更年期の生き方、走り方

運転様式

 

更年期の本質は、何でしょうか?
それは、人生の中で、「自動運転」から「手動運転」へ切りかわってゆく時期をさします。
(わたくし個人の意見)

人生のもっとも安定した時期は、壮年期です。
壮年期は、人生の「自動運転」期ですから。

壮年期は、毎日が自動運転です。
すなわち、昨日と同じ今日がやってくる。
安定の保証期間です。

ですから、自分のカラダに特別な関心をもたなくても結構です。
特別な努力も不要です。
何をたべてもいい。
それでも、昨日と同じ今日を保証してあげるからね。

そういう人生の安心した時期が、壮年期の特徴です。
ですから、自分自身にそんなに気をつけなくてもいい。
だって、「自分の外」に目をむけてもらいたい時代ですから。

たとえば、仕事。
たとえば、家庭や子ども。
たとえば、社会活動。

そういう世代の、そういうヒトたちのおかげで、社会がちゃんとまわるんです。
逆に、そういう世代のヒトが社会に目を向けてくれないと、どーしようもないジジババたちが好き放題をして世の中をグシャグシャにしてしまうんです。

 



 

ふと

 

ただし壮年期の自動運転よいつまでも、と願うのは無理です。
これが生きもののサダメです。
だれも、変化からのがれることはできません。

では、その具体的な変化って、何でしょうか?
それが「手動運転」化です。
つまり、自動運転機能が、なくなってゆくわけです。

自動では、生きてゆけなくなる。
そうなったら、自分で運転しなくちゃいけません。

たとえば、自動車のクラッチを考えてみましょう。
オートマ」とよばれる現代自動車のほとんでは、クラッチの切り替えが自動化されています。

スタート時。
坂をのぼるとき。
ゆっくり走るとき。
高速道路をゆくとき。
どんなときも、アクセルをふみこむだけで、クラッチ部分は自動的に最適なギアを選択してくれています。

そういう機能が、働かなくなってくる。

スタート時には、低速ギアに入れる。
高速道路では、逆に高速ギアに切りかえる。
生活も、このように場面場面でギアの選択を必要とする時期がやってきます。
その切りかえ時期が、更年期。

 



 

切りかえの自覚

 

なんだか、自動運転装置がきかなくなってきたみたいだぞ。

中年をすぎてきて、身に覚えはありませんか。
いつものペースが、つづかない。
疲労が、ぬけない。

ああ、年をとったせいかな。
いえ、年のせいじゃありません。
自動運転がきかなくなってきているだけです。
いま必要な「ギア」に、ちゃんと入れなくなっているだけです。

いまもっとも適切なギアに、自動で入ってゆけない。
これって、性ホルモンの欠乏のせいじゃないの?
副腎疲労のせいじゃないの?
仕方がないんじゃないの?

いえ、ホルモンなどの変化や数値は、「結果」の数値です。

これまで、ずっと「トップスピード」で走ってこられました。
そうおっしゃられる方がいます。

その「ずっと」というのは、思いちがいです。
いくら壮年期だからっていって、ずっとトップギアでゆけません。
ただ、疲れたときは、自動でギアは落としてもらえていたんです。
ですから、エンストもしないで、すすめたんです。
ギアチェンジが自動でおこなわれていたので、気がつかなかっただけです。

ところが、更年期に入ると、そうはゆきません。
自動で、切りかわれなくなってきたのですから。
カン所で、きちんとギアを切りかえられないと、エンストしてしまいますよ。
これが、更年期の危機

 



 

男女差

 

更年期の男女差って、おおきくありませんか。
更年期でとりあげられるのは、圧倒的に女性でしょ。
男性にも、あるんですか?

だれにもあります。
ただし、「感性の差」がちがいを生んでいるかもしれません。

女性の方が、「自動運転」がきかなくなってくる自覚にするどいです。
「何だか、おかしい」
「体調も、ココロも、変化している」

そうして、何とかしなくちゃ、という工夫をはじめます。
方法は、さまざま。

その結果、しだいに「手動運転」の仕方を身につけてゆけるようです。
手動運転を覚えれば、運転はつづけられます。

一方、男性は「自動化」がきかなくなってきた感覚ににぶい
いつまでも、トップギアでゆけるもんだと思うひとが多い。
つっぱしられる、と信じている。
なにせ、体力が少々あるもんだから、なおさら。

でも、どこまでもトップギアでは走れません。
エンスト、という破綻が待ってます。
定年退職、バタンキューという悲惨な例は、少なくありません。
ギアチェンジができなかったゆえの悲劇です。

 



 

新しい工夫

 

更年期は、とっても大きな曲がり角です。
いつまでも、壮年期の自動運転はつづきませんから。

人生初の、手動運転です。
オートマに慣れた身には、少々、手こずるかもしれません。
でも、これを身につけないと、次の世代の運転は無理なんです。

具体的には、今日、どんなふうにカラダを使ったか。
疲れたカラダを、どのように癒したか。
どんな食事をとったか。
どのくらい眠れたか。

こういう小さなことの「結果」が、明日のわが身になってゆくんです。

でも、まだ完全手動化じゃありません。
自動化も、残されています。
残された自動機能にうまくのりながら、手動化を覚えてゆく。

無理をしても、勝手にリセットできるのは、壮年期です。
だからといって、更年期に入れば、無理ができかなくなるわけじゃありません。
自分なりの運転ができれば、無理もききます。
その「かん所」をおさえられるようになりたい。

これが更年期の醍醐味、と思っています。
なかなか、ダイナミックな時代じゃありませんか。
おおいに楽しみましょう。
手動運転、身につけてゆきましょう。

 



 

たーさん
更年期 自分の生き方 そのまま反映

 

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