2021東京ウルトラマラソン、反省記

とはいうものの

 

2021東京ウルトラマラソン、100キロコースの部。
みごとに、80キロ関門で、打ち切り・獄門となりました。
いや、獄門はありませんでしたが。
トホホ。

ゴールは、遠かった。
うーんと、遠かった。

ということで、反省会です。

なんてこと、やりますか?
そういえば、わたくし、反省会のたぐいとは縁がない性格。
こういうこともあるさ。
反省する前に、忘れさってしまう方ですから。

なにしろ、もともとが日々、思いどおりにいかない連続。
いちいち反省なんか、しているヒマはありません。
ここだけは、政治家や官僚みたい、と思われます。

ただ、その中で「学び」はイロイロと感じています。
次に生かせるうまくいかない方法の数々
そう思えば、ズッコケも、たのしいものです。

そこが、ふり返りの醍醐味じゃありませんか。

 



朝日を浴びて、ご近所のご老体たちがワラワラ。じつに元気です。

 

走りの中枢

 

カラダの中枢、というと、どこを思い浮かべますか?
ふつう、脳ミソをさします。
なにしろ、中枢神経なんていうくらいですから。

走りにおいても、例外ではないでしょう。
脳で走る、なんておっしゃるプロランナーもおられますし。

どういう走り方がいいか。
それを考えて、指示する場所が脳ミソ。
走りを支える食事は、どういうものがいいか。
走りをサポートする装備は何がいいか。
こういう理論や理屈を考える中心が、脳ミソ。

ところが、今回の走りでは、アタマが中枢にはなりませんでした。

走りの中枢は、『アシ裏』にあった。
アシ裏が、走りの司令塔だったな。
そんなことを、改めて強く感じました。

脳ミソから一番とおいところが、わたしの中枢。
オマエには、脳ミソなんて、そもそもないもんね。
いえ、一応は、持っているんですが。

 



うわ、チガヤの河原。このツボミは甘いのを知っていますか? サトウキビの仲間です。

 

アシ裏の感じるままに

 

ラジオ英語講座は、3日、つづきませんでした。
腹筋筋トレしかり。

何事も、つづかない性格なのに、走りだけは20年以上。
自分でも、不思議に感じます。

ほかに、こんなにつづいているものなんて、他にあるでしょうか。
呼吸は、もっと、つづいている。
でもこれは、自分の意思ではありません。

とはいえ、走りのスタイルは、変遷があります。
故障もさまざま。

ハキモノの変遷もありました。
いまは、ふだんは、ゴム底のワラーチ
レースなどのハレの日には、ワラジ
雨や悪路では、地下タビ
この3つの、使い分けです。
まとめて、ワラジ系のハキモノとしておきます。
ランニングシューズは、今はもっていません。

自分の感覚が、そう選ばせてきました。
具体的にいえば、アシ裏からの希望だったのです。

そのなかでも、最高のハキモノが、ワラジ。
アシ裏への装着性で、これにかなうものは見つかっていません。

ただし、だからといって、完璧というわけではありません。
ひとつは、耐久性の低さ。
やさしくはいても、100キロまで。

そして、今回は、別の発見がありました。
砕石の石ころ道ばかりだと、アシ裏の疲労がハンパなくなる。
そう、クッション性のなさ。

アシ裏君には、きびしかったです。

 



ワラジのクッション性を、改めて教えてくれた道。

 

なぜにワラジ系?

 

地面と直接に接するカラダは、アシ裏だけです。
その接触感。
それが、最高に自然で、爽快なのが、ワラジ系でした。

ウス底から得られる感触
ハナオで分けられる左右の感触

ハダシで大地を感じる感覚に、もっとも近いハキモノと思います。
素足感覚

では、なぜ素足感覚を求めるのか。
自然に、大地との付き合い方を教えてくれるからです。
アシ裏が。

自然な歩き方に、導いてくれます。
自然な走り方に、導いてくれます。
だれに教わることでもありません。
生まれてから自然に身につけた感覚が、これでまたよみがえってくるんです。

ただただ、アシ裏の感覚に導かれて走る。
いまの走りの総決算です。

 



遠くに見える大きな建物が、東京感を味あわせてくれます。

 



二子玉川駅の下をくぐってゆく、というのもおもしろい。

 

ブレーキまでも

 

今回、ワラジの弱点が、スタート時よりあらわれてきました。
いきなり、ガタガタ道の連続。
ここって、東京なんだよね。

歩くだけならまだしも、走ると一歩一歩に、負荷が強かった。
そのため、ハーフにゆかないうちから、アシ裏の感覚がちがってきてしまいました。
疲れた、というわけではありません。
まいった、という表現の方が、あっているかもです。

日々ワラジ系のハキモノで走っていると、アシ裏はどう変わってゆくでしょうか。
それが、まったく変わりません。

硬くなる、そんなことはありません。
ジョーブになる、これもありません。
アシの裏と、手のひらは、ほぼ同じくらいの感じです。

つまり、アシ裏は、きたえられるものではない。
というのが、現在の結論です。

ですから、やわらかく走らざるをえない、のがワラジ系の走りになります。
それが、結果として、気持ちのいい走りになってくれています。

この感覚が、はやばやとまいった。
これが、今回のレースの結果です。
そして、アシ裏感覚がまいれば、走りにブレーキがかかってきます。

もう、無理だよ。
自然なブレーキになっています。
実際に、スピードはあげられなくなります。

これが、ワラジ系になってから、大きな故障をおこさせない役目をになってくれているみたい。
アシ裏の声に、したがう。
それも、頭で判断じゃない。
カラダが、そうなってくる。
そうか、やはり走りの中枢は、アシ裏に宿ってはいないか。

あらためて、アシ裏感覚の深さを感じたレースでした。
これを、どう生かしてゆけばいいか。
一生、勉強。

 



スタート前は、いたっていつもと同じ。

 



80キロ後の2足のアシとワラジ。前半部のワラジは、カカト部から擦れてしまいました。

 



会場からの帰りの駅前で、においに釣られて入ったカレー屋さん、おいしかったです。

 

たーさん
つづくのは 失敗ばかり でもめげない

 

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