じっと、手を看る

手はクンレンの対象外?

 

ランニングのためのクンレン法
じつに様々なウンチクが披露されています。

そのなかにあって、意外とスルーされている、というか、走るのには直接関係ないよね、と思われているところが「」や「ユビ」です。

たしかに、手やユビは、ゴハンをたべたり、服をきがえたり、歯をみがいたり、となくてはならないモノですが、走るときに重要な役をになっているようには思えません。
ランニング教室や、ジムなどでも、手の運動に時間の三分の一をついやす、なんてこともないでしょう。
ピアノ教室じゃないんです。
つまり、主役じゃない

ところが、古代中国やインド、チベットなどでは、「手」や「ユビ」におおきな関心をよせてきました。
機械化もない、今より肉体を使わねば生きてゆけない時代にあって、なんで「手」や「ユビ」なんでしょうか。
もっと、体幹とか、腰とかが、主役であるべきじゃないでしょうか。

手やユビって、今のわたしたちが忘れている機能を秘めていたのかな。
そこを、考えてみます。

 


 

 

握手から

 

じっと手を看る。
石川啄木のように、まず観察。
そして実感を得やすい行為を、まず考えてみましょう。

握手」です。

わたしたちは、日常で「握手をする」という習慣はもっていません。
わたしも、握手なんてしません。

ところが、です。
要介護状態になり、あるいは寝たきりとなってしまった方と対面したときの最初のあいさつは「握手」です。

こんにちわ、よろしく。
名前を名のって、手を差しだし、相手はこのときまず手はだせませんから、無理やりユビをこじあけて握手にもってゆきます。

だんだんと、力をこめてゆきます。
握手してください、と添えます。

わたしたちの握手というと、手をつなぐ感覚で終わってしまいがちですが、欧米人はけっこう力強く、ときには痛いくらいに握ってきます。
そんな感じで、少しずつ力を強めてみます。
握手が痛い、と感じるくらいまで、にぎりしめてみます。

 


 

握手の力は、生きる力

 

わたしの方から強くにぎる手に、どう答えていただけるか。

ちゃんと、にぎり返していただけるか。
こちらと同じくらいに、強くにぎってもらえるか。
あるいは、わたしの一方的な握手で終わってしまうか。

この握手の返事で、今後の生き方がかなりの頻度で、よめてきます。

強くにぎり返してこない方は、今後も、なかなかキビシイかも。
なんとか、にぎり返していただけると、じっくりのおつき合いかな。
強くにぎり返す方は、なんで今まで寝たきりにされていたのか。
今すぐ、積極的に起きてゆこうよ。

このくらいのことが、1分にも満たない握手で、わかってしまいます。
握手の力は、ヘンな検査なんかより、ずっと雄弁です。

 


 

握手は、全身の反映

 

握手の力の出どころを知るために、自分が寝た状態で、握手をしてみるとわかりやすいかもしれません。

まず、になります。
で、握手ですが、そうそう握手に協力してもらえる方がいますか?
いなかったら、横になって、タオルを丸めたものを握ってみましょう。
それが、握手のかわりです。

横になったまま、タオルを強くにぎってみましょう。
握手していただける方がおられるなら、協力してもらいます。
少しずつ、握る手の力を加えてゆきます。

しっかり握手をするためには、どこから力を出せばよいでしょうか。
いわゆる「握力」の出どころです。
指先の力なんて、いがいに弱くはありませんか。

もっとウデ全体に力が入ってほしい。
その方が、にぎる力がだせる。
でも、ウデだけじゃ、もの足りない。

ウデをこえて、胸からオナカに力がこもらないと本当の握力は生まれない。
そこまでカラダをつかって、ようやく「強い握力」が出せる。

ですから、呼吸不全などで、息止めもむつかしい方は、いい握手はできません。
オナカに力を込められない方は、やはり、いい握手はできません。

逆に、しっかりと握手ができるのなら、イコール、呼吸力腹筋・体幹力もあるよ、ということです。
呼吸力や体幹力がある、ということは、そのまま起きていられますよ、ということです。
寝たきりにさせちゃ、失礼というものです。

 


 

さらに広がる握力の世界

 

さらに、力をこめて、長めの握手をしてゆきます。
すると、握手の力は、胸や腹だけからには、とどまっていないことに気がつきます。

まず、下の方。
オナカの力だけじゃなく、骨盤から足の先まで力が入ってきませんか?
まさに寝た状態でも、足を踏んばる力が握手に反映されるんです。

そして、上の方。
アタマに力?
いえ、アタマは力をうむのじゃなく、しっかりと握手をしようという意識が必要です。
アタマが働いていない方に、力強い握手は期待できません。

つまり、たかが「握手」です。
ですが、握手は、意志の力ともいうべきアタマのテッペンから、胸、ハラをこえ、足の先までの全身の活動性の反映に他ならないのです。

ですから、力強い握手、イコール、全身のエネルギー力はしっかりだね、ということになります。
こんなに全身状態を反映してくれる検査なんて、他には思いつきません。

たかが「手」や「ユビ」。
されど、そのパワーは、決してあなどれないものです。
世の賢人は、そのため、手やユビの力をとっても大事にしてきました。
その恩恵を、忘れたら、もったいないと思います。
(次項に、つづきます)。

 

たーさん
生きる力の 反映しめす 握手かな

 


 

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