人的見解)
ああ、冷たい、甘い、おいひい、冷たい、甘い、おいひい。
無限につづく幸せ。
アイスは、トレランの最中にいただくのが、最高のゼイタク。
か、どうかわかりませんが、もういうことはありません。
しかも、目の前は、恋愛成就の湖がドーンですよ。
絶景を前にしたアイス。
130円で、こんな極楽気分にひたれる、中高年の軽さよ。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060294-1024x768.jpg)
もう、ここで終わっても、悔いは残りません、ってか。
身を清めて
北竜湖畔の売店で、トイレをすます。
バーベキューコーナーの水洗い場で、顔まで洗っちゃう。
アイスで、カラダを冷やす。
自販機ジュースで、うるおいを補充。
単に、遊んでいる、とお思いですか?
トレランの真剣さが足りない、とお思いですか?
いえ、これには深いわけがあるのです。
たしか、ここから小菅神社の領域に入ってゆくはずです。
とてもとても広い神社らしい。
しかも、坂上田村麻呂も関わったとかいう由緒もあるそうです。
それだけじゃなく、弘法大師様までいらしているらしい。
そんな神社に入り、奥の院にのぼる道。
それが、これからのルートに切りかわるのです。
そうです、ここからはレースから離れてゆきます。
修験道の徒になって、山に入るのです。
売店での一連の行動は、そのための「お清め」行動です。
って、ゼンゼン清まっていませんか。
俗に染まりすぎですか。
でも、修験道の道って、なんだかワクワクしてきます。
こうくるなら、ホラ貝を持ってくるんだったかな。
次のコスチュームは、そのセンでいったら受けるかな。
いやはや、懲りないオッサンです。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2021/08/P1060296-1024x768.jpg)
いよいよ、修験道の道に入ってゆきます、ナムナム。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2018/11/76f3e759415ad1690bfae003ac05144c-e1542443258483.jpg)
トレランの 幸せ演じる アイスかな
↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
![にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ](https://b.blogmura.com/sports/marathon/88_31.gif)
にほんブログ村