寒さと、オナカ

氷嚢

 

むかし、氷嚢というのがありました。
ゴムの袋。

熱がでると、ここに井戸水をいれて、寝ているオデコにのせます。
そうです、中身は井戸水です。
年間をとおして、10℃台くらいを保っていてくれます。

なにしろ、なんて、簡単には手にはいりません。
それでも、熱があるときは、冷たかった。

一般庶民に氷に手がだせるようになるには、昭和も中ごろまでが必要でした。
家庭用冷蔵庫の普及です。

氷が氷嚢にはいると、氷嚢の威力は倍増します。
なにしろ、氷の袋なんですから。

いまは、そういうものをオデコにのせる光景は、見なくなりました。
代わりに、ピッチャーやランナーが、ほてった場所に当てるくらいでしょうか。
冷えピタも、現役で活躍していますが。

もっとも、わが家には、氷嚢はありませんでした。
ですから、熱がでると、オデコには水でしぼったタオルがちょん。

のせた瞬間は、ヒヤッ。
でも、すぐに体温まで移行しちゃいます。
ホッカホッカ。
冷やすというより、湿気の補給みたいなものでした。

 



 

氷嚢胃

 

現代人は、オナカの中心に、氷嚢をもっています。
いうまでもなく、胃袋

ここに「4℃」の飲みものや、食べものを入れて冷やす。
つまり、冷蔵庫からの直行品ですね。

あるいは、アイスなどの氷点下の氷をいれて冷やす。

ですから、その冷却効果たるや、絶大です。
井戸水なんて、比じゃない。

しかも、オデコという、体表面ではありません。
カラダのど真ん中、中心の中心部を冷やす。
こんなに効率的にカラダ全体を冷やす方法は、他にはないでしょう。

しかも、胃袋はドンカンでいてくれます。
たとえば、オデコなら、氷嚢をあてがえば、ヒヤッと感じます。
ところが、胃袋には、そんな繊細さはありません。

なにしろ、ノド元すぎれば、熱さ忘れるっていうくらいです。
冷たさだって、例外ではありません。
熱かろうが、冷たかろうが、ヘッチャラです。

ときに、胃袋ではなく、とおく離れたアタマがズキーンと反応することはあります。
アイスクリームを食べたさいの頭痛。
そうです、アイスクリーム頭痛というやつです。
ちゃんとした、医学用語です。

 



 

下半身からの氷嚢胃

 

胃袋を冷やすには、口から経由で。
いえ、それだけではありません。

もっと別の経路を介して、胃袋やオナカを冷やすことがあります。
というか、こっちの方の冷やし方も、少なくはありません。

それは、下半身からの冷えです。
現代人は、足もとが冷えやすい生活をおくっています。

夏は、クーラー。
足もと空間は、冷え冷え状態です。
冬は、コタツはおかずに、エアコン。
あたたかいようで、いがいに足もとは冷え冷えです。

くわえて、薄着文化
とどめは、運動不足
動かない生活です。
筋肉で熱をつくれませんから、冷えやすい。

そういった理由から、冷え冷えの足もとができあがっています。
その下半身からのぼってくるのは、冷えた血液です。
これは、かならずオナカを経由して、心臓をめざします。

オナカに、冷えた血液の流入。
オナカの中心にあるのは、胃袋です。

 



 

甘い世界

 

冷たいものは、とりません。
下半身の冷えにも、気をつけています。

なのに、冷え性なんです。

では、甘いものは、どうしているでしょうか。
糖質や、炭水化物です。

糖質が代謝されるさいには、大量のエネルギーがつかわれます。
そうです、「代謝」で使われるのですね。
具体的には、糖質を、中性脂肪にかえてゆくことなどです。

この仕事量は、バカにできません。
なにせ、大量の糖質をとっているわけですから。
この作業で、大量のエネルギーが使われる。
使われるだけで、熱は生まれません。
燃やしているわけでは、ないからです。
逆に、大量の熱量を、ここで消費しちゃうというイメージです。

生まれてくるのは、中性脂肪ばかりです。
とりあえず、オナカ周りから、たくわえられてゆきます。

結果として、カラダ全体が冷えの方向へ、向かいます。
そして、オナカが、肥えてゆく。

そうです、甘いものは、カラダを冷やします。
なかんずく、脂肪のカタマリ化してゆく、オナカを冷やす。

常温のお菓子でも、カラダは冷えるんです。
あたたかくしたポカリや野菜ジュースでも、あたたまるよりは、冷えます。
温度じゃなくて、糖質が、ということです。

 



 

カラダの中心でさけぶ

 

世界の中心で、をさけぶ。
いいですね。
どんどん、さけびましょう。
戦争反対。

中心は、大切です。
なにしろ、だから中心というんです。

カラダも、例外ではありません。
その中心が、冷えきっていたのでは、活動パワーは生みだせません。
カラダの中心を、あたためましょう。

それでは、カラダの中心って、どこにあるでしょうか。
はい、オ「ナカ」でした。
ちゃんと、「ナカ」という文字が使われています。

カラダの不調は、オナカにはじまり、オナカに終わる。
そう言いきっていいほど、オナカの存在は、大きいんです。

わたくし、メンタルまいっているんですけど。
オナカから、とっても離れたアタマの不調ですよ。
そういうお方も、オナカの調子でかわってくるものです。
メンタルエネルギーも、オナカでつくっていますから。

カラダの細胞は、いい温度に保たれてこそ、安定します。
冷えていたら、ちゃんと働いてはくれません。
オナカの冷えに、敏感でありたい。

レース中、オナカの不調で走れなくなることだって、少なくないようですし。

わたくしですか?
レースのときは、いつもランナー腹巻を愛用しています。
夏でも。
ああ、これは年寄りの冷や水ってえもんですけど。
走るフーテンの寅さん。

 



 

たーさん
ヒエ問題 オナカで始まり オナカにゆきつく

 

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