距離と走り方(2)

ピッチ数

 

この冬に、連続して走った、距離のことなる3つのレース。
具体的レース名です。

ハーフマラソン
赤羽トライアルハーフマラソン
21年2月

フルマラソン
静岡大井川トライアルマラソン
20年12月

100キロウルトラマラソン
茨城100kウルトラマラソンin鹿行
21年3月

この3レースの比較から、走り方を、ふり返っています。
こんどは、平均「ピッチ数」です。
1分間に、何歩の足数があったか。

ハーフ:184歩
フル:179歩
ウルトラ:153歩

ハーフとフルの差が、いがいにありませんでした。
走った距離は、倍になるんですが。

もちろん、走っている最中に、ピッチ数なんて意識できません。
気持ちよく走ろう、の結果です。

 



 

歩幅

 

つぎは、「歩幅」の検討。
1歩ふみだして、すすむ距離です。
ストライド、といわれることもあります。

ハーフ:106cm
フル:100cm
ウルトラ:83cm

ここでも、ハーフとフルの差が、ほとんどありませんでした。
もう少し、あるのかと思っていました。

そして、わたしの歩幅の短かさよ。
そう、思います。

まわりを走るランナーを見ていても、感じます。
とくに、はやいランナーの一歩の長いこと。

タラったラッタラッタ、ウサギのダンス
そんな掛け声を投げかけたくなるような勢いで、わたしを追い抜いてゆきます。
あ、ハーフとフルは、周回コースでしたから、何度も抜かれました。

まさに、とび跳ねてゆく躍動感。
長い対空時間。

わたしの場合は、ほとんど浮いていません。
浮く力があったら、前にすすむ力に廻したい。

たぶん、その結果としての短い一歩。
もちろん、足の短さ、というのもあるんでしょうが。
ちなみに、身長は175cm。

顕著なのが、ウルトラだと思います。
一歩で、83cmすすむだけ、ですもんね。
走っているのかい?
その結果が、12万歩以上を要するわけです。

 



 

「ピッチ✖️歩幅」の法則

 

走るスピードは、「ピッチ数✖️歩幅」に比例する。
よく耳にしませんか。

ピッチ数があがれば、あがるほど、はやく前にすすむ。
歩幅が長ければ、長いほど、おおきく前にすすむ。

よって、両者のかけあわせたものが、走りのスピードを決める。
なんとなく、説得力があります。

その節にのっとってでしょうか、歩幅は、しばしば注目されます。

いまよりも、もう少し「おおきな一歩」を。
これは、走るときに限りません。
歩くさいにも、すすめられています。
おおきいことは、いいことだ。

で、現実はどうなのでしょうか。
本当に、はやくなっていますか?

そして、もうひとつの疑問。
走りや歩きを、たのしめていますか?
ヒザやアシ裏を、痛めてはいませんか?

 



 

歩幅は、せまくなる一方

 

いまは、腕時計をまくだけで、自分の歩幅がわかる時代です。
スマホにも、同様の機能がついているとか。
10年前は、考えられませんでした。

その10年前。
ぼくの一歩は、いまよりも長かったと思います。

あのころまでは、ふつうのランニングシューズをはいていました。
おそいランナーは、クッション性のいいシューズを、といわれる時代でした。
ぼくのシューズも、クッション性がありました。

それで、ガンガンと走る。
とうぜん、歩幅ものびてゆきます。
だって、クッションがきいているから、走れるんですね。

その結果は、どうなったでしょうか。
カカトの痛み。
そして、フクラハギの肉ばなれ、ピキーン。

ぼくのレベルですと、歩幅がのびれば、カカト着地になります。
よいクッションに守られても、カカトはどんだけ強いか。

たとえば、その場跳びジャンプをしてみます。
そのとき、カカト着地に挑戦。
ガーン、痛い。

こんな経験から、学んだこと。

厚底のシューズは、アシ裏の感覚をなくす。
守ってやっても、カカト着地は、痛くていや。
歩幅を広げるのは、ぼくには、あわない走法だ。

ワラジ系の薄底、ときどきハダシで走って変わっていったこと。
歩幅は、どんどん、せまくなる。

 



 

残るは、ピッチ数

 

となると、ピッチ数をのばせたらいいんじゃないか。
って、ピッチ数って、どうのばせばいいんでしょう。
ここに、いきあたります。

まずは、実践あるのみです。
意識して、ピッチ数をふやしてみると。
無理ですね、疲れるだけ。

ピッチ数をふやす→意識が必要→疲れる。
要するに、これは、カラダがもたない。
かえって、遅くなってしまいます。

とすれば、どのような走りに向かいあえばいいんだろう。
はい、「もう上を目指さない
身の丈を知る。

考えてみれば、はやく、はやく、のお年じゃありません。
いつまで、走りをたのしめるか、です。
せっかく出会えた、たのしい走り。

かくして、ゆったりランが、日常生活になっています。
ご近所の、畑や山の間を、ランラン。

そうしているうちに、なぜか「ピッチ数」はあがってきていました。
どうしたことなんでしょうか。

いったい、自分が気持ちいいピッチ数は、どのくらいだろうか。
ご自分の「マイ ピッチ数」って、ありますか?

 



 

たーさん
検討も つまるところは 自然体

 

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