くだるのって、タイヘン
快調に、人生の坂道を、くだっています。
くだるのは、楽です。
一歩一歩、しがらみを手放してゆければ。
ここ1ヶ月、ご近所の坂道を集中して走ってみました。
そこで確認したこと。
のぼりは、キツい。
集中力が大切。
でも、くだりに入れば、休める。
くだりは、眠って走ろう。
そううれば、レースの距離は、半分になる。
ところが、レース本番は、勝手がちがっていました。
足を使いはたすと、くだりでカラダを支えきれなくなります。
むしろ、くだりの方が、こたえる。
足が、出ない。
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さあ、くだるぞ、人生そのまま。
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ずっと見守ってくれていたお馬さん、夜になってもいました。
こじんまりエイドの楽しみ
第2から、第4エイドは、ふつうの規模のエイドです。
第1エイドが、ジャンボすぎるのです。
いえ、フツーではありません。
やはり、豪華すぎです。
時間とともに、メニューも変化します。
これは、周回コースの利点でもありますね。
何しろ、100キロのコース上に、4ヶ所のエイドですむわけですから。
沖縄100Kなんて、20数カ所のエイドでしたよ。
それぞれに、個性があるのもよかったです。
個人的な感想を、のべさせていただきます。
あくまでも、わたくし個人の感想です。
第2エイドは、スポーツマン系の雰囲気がただよっていました。
自分も、走っている仲間だよ、的な。
共感の力を、モリモリいただきました。
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第3エイドは、若手ナウい風の空気につつまれていました。
ならぶメニューも、若手の発想。
新鮮さを、たくさんいただきました。
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第4エイドは、地元オバチャン風のあったかさ。
いやしメニューや、地元産大型アケビまで。
同年代の親近感を、感じました。
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周回コースですから、わたくしの場合、一期一会ではありません。
6回づつ、あいさつ。
少しずつ、顔も覚えてゆきます。
足もとの作戦
レースでは、ワラジ。
大雨やトレランでは、地下タビ。
ここ数年の定番です。
一度、大雨のキャベツマラソン(ハーフ)ではハダシでしたが、あとは例外がありません。
ウルトラマラソンは、もっぱらワラジです。
ただし今回は、坂道コースと書いてありました。
のぼりやくだりは、傾斜の摩擦が、加わってきます。
1足で、どのくらいもつだろうか。
100キロを1足のワラジで走りきれたのは、過去2回のみです。
富士五湖1回と、茨城100kのみ。
ほかの大会では、2足を使いました。
途中で、スリ切れてしまったのです。
文字通りの、2足のワラジ。
津南だと、3足は必要となるかな。
まだまだ未熟なわたくしには、計算がたちません。
ならば、今回は、ゴム底のワラーチでゆこうか。
これなら、簡単にスリ切れることはありません。
文明の進歩。
ということで、今回は、ゴム底ワラーチでの参戦となりました。
その感想は?
いや、快適、安心です。
ただし、足への装着性は、紐編みワラジのほうがすぐれています。
まだまだ、両者の検討は、つづけるつもりです。
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ゴール後のあんよ、ワラジほど足が汚れません。
アタマの作戦
100キロという距離は、いい。
問題は、高低差2500メートルだ。
坂道の負荷のイメージがつくれませんでした。
わたくし、ウルトラマラソンの目標は、完走です。
このレースは、100キロの制限時間は、15時間です。
昨年までは、16時間だったようですけど。
時短の波、なんでしょうか。
15時間といったら、900分。
なので、1キロを9分で走りきれれば、ゴールできます。
ただし、坂道を歩きはじめると、キロ15分くらいはとられます。
こういう坂道も、たくさんある。
1周16キロを、2時間半でまわってくる。
そうすると、6周で、ちょうど15時間です。
すると、最初の調整4キロ、約30分がオーバーです。
1周2時間15分で、まわる必要があるかな。
しかし、1周ごとに遅くなるのが目にみえています。
ソロバン7級のアタマでは、ここまでで限界。
あとは、走りながら考えよう。
世間ではやりの、問題先送りです。
流行には、とりあえず、乗っておこう。
で、実際には、最初の1周は2時間をすこし切りました。
以後、確実におそくなる。
5周目で、考えました。
5周をおわって、午後5時をまわっていたら、リタイヤも考えよう。
そうしないと、制限時間にもどってこられなくなる。
あまりに遅いと、スタッフにも迷惑をかけちゃいます。
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午後の日ざしが傾いてきて、まぶしい。
あきらめきれない
もう少しで、5周をまわりきれる。
ここで、カラダとともに、腕時計がヤバくなってきました。
「バッテリーの残量が少ない」アラームです。
心拍測定機能などはきって、シンプルに使ってきましたが、わが身と運命をともにするつもりか。
時間がわからなくなると、いろいろ大変です。
5周をおえたら、GPS機能も、きろう。
単なる時間表示だけにしよう。
そして5週が終了。
時計は、午後4時56分。
うーん、3時間ギリギリ残されている。
ならば、チャレンジしかないよな。
ヘッドランプをアタマにつけました。
日陰が長くなってきたコースへ、意を決して、とびこみます。
すぐに、西の空に、太陽がしずみはじめてゆきます。
やがて、一帯が闇につつまれ、ヘッドランプを点滅。
前後に、ランナーの姿はありません。
あるのは、静寂だけ。
のぼりつめた先に、第2エイドの灯りがみえます。
荒波の先にある灯台のようです。
6周のお礼をいい、次のエイドをめざす。
途中の道は、真っ暗闇。
そうか、外灯もなかったし、人家も少なかったもんな。
しかも、目にした人家も、空き家が多くなっているのかもしれない。
漆黒のコースを、ヘッドランプの灯で走る。
もう距離感も、のぼりくだりも、わからなくなってきました。
ただ、一歩前に進むだけ。
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遠き山に日は落ちて、ちょっとさみしい。
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第2エイドをすぎて、ヘッドランプを点灯。
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ランプの灯りに導かれて、先にゆきます。文字通り、お先真っ暗。
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第3エイドでも、たいへんお世話になりました。
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暑かった昼が、一転して、寒さを運んできている最終第4エイド。
そしてゴール
あと1キロの表示をみつけました。
遠くに、ゴールを構えるホテルの灯りも見えます。
時計は、午後7時40分。
もう、歩いても、ダイジョーブ。
ただ、あと1キロって書かれているけど、ホントに1キロか、と思ってきました。
ちょっと長すぎないか。
ゴールに、近づく。
すると、わきから「もうすぐだ」の声。
じーんと、響いてきます。
そして、感動のゴール。
14時間50分42秒。
制限時間を10分をわっての、相変わらずの冷や冷やゴールでした。
完走メダルも、記念Tシャツもない、シンプルなレース。
小さな完走証が、ズシリと重い。
さらに、うれしかったこと。
エイドから「まだ食べられますよ」
たくさんのメニューが、用意されていました。
ふつう、片付けに入っていますよ。
「それでは、カレーをください」
今日、はじめてたべる、主食級のゴハン。
おいしかった。
そういえば、コシヒカリの産地じゃん。
「おかわり、いただけますか」
つい、2杯目いただいてしまいました。
ゼッケンを見せると、隣接するホテルの温泉にも、無料で入れます。
汗と疲れをいやし、車で帰路につきました。
追伸:とても魅力的な津南ウルトラマラソンでした。
何もかもが、すばらしい。
とはいえ、中身のハードさは、群を抜いているかも。
次回も、走りたいか?
うーん、体力が持つかなあ。
悩ましいところです。
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おお、いよいよだあ。
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100キロを走って、眺められるゴールの光景。
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エイドも、まだ営業中。
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カレーが、めちゃおいしい、おかわり。
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しんどさは 並みじゃなかった 津南の道
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