羽もないのに
上昇も、下降もスイスイ。
鳥さんには、わけのない動作です(たぶん)。
なにしろ、羽をもっていますから。
なんて、単純には考えていません。
紙飛行機を飛ばしてみたって、そうスイスイいってくれませんから。
大気中を、自由に飛びまわる。
そこには、とんでもなシクミが隠されているはずです。
でなければ、あんな小さなツバメちゃんが、南の島まで飛べるはずがないからです。
ところで、わたしたち人間は、羽をもっていません。
なので生活圏は、もっぱら地面の上のみです。
そして、わずかな上昇にヒイヒイ。
わずかな下降に、ドタバタ。
とくに、のぼり坂や、のぼり階段がこたえます。
重力を存分に利用している、とはいいがたいです。
そこをスイスイと移動できる生きものはおらぬか。
羽をもたずに。
その天才的動作は、スパーダーマンならぬ、本家、クモさんに見つけられるのではないか。
クモさんの動き。
あそこに、スイスイの秘密がかくされていないか。
それを利用できないか。
わたくしの、独りよがりの見解です。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2022/04/22808875_m.jpg)
足の数がちがうって、そういう些細な指摘はしないでね。
なぜ、なぜ、なぜ?
クモは、羽もないのに、どうしてあんなに身軽なんでしょうか。
フワッと、空中を飛んでさえしまいます。
壁づたいを、自由に、上下に移動しています。
ぢっと、クモを見る。
クモといっても、お空の雲じゃなく、スパーダーマンの親戚の方のクモです。
少なくとも、強靭な手足の力で動いているようには見えません。
なにしろ、手足は、ほとんど「棒」です。
いえ、もう「線」です。
筋肉あるのか。
すると、唯一、動きをつくれるのは、体幹でしょう。
おお、体幹です。
人間にとっても、大切なブブンといわれています。
クモは、体幹の使い方がうまい。
うまいどころの、話ではありません。
体幹使いの天才です。
それが、クモの自由奔放な動きの原動力です。
って、強引すぎる結論でしょうか。
では、それをクモさんになりきって、検証してみようじゃありませんか。
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クモ歩きに挑戦
さいしょに、4本の手足で、ワンコスタイルになります。
手と足をそろえて、カラダを支える。
これができない方、サヨナラ。
第一歩に入ります。
右の足を、右手によせます。
つぎに、左手を前に出します。
つまり、交差する手足を、順時に前にすすめるということです。
次に、第二歩目。
左の足を、左手によせます。
つぎに、右手を前に出す。
よろしいでしょうか。
この単純なくり返し「だけ」です。
交差する手足を、交互に前に出してゆくだけです。
これがなれたら、順次出した手足を、同時に出してみます。
それが、完成形。
最初は、オシリをあげ気味にするスタイルの方が、やりやすいと思います。
徐々に、オシリを床に水平まで降ろしていって、クモ歩き。
クモさんと、手足の数がちがうって?
そういうことは、気にしません。
めっちゃ、体幹にきます。
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まずは、ワンコになった気分で、4本足から。
逆クモ歩きにも、挑戦
以上を、「正調クモ歩き」とします。
オモテがあれば、ウラもある。
ウラの世界も体験して、ただしい見方ができます。
さっそく、逆クモ歩きにも、挑戦してみましょう。
体幹の反転です。
オナカを上に向けて、4本の手足で、カラダを支えてみます。
逆といっても、前進を後進にきりかえるというわけではありません。
カラダの向きそのものを、逆におくのです。
もう、このままだけで、しんどくもなります。
視線は、上を向いています。
さきほどは、アタマの方向へすすみました。
こんどは、足先の方向へ、クモ歩きします。
まず、第一歩。
右手をつま先方向へ、出します。
つぎに、反対側の左足も、つま先方向へ出します。
手と足が、交差するような格好になります。
そして、第二歩目。
左手を、つま先方向へ、出してゆきます。
つぎに、右足を、つま先方向へもってゆく。
慣れたら、順次出した手足を、同時に動かしてゆく。
文字で理解しようとすると、最初は混乱しそうです。
やっていることは、単純です。
交差する手足を、同時に進行方向へ、出してゆくだけです。
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上向きバージョンも、最初はラッコくらいにくつろぎながら。
ギクシャク
なれるまで、スムースには動けません。
わたくしなぞ、ゼンゼンなれません。
なれるまでに、力が尽きてしまいます。
ですので、ゆっくりで、けっこうです。
こんな動き、ありえない。
こんな動き、したことない。
それがいいんです。
ふだん経験できない動きが、カラダの刺激になります。
カラダは、何て感じるでしょうか。
体幹を、4本の手足で支えられない。
カラダがかたくて、ぜんぜんスムースに進めない。
すぐに、へたってしまう。
わたくしにとっては、とっても難易度が高いです。
とくに体幹への刺激が、ハンパありませんもの。
ほんとにクモさんは、こんな思いをして、スイスイゆけてるの?
ここまでしないと、スパイダーマンにはなれないの?
変化。
そうです、少しクモさん歩きをしてみると、カラダに変化がみられてきませんか。
キツイ、ツライだけじゃなく、苦気持ちいいかも。
とくに体幹への解放感がでてきませんか。
ヨチヨチだけど、ちょっとだけスパーダーマン気分も。
どうしてなんでしょうか。
まずは、1度お試しになられてはいかがでしょうか。
だまされた、と思って。
って、いつもだましてすいません。
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切れないから 登ってきてね クモの糸
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最初は、カエルさんくらいの気分からでも、結構です。