チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(100)2022、サカとの出会い

坂を忘れず

 

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンは、のまわりをめぐる大会。
さぞや、平らだろう。
はい、湖の周りは。

そして、コースの半分くらいは、湖に面しているでしょうか。
ところが、湖同志をつなぐ道、これがクセモノです。
が多い。

なので、坂の存在をわすれてはいけません。
ところで、坂にも、イロイロあります。
有名どころの坂ともなると、ちゃんと名前がついています。
談合坂とか、道玄坂とか。

今回、コロナで2年中止となって3ぶりの開催。
わたくし自身にとっては、8回目の挑戦となります。

結果として、チャレ富士の「さか」にやられました。
坂の名前は、「まさか」です。

思いもかけない事態、それを「まさか」といいます。
そんな坂が、いくつも出現。

いやはや、試練の多いレースとなりました。

 



坂をたのしめるか、がポイントのひとつ。

 

走る前の「まさか」

 

100キロの部は、出走者2,000名弱だったようです。
大所帯です。

なので、時差スタートです。
これは、以前から行われていました。

第一陣(はやい組)は、午前5時スタート。
その次の組は、10分遅れのスタート。
おそい組は、さらに10分あとの、5時20分スタートです。

もちろん、わたくしは最終組です。

そして、このレースでは、途中関門が6カ所設けられています。
その関門に、制限時間中に到達しなければ、そこでおしまい。
関門情報は、ギリギリ組のわたしには、なくてはならない存在です。

それ見て、びっくり。

道中の関門制限時間が、全ての組で同一
まさか」「まさか」のミスプリです。
だって、スタートを20分ずらしておいて、同じ時間に切るわけないじゃん。
そう、思っていました。
はよ、訂正してよね。

ところが、訂正ありません。
決定版なの?
これじゃ、遅い組は、めっちゃ絶体絶命じゃん。
はやい組にきびしいなら、まだしも(それでも不平等)。

たとえば、第一関門(17,5キロ)の関門時間が、午前7時35分一律
はやい組ランナーは、2時間35分をかけられます。
おそいわれわれは、2時間15分しかかけられません。
おかしくないですか。

それが、第六関門(92,4キロ)まで、つづくのです。
唯一、さいごの100キロフィッシュ地点のみ、スタート時差を考慮しての、みな14時間まで。
どうみたって、理不尽のカタマリでないですか。

しかも、ウルトラで、こんなにはやくから関門つくるのは他には見られません。
まだ第一の湖である山中湖の奥です。

しかも、山中湖までの行程は、せまい歩道が長くつづきます。
その間は、すいすい追い抜いてゆくなんて困難です。
前後の流れにのってゆくしかありません。

大集団だと、どうしてもペースは遅くなりがちです。
緊張感をもって、ペースをあげすぎたわたしでさえ。

たぶん、この第一関門で、すでにかなりの討ち死にがあったと想像されます。
大きな準備をしてきて、ハーフも走ないうちに打ち首じゃ、悲しすぎます。
弱者に、愛の手を。

なにしろ、まだ、第一の湖の山中湖ですよ。
朝の7時半ですよ。

それからの、長い1日をどう過ごせというんでしょうか。
山中湖名物のスワンボートでも乗ってなさい、というんでしょうか。
それにしたって、まだボート屋さんは、開いてませんし。

 



山中湖の不思議なオブジェ。

 



山中湖で討ち死にしたら、スワンボートで遊ぶしかない。

 

お天気の「まさか」

 

大会前日の朝。
土曜日に、翌日の富士五湖地方の天気をチェックしました。

気候は、安定。
日曜日は、ほとんど太陽が顔をみせますよ。
場合によっては、気温も上昇

土曜日夕方に川口湖畔について、確信しました。
雲ひとつない青空に、ドッシリと裾野をのばす富士山。
あすも、富士山を見ながらの行脚だな。

レース当日。
宿を3時40分出の巡回バスにのります。
まだ、真っ暗です。
ひんやりしているのは、標高が高いためです。
もちろん、空はまだ漆黒。

バスが走りだしてしばらくゆくと、運転手さん、ワイパーを動かしはじめます。
ホコリでも、ついたかな。

えっ。
フロントガラスにぶつかるのは、雨滴じゃないですか。
まさか」の雨の朝。
会場につくと、本格的にポツリポツリ。
ぜんぜん、はなしがちがうじゃん。
もう、昨日の朝から、天気予報はチェックしていませんでした。

もっとも、過去には、もっときびしいレースもありました。
日記をひもといたら、2013年4月21のチャレ富士。

雪まじりのみぞれではじまり、終日、土砂降りのなかのレース。
山中湖畔の温度計は、0℃をさしてました。
コースは、一部で、川となっていました。

このときのハキモノは、地下タビ
ですが、雨バージョンの装いをしていました。

今回は、雨は、まったく想定していませんでした。
カサもなし。
寒い。
春雨じゃ、食べてゆこうか(食えません)。

 



雨仕様で走るランナーもいるということは、雨を知ってたのですか?

 



今回、給水はすべてタンクから自分で注ぎます。

 

スタートの「まさか」

 

100キロコースの最終組
さすがに、会場もすいてきます。

第一弾がスタートしたようだし、そろそろスタート地点へ。
その前に、テントもでているじゃん。
えっ、あったかいコーヒーサービスですか。
寒いなかで、ああ、おいしい。

つい、くつろいでしまいました。
だって、スタート地点は、すぐ隣の陸上競技場。
では、ありませんでした。

そこから、けっこうな長い動線がありました。
コーヒー現場から、500メートルはありませんでしたか。
そうそう、GPSのセッティングもまだだな。
歩きながら、そんなことをしていると、いきなり「いってらっしゃい」コール。
まさか、スタートが始まっていました。

ええっ、スタート地点はどこにある?
幸いなことに(幸いじゃないけど)、わたしのまわりには、同じように乗り遅れたランナーたち。

なんだかわからずに、腕時計のスイッチをいれます。
結局、スタート地点はわからず。
もり上がっていた集団あたりが、そうだったかも。
おそいんだから、せめてスタートくらいは、しっかりしなさい(反省)。

 



いつもの陸上競技場トラックが、スタート地点じゃありませんでした。

 



あの先の明るい場所が、スタート地点のようです。もう、始まっていました。

 

ほんとの「坂」

 

スタートすると、すぐに、のぼり坂がはじまります。
5時20分すぎ。
もう、十分に明るいです。
暗いのは、これからのレース展開だけ。

ココロの準備がととのわないうちの、ラン開始。
まずは、前後の流れにのってゆくだけです。

最初からのぼり坂だと、スタートダッシュするランナーもおらず、いたってノンビリ。
まあ、最終組ならでは、ともいえるでしょうが。

でも、まだまだ先は長い。
1歩1歩、ゆけばよい。

とはいえ、いきなりの第一関門がきびしいのが、気がかりです。
えーと、どれほどのペースでゆけばいいかな。
日常で、数字を使う機会がないので、計算が苦手です。
100から7を引いたら、93。
93から7を引いたら、86。
そんな、長谷川対策しか、やってません。

まずは、山中湖をめざす。
本日の山中湖畔の温度計は、2℃をさしていました。
そこを半周したところが、第一関門

ウルトラにしては、がんばったペースで、なんとか関門14分前に到着。
ヤレヤレ。
なんだか、先が思いやられます。

 



走りだして、すぐののぼり坂。最終組の最終組あたり。

 



山中湖にむかう道中の、長い長い、せまい歩道。

 



山中湖畔に到着しました。本日の気温は2℃。

 



最初の関門にして、14分前の到着。

 

たーさん
チャレ富士や まさかまさかで 出遅れる

 

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