落ちる
落ちる一方の人生と、ランニング記録。
ミもフタもない現実にいますが、落ちるのも悪くはないかな、という話題です。
大きいことは、イイことだ。
かつて、エールチョコレートは、こう叫んでいました。
右肩上がり。
所得倍増計画。
GDP世界第二位に躍進。
そんな時代もありました。
みんなのぼれ。
上をめざせ。
いやいや、そんな甘いことばかりじゃないよ。
人生は、七転び八起きだよ。
でも結局は、起きあがれってことですか。
起きあがることは、大事です。
上をめざすのも、貴重です。
伸びてゆくのも、めざしましょう。
そんな世相の中にあって、ちょいと、いこいのひとときを。
少し、下げてみませんか。
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いにしえの声
名言集のたぐいは、その発言者とのコラボに味があります。
青春の夢に忠実であれ(シラー)。
消極的に成功するより、積極的に失敗せよ(鈴木健二)。
人生には予期せぬ落とし穴がついて回る(土光敏夫)。
人間の運命は、人間の手中にある(サルトル)。
こんな感じですね。
千里の道も、ひと足ずつはこぶなり(宮本武蔵)。
わが敬愛する剣豪は、こんなランナー向けの名言も残しています。
やはり、ひとつの道をきわめた方々は、いうこともにくいです。
後世に、ズシリと、感動を伝えてくれます。
たぶん、同じように言っていたのかもしれません。
朝礼での、校長センセのおコトバです。
しかし残念ながら、こちらで記憶に残っている内容は、ひとつもありません。
校長センセのお名前も、でてきません。
記憶障害が、そうとうきているみたいです。
かといって、世の名言に、みなその発言者名が判明しているわけではありません。
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名もなきひとの、おコトバ
そのひとつ。
「沈肩垂肘(ちんけん・すいちゅう)」
だれがおっしゃられたのか、知りません。
ぼくが知らないだけ、なのかもしれません。
むかし、何かの本で、出会いました。
その本の名前も、わすれました。
てもとの国語辞書にも、のっていません。
「ちんけん」というコトバは、掲載されていないのです。
すぐ近くにあるコトバとなると「ちんげんさい」くらいです。
たぶん、関係はありません。
そのくらいの出会いですから、意味も深くはわかりません。
でも、何となく、いいたいことは伝わってきます。
日本語、あるいは漢字のすばらしさでしょう。
このコトバに出会えて、カラダの感覚が、ちょっと変わりました。
肩が、しずむ。
肘が、たれる。
じつは、この状態は、ひとりでボオッと立っていると、なんとなくこうになっています。
とくに、小さい子。
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逆場面
ところが、です。
ひとと出会っているときは、どうでしょうか。
何らかの作業をしているときは、どうでしょうか。
たとえば、スマホやパソコンを操作しているときよか。
そして、走っているときは。
ちょっと意識を向けてみてください。
いがいと、肩があがっていませんか。
あがるということは、力が生じている、ということです。
肘にも、力が入っていませんか。
こんな状態がつづくと、最初にネをあげるのは、肩周辺です。
肩周囲の筋肉も、肩くなってきています。
いえ、硬くなってきています。
肩に力が生じると、強いつながりをもつ首まわりにも波及してきます。
同時に、背中の肩甲骨まわりの緊張も、ひきおこしてゆきます。
おおげさに表現すれば、ファイティングポーズ。
かわいそうに、肩まわりはパンパン。
痛みます。
動ける範囲も、せばまってしまっています。
しかも、スムースさもなくなってゆく。
むかしは、中年時代から起こりやすかったので、50代の肩。
いまは、小中学生からだって、みられます。
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しずむ、たれる
ちんけん・すいちゅう。
あまり聞きなれないコトバです。
長いから、前半だけいって、ちんけん。
ふーん、どこかのラーメン屋の名前かえ?なんてなりそうです。
そこで、現代語訳(っていうのかな)。
「しずむ・たれる」です。
肩の力をしずませる。
その下のヒジをたらす。
それだけです。
しずんで、たらす感覚を味わうには、立っているときが簡単かもしれません。
このとき、姿勢も、自然体になってくれそうです。
疲れたら、しずむ。
しずんだら、たらす。
走っているときに、気がついたら、しずませる。
しずんだら、すかさず、たらす。
ランナーは抜かせませんが、自分の肩の力だったら、意識さえすれば、ぬけます、しずませられます。
すると、カラダの動きが、スムースに感じるようになるかも。
走りが、楽になるかも。
ぼくは、なります。
レースが始まるようになったら、いちど、ためしていただけると、うれしいです。
そしてコレ、生き方にも通じますでしょうか?
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