沖縄100kウルトラマラソン2023、オバあ参上

エンの深み

 

レースのつむぐ
最大のものが、沖縄100kとなってきました。

初めての沖縄本島訪問は、第1回沖縄100kウルトラマラソンでした。
そして今回は6回目の大会、6回目の訪問です。

沖縄の狂乱事項は、なんたって郷土出版の豊富さからです。
それだけ多彩な歴史と風土がつまった土地だからでしょう。
もちろん、悲劇の部分も、たくさんあります。

なにはともあれ、沖縄にきたら、まずは本屋さんです。
うちの本棚の一角も、沖縄本コーナーが、すこしずつ増殖しています。

そして、新しい路地裏探検。
すっかり旅行者気分です。
あすレースをひかえている、っていうのにね。

そんな沖縄フリークになって、レーススタイルも変わってきました。
沖縄オバあで走る、3年目。

さすがに、レース会場では、やや目立ってしまいます。
そして、おもしろいことに、同類は引き合う。

ヘンなおぢさんと、ごあいさつ。
イカネーさんと、ごあいさつ。
素敵な出会いです。

ウルトラマラソンという、ヘンタイさんが集う大会。
そこに加えての、ヘンタイ趣味同志の、あたたかな連帯感(笑)。
うん、うれしいです。

 



沖縄上陸の最初は、郷土本コーナーで逆上。今年は何を買おうか。

 



こんなコーナーが4面もあって、シアワセ満喫気分です。

 



 

そして、路地をウロウロ、お店もたのしい。

 



さあ、早朝のレース会場、ウルトラ前の張りつめた緊張感。

 



 

と思いきや、まったく緊張感のないオバあが。場ちがい感ムンムン。

 



いよいよ選手整列、午前5時の号砲を待ちます。

 



スタートしてすぐの公園内イルミネーション、世間はクリスマス忘年会気分。

 

沖縄気候

 

沖縄は、レース前日から、が吹きあれていました。
さ、さむい。

レース当日も、最大風速20mを記録したそうです。
でも、なんで風速は秒速で示されるんでしょうか。
イメージが、わきにくいです。

ちなみに、時速に換算すると、時速72キロだと思います。
わたくしの、あやふやな計算。
一般道なら、スピード違反の風の速さです。

午前五時、漆黒のなか、レースはスタートしました。
風にくわえて、ときおり霧雨がサーっと、肌に吹きかけます。

うーん、いつもとちがうな。
良識あるランナーのみなさまは、ごぞんじないかもしれません。
(知る必要もありません)。

キモノ姿は、走りにくい。
キモノのスソが、足にからみつくためです。
くわえて風は、スソを巻きつけてきます。
足が、前に出ないよお。

もともと、ワラーチばきなので、小マタです。
にしても、さらなに小マタにならざるをえません。
こういうのを、救いようのないアホといいます。

ライトの灯りをたよりに、打ち寄せる波の音をききながら、すすみます。
今年は、波の音が、いつもより大きい。

 

 



エイドは、およそ2,5キロに一ヶ所という優遇ぶり。次のエイドまでの距離表示あり。

 



最初は、くらい夜道をタンタンとすすみます。

 

夜明け、そして海

 

ライトの灯りが不要になってゆくころ。

坂をのぼった先に見えてくる半島。
「ごらんあれが竜飛岬、北のはずれと」
いえ、さむいからといって「津軽海峡冬景色」じゃありません。
知念岬です。

東の空が紅に染まりだす日の出前の静寂。
が、きょうはあつい雲で、まだその気配はありません。

知念岬を通るたびに気になるのが、斎場御獄(せーふぁらたき)。
いちど、いってみたい。
コースからはずれて、1キロ先にあるようです。
なかなかレース中に寄れるだけの余裕はもてません。

そして海の向こうにみえる神の島「久高島」。
何年か前に、レース翌日に上陸して、1日をかけて自転車で一周しました。
かがやく太陽に光る砂浜がよかったです。
なつかしいな。

そして、コースは海岸線に出てゆきます。
百名ビーチ
あつい季節に、ここでポチャポチャ泳いだら、気持ちがいいよね。

そして30キロ手前の海に飛び出す奥武島の一周ラン。
この島の豪華エイドと、人々のあたたかさは忘れがたい記憶になります。

このあたりは、レースというより、観光そのものです。
まだ少し、体力も残っていますし。
さあて、そろそろ坂道もふえて、沖縄らしくなってゆきます。

 



知念岬からの夜明け。今日は雲があつい。

 



知念岬を出ると、帰りにまつニライカナイ橋を見上げて、海岸線へ。

 



百名ビーチは、サイコーです。

 



すこし海岸に出てみました。砂がきもちいい。

 



えんやら、えんやら、まだまだのぼりもたのしい。いえ、くるジー。

 



熱烈な、でもちょっとシャイな小学生と記念撮影。ヘンなひと同志。

 



太陽は、雲の切れ間からほんのチョッピリ。

 



こういういつもとはちがう非日常の光景の中をはしる幸せ。

 



奥武島のエイドは、まずは沖縄そばコーナーから。

 



あったかいモズクスープに沖縄おにぎり。がっつりいただきます。

 



島、そして海。

 



島の海岸線、サーフィンもできるようです。

 

天才

 

沖縄も、南面に入ってゆくと、景色がグーンと変貌してゆきます。
広々としてきます。

なだらかな丘陵地帯を、ゆっくりのぼり、ゆっくりくだる。
そのぶん、風の勢いをさらに感じてきますけど。

あいかわらず、キモノのスソが風でからんできます。
えーい、はしょってみたらどうや。

キモノのスソをたくし上げて、腰に巻いてみました。
すると、ヒザが前に出ます。
あれ、あんがい走りやすいじゃないか。
新たな発見、もしかして自分天才
30キロを過ぎてからの気づき、というのがニブすぎるんですが。

何も知らなければ、まさに南の楽園です。
そして走りやすい。
コース案内にも、こういう注釈がありました。
「このあたりは、比較的平坦」ですと。
ふーん、このあたりだけですか。

あつい雲の下でも、じゅうぶんに南国気分を味わえます。
まさに、開放的なトロピカル。

ですが、心からは、そういう気分になりきれなさもでてきます。
それは、太平洋戦争の激戦地であったから、です。
楽園のこの地に、ここかしこに慰霊碑がたっています。
鎮魂の地、しずしずと走ります。
そしてまだ、世界で戦争がつづいています。

 



鎮魂の地を、心静かにすすみます。

 



のぼり疲れても、沖縄。

 

さあ半分

 

南端の糸満市に入ってきました。
そして糸満市市街地です。
ここの特徴は、広い、広い道。
戦争で、いちどご破産となった土地からの復興のためでしょうか。
あたらしい家も、目立ちます。

そんな歴史にひたる一方、海の色は信じられない南国色になってゆきます。
空はくもっているのに、海はかがやいている。
空の色をうつしているんじゃないんですね。

広い道の向こうを、ランナー集団が走っています。
午前11時、50キロの部のコースのランナーさんたちがスタートしていました。

今年も、中間点に6時間で着くことはできませんでした。
まだ、中間点に向かっている途中です。
たぶん、あと1キロほど。

でも、もうすぐ中間点。
中間点は、決してレースの真ん中じゃありません。
後半は、体力も、地形もちがってきます。

それでも、大きな区切りの地点。
天候は、あいかわらず曇天、ときどき霧雨、そして強風。
ダイジョーブ、イケル、イケル。
(つづく)。

 



広々とした南国風景のなかを走れる快感。

 



海の色に、目ん玉から疲れがひいてゆく気分になれそう。

 



あと少しで、中間点。まだまだイケル。

 

たーさん
何事も 沖縄走れば なんくるないさー

 

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参考までに、沖縄100kウルトラマラソンホームページ内の案内動画です。2019年のレース。