嬬恋キャベツマラソン2023、高い高い

お祭りラン

 

「高い、高い」
そういって、あやされると、よろこびますね赤ちゃんは。

人間って、そういう高いところが好きなんでしょうか。
ヤギと同類。

嬬恋キャベツマラソン
ここも、高いところです、標高が。
空気が、うすい。
冬には、天然のスキー場もあります、上質雪の。

ですから、ヘリコプターでも利用しないと、交通の便はたやすくはありません。
にもかかわらず、たくさんのランナーが集まってきます。
4年ぶりの開催、だそうです。
そうか、もう4年も歳をとっているということか。

広い運動場は、東海大学の敷地らしいです。
そこがマラソン会場。
くわえて、お祭り広場でもあります。

会場をぐるりとかこむ移動車によるお店の並び。
その数は、もう数えきれません、わたくしには。
よくも、こんなに呼びこんだなあ。
都会の、大きなマラソン大会だって、こんなに出店はありませんよ。

さらに、嬬恋村民500名がボランティア参加です。
村をあげてのご接待。
キャベツの出荷がはじまった、クソ忙しい時期だっていうのにです。

これだけの受け入れ態勢。
なかなかできない行動力です。
だから、来たくなる。
交通の便ウンヌンの問題じゃなく、やはり魅力度なんですね。

もう、早速ご馳走をゲットして、宴会決行でしょうか。
いやいや、走りますよ。

 



ズラリと並んだお店の数々、すでにいい香りが流れています。

 



こっち面にも、まだまだつづくお店さんたち、もう迷います。

 

レースの楽園

 

午前9時、ハーフマラソンスタート。
スタート後の設定からして、楽園気分です。

なにしろ、くだる一方です。
くだる、くだる。
もう、力はいりません。
重力に身をまかせていれば、勝手にすすんでくれます。
その距離、およそ2キロ半。

そこがゴールなら、もう申しぶんのない楽勝レースです。
「登山」競走というのがありますが、「下山」競走。
ただし、ハーフにはまだ距離がたりない。

平地があらわれてきます。
なんだ、平地か。
そんな気持ちをなごますバラキ湖が水面を輝かせています。
キャンプもできる高原です。

うーん、楽園サイコー。
ただし、ここまで、です。
人生も、レースも、甘くはない現実。
いきなり、のぼり坂があらわれてきます。
そんな、はずじゃあ、ハアハアハア。

そいうえば「日本一のハードレース」なんていっています、主催者は。
このコトバ、いつわりはなさそうです。

 



結局、最後尾に陣取ってしまいました。

 



さあ、いよいよスタートです。

 

大空間

 

でも、じつはそんなにこたえていません。
じつは、今回も最後尾組でのスタートです。

スタートしても、ランナーの流れでゆったりゆくしかありません。
最終集団は、最終集団のペースになっています。
もちろん、わたくしも、その一員。
ゆるい流れに、身をまかせます、分相応

最初は、くだりなんだから、平地よりもはやく走れるはず。
それは、力のあるランナーのはなしです。

約5キロもゆくと、木々の間の光景が一新します。
パッと、ひろがってくる大パノラマ。
梅雨の中休みで、空気もすみきっています。
噴煙をあげる浅間山

足もとには、キャベツ、キャベツ、キャベツの畑。
キレイに並んでいます。
キレイに整地されています。

不思議に思うのは、キャベツ畑の上の静寂さ
チョウチョ一匹、飛んでいません。
うちの畑では、よく見かけます

そして、キャベツを食べられる。
まあ、幼虫にですが。
このへんが、プロとグータラ農家(わたくし)の差なんでしょうか。

 



緑の空間の中を、さわやかに重力の力でスタートです。

 



林が切れるとあらわれる噴煙をあげる浅間山の勇姿。

 



この広い野原いっぱい、咲くキャベーツ。

 



この解放感の中では、強い日差しも坂道も、なんでもござれ(強がり)。

 



暑い中を、地元にちびっこ応援団がうれしい。

 



愛妻の丘を過ぎると、あともうひと登りでUターン場所へ(たぶん)。

 

 

ここだけの景色

 

山の斜面を開墾して広がっている畑空間。
その間をぬうように、道路が走っています。
といって、等高線上につながっているわけではありません。
のぼったり、くだったり。

はっきりいって、キツいです。
平地のほうが、なんぼか楽でしょう。
なのに、わざわざ走りにくるランナー心理。
やはり、ふつうじゃありません。

エイドのお楽しみは、「」でしょう。
おいしくて、冷たい嬬恋の水。
これだけで、元気に走れそうです、5メートルくらいなら。

くわえて、コースの沿道沿いに、民家は一軒もありません。
木陰から、熊さんとキツネが、無言で応援してくれるだけです。

それでも、空につながってゆきそうな道のりをすすむのは快感です。
もちろん、信号機なんて、ひとつもありません。

コースは、2つのUターン場所があります。
そのため、どん尻集団のわたくしにも、トップ選手がおがめます。

ここは、東海大学の研修施設のある場です。
そのため、箱根駅伝でも活躍する東海大学の学生さんも参加しています。
あのユニフォームで、先頭集団をつくってゆきます。

畑のなかを、それこそカモシカのように走りさってゆきます。
自分とのちがいが、笑いをさそいます。
同じ人間ですか?

 



山にむかって突っこむのは、気持ちがいいです。

 



さてさてUターンすれば、またのぼり道が待ってます。

 



ちょいとコースアウトして、愛妻の丘へ突撃。

 



そうそう、ここで愛を叫ぶんです、ホントは。

 



とりあえず、鐘だけ鳴らして、日頃の反省。

 



愛妻の丘から、なんとなく、もう休みたい気分。

 



エイドでは、キャベツ食べ放題がウリです、2度付け禁止。

 



氷水に浮かぶキューリも美味です。

 



この大きな豆も、特産品です、うまい、力がわく。

 

 

シメは気合

 

くだって、くだって始まったレース。
そのケリは、やはりのぼりです、約2キロ半。

しかし、こここそがキャベツマラソンの醍醐味かもしれません。
のぼりきらないと、ゴールはない。

ヘロヘロと来ましたが、最後くらいはガッツでゆこう。
そうさ、優秀の美だ。

坂の手前のエイド地点。
ここで、ワラジをぬいで、腰にまきつけます。
最後は、ハダーチで坂に挑戦だ。

しばらくは、これが成功しました。
新しい刺激で、歩くランナーを抜いてゆきます。

ただし、だんだんと現実に直面してきました。
今日の天気は、ピーカン。
足ウラ、熱いじゃないか。

路面が、ほどよく太陽で熱してきていたんです。
だんだんと、足ウラアッチッチ状態。

あいかわらずの、進歩のないレース運びです。
今回もまた、ようやくのゴール。
2時間30分01秒。
前回大会の4年前の記録をみると、2時間31分11秒。
1分ほど、速くなってるじゃん、ハダー血(誤差の範囲です)。

それならと、はじめて参加のキャベツマラソンは、2010年でした。
そのときは、2時間25分50秒。
うーん、ビミョーな変化ですね。

終わってみれば、会場はいいにおいに包まれています。
オナカがすいてきました。
メニューは、なんでもありです。

そしてハーフマラソン
いまのボクには、ちょうどいい距離なんでしょうか。
約2時間ほど運転して、ご帰宅。

畑のキュウリやナスのヌカ漬けと、ノンアル麦茶で一休み。
そのあと、ジャガイモ堀りのあとの耕運機がけや草むしり
走ったのと同じくらいの時間の作業ができました。

 



最後ののぼりは、ハダーチでかけのぼります。

 



苦しいところで応援してくれるありがたさ。

 



そして、ゴールです、青空の中に飛びこむ気分。

 



走る前のハキモノ。

 



最後のハキモノ、結局、子供の砂場遊びかい。

 



うーん、まずはココからオナカへのご褒美。

 



帰ってからは、畑で、草との格闘、きりなし。

 

たーさん
進歩ない それが何より 進歩かな

 

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