アタマは、バランス

アタマは、大事

 

アタマは、大切な臓器です。

だって、アタマがなければ、物を見ることも、聞くことも、においをかぐこともできません。
しゃべることも、食べることもできません。
呼吸も、できません。
考えることも、できません。
「1+1」はいくつか、と問われて「2」と答えられるのも、アタマあっての話です。

メガネ屋さんも、帽子屋さんも、アタマがあればこその商売です。
そもそも、アタマがないと、生きてゆけません。

そんな大事な臓器ですので、エネルギー消費量も大量です。
平均ですが、アタマだけで1日に約500キロカロリーを消費します。
食べる量の4分の1は、アタマで消費されるんです。

そんなにアタマを使ってないよ。
使ってなくても、これだけ消費します、寝ていても。
ですから、アタマを使えば使うほど、消費カロリーはアップします。
これを、アタマダイエットといいます。
雨の日でも、風呂に入っているときでも、何の道具なしでできるお手軽ダイエット法です。

 


 

アタマは重い

 

アタマって、大事な存在だったのですね。
はい、そのとおり。
多くの機能が、コレでもか、といわんばかりに組みこまれています。

多機能さという面で、今のスマホみたいな存在でしょうか。
組みこまれた多機能さを、すべて使いこなしているひとは少ない、という点からもスマホみたいです。

ただし、多機能なのにスリム化、軽量化へすすむスマホとちがって、アタマは多機能なりの重量があります。

じゃあ、いったい自分のアタマの重さは、どれくらいなんでしょうか。
こういうストレートな疑問は、むつかい。

アタマだけの重さをはかる、のは、いがいに大変です。
戦国時代の戦場みたいに、首をかっ切られた武士のアタマがゴロゴロしている場面なんてありませんし。

ですので、おおざっぱに「ボーリングのタマ」くらい、というイメージをもっておきましょう。
ボーリング、やったことありませか。

バレーボールのタマ、を思いうかべないでください。
中身は、空洞なんですか?

 


 

どこから、アタマ

 

それでは、アタマは、どこからがアタマでしょうか。

アタマは、首の上にのっています。
ここまでは、よろしいでしょうか。
手の上にのっているひと、手をあげてください。

では、首とアタマの境界線は、どのあたりになるでしょうか。
指でさせますか?

そうお願いすると、しばしば、首のうしろ、うなじあたりを押さえます。
のど仏の上をさす方には、まだお目にかかったことはありません。

じつは、両耳の孔の前をむすんだ、真ん中あたりでした。
いがいに前の方です。
そして奥深い。

それじゃ、指でさせないじゃないか。
おっしゃる通りです。
すみません、不適切問題でした。

首の上にガイコツがのっている写真を、おみせします。
このガイコツくんは、わたしのコレクションです。

 


アタマは、真ん中で支えられています

 

アタマは、バランス

 

アタマは、かように大事で重い。
地球よりも、重い(ちがいます)。
こんな重いものなのに、首の上に無造作にのせておられる方も少なくありません。

ここでは、アタマはどんな風に首の上にのっているのかを、考えてみます。
いいですか、首という柱の上に、ボーリングのタマをどうのせたらいいのか、ということです。

わたくしのおすすめコース、いえおすすめイメージは、「キノコ」です。
すっとのびたキノコの柄(柱)の上に、バランスよくのるキノコの本体。
そんなイメージで、首という柱の上に、バランスよくボーリングのタマ、いえアタマをのせる。

 


 

そうでなくちゃ、ボーリングのタマ、つまりアタマは、コロリと転がり落ちてしまうじゃないですか。

解剖図をお示しします。
アタマ(頭蓋骨)を、底からのぞきこんだ図です。

 


 

中央の丸くぬけた穴を「大後頭孔」といいますが、ここに首の柱(椎体)がスポンとはまります。
ほら、まん中ですね。
アタマは、うなじ、つまり首の後ろにのっているわけじゃなかったんですね。

中央部で支えられて、バランスよくアタマは首という柱の上にのっている。
だんだん、キノコと重なってきたでしょうか。

 

バランスがくずれると

 

歩く、立つ、すわる、食べる、火をおこす、マキを運ぶ、水をくむ、アナをほる、洗う、みがく、たがやす、ひろう。
1日がカラダをつかう作業ですぎてゆくひとのアタマは、前後左右、上下ナナメと縦横無尽の方向へかたむきます。
全方位に向く。
そうです、アタマは、そういう動きは得意です。
だって、柱の中央部に、バランスよくのっているだけですから。

ところが、現代人のアタマの動きは、固定化しています。
終日、ほぼ同じ姿勢、同じ視線。
とくに前方、下方。
その視線の先にあるのは、スマホ、パソコン。

それでも、ケナゲなカラダは、アタマを前下方にゴロンと落としません。
そういう方を、見たこともありません。
カラダは、バランスのくずれたアタマを支えようと、必死で努力してくれているんです。

でも、やがてカラダは、根をあげてきます。

アタマが痛い(頭痛患者は、日本に1千万人)。
肩がこって、仕方がない。
首がパツンパツンにはって、横が向けない。

こういった、直球だけではありません。

夜にグッスリねむれません。
アタマが、ボオッとして考えがまとまらない。
目が疲れて、痛むくらいです。

これらの多くに、しばしばアタマがちゃんとのっていないことが関わっています。
ですので、これを「アタマのバランスくずれた症候群」といいます。
はい、いつもの通り、だれにも認められない勝手につくった名前です。
センスも、いまいち。

 


 

アタマのバランス、考えますか?

 

自分のアタマは、ちゃんと首の上にのっているかな。
こう考えたことは、ありませんか。

アタマの位置が悪いままだと、走るのにも影響がでませんでしょうか。
大きなボーリングのタマを首の上にのせて走るんです、2本足で立つということは。
これがちゃんとのっているか、どうか、だけでカラダへの負担もかわってこないでしょうか。
走りの効率という視点です。

どうせなら、アタマはバランスよく首の上にのせておきたい。
だって、楽そうじゃありませんか。

では、アタマのバランスを、どこでみましょうか。
以下、次回。

 

たーさん
オラのこと 忘れちゃいやよと アタマ云い

 

 


 

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