手でポーズ

何事もバランス

 

バランスが大切、とはよくいましめられることです。
何事も、バランス。
中庸、なんて表現もありますね。

お金の使い方は、収入に応じた支出を。
カラダの使い方だって、回復に応じた動きを。
食事のとり方も、消化吸収に応じた食べる工夫を。
睡眠だって、疲れをとれるだけの量の確保。

片寄っちゃ、ダメよ。
叱られます。

走り方だって、例外ではありません。

たとえば、カラダがゆがんだ状態で走りつづけたら、どうでしょうか。
バランスを欠いた身体、ということです。
かたむいた路面をエンエンと走りつづけるようなものです。
負担のかかる場所が、痛み、やがては故障につながってしまいます。

しかも、ガンバレばガンバルほど、ゆがみはすすんで大変なことになりかねません。
マジメなひとほど、つらい思いをする。
バランスを欠いたまま、ガンバるのは危険。

 



 

バランスを、どこで見ましょう

 

バランスの大切さは、わかった。
では、自分のカラダのバランスは、どうなっているんだろう。
ひとつ、振り返ってみようじゃないか。

と、ここで悩みます。
どのように、チェックしたらいいんでしょうか。
実は、口でいうほど、容易ではありません。

その道のプロの方に見ていただくのが安心かもしれません。
プロです。

でも、そもそも、その道のプロって誰よね?
わたくし、面識がございません。
カガミに写った自分の姿って、単なるオッさんじゃないですか。
評価なんて、できません。

では、どうしましょう。
ここで、古人は何と「」に着目したんです。

 



 

論より証拠

 

屁理屈いっても、はじまりません。
よかったら、試してみてください。
立って、その場で確認できます。
多分、できます。

横に傾く

少し足をひらいて、ふつうに立ってみます。
手は、自然にたらしておきます。

そのまま、上体を少しずつ横に傾けてみます。
右に、次に左に。
車のワイパーが、左右に振れる要領です。
どのくらいの角度まで、曲がりますか。
ボクは、昔からカラダはカタイです、イテテテ。

次に、両手をかるく組んでみます。



 

その手を、頭のうしろにあてます。
捕虜が、バンザイさせられているようなポーズです。

こんどは、そのバンザイポーズのまま、上体を左右に傾けてみます。
何か、変わりましたか?

 

前後に、傾く

 

少し足をひらいて、ふつうに立ってみます。
手は、自然にたらしておきます。

そのまま、上体を前に傾けてみます。
前屈といわれるやつです。
そしてもどったら、こんどは後ろに反ってみます。
後屈です。
手は、腰にあてても結構です。
無理せず、ゆっくり、できるところまで。

 

次に両手の親指の爪下部分を重ねあわせてみます。
チョウチョの羽みたいな感じです。
これを、胸の前でつくります。



 

そして、チョウチョのポーズのまま、前屈してみます。
そのまま、後屈も。

チョウチョのポーズで、前屈や後屈が少し変わりましたか?

 

上体をねじる

少し足をひらいて、ふつうに立ってみます。
手は、自然にたらしておきます。

そのまま、上体を右に左にゆっくりねじってみます。
手は、デンデン太鼓のバチみたいに、カラダにまきつきます。
ねじり過ぎないよう、注意してください。

次に、自然に立った状態で、両腕を左右にのばします。
床と水平に。
人間十字架みたいなポーズです。
タイタニック号の先端で、こういうポーズをされていた方をご存知ないですか。

そのままウデを下げないで、ヒジをおってみます。
そして5本のユビで肩をかるくつまんでみます。
このポーズが苦しかったら、なんちゃって近似ポーズでかまいません。
五十肩だと、むつかしいかもしれません。

このヒジ曲げ十字架のポーズで、上体を左右にねじってみます。
デンデン太鼓のときと、何か変わりましたか。



 

たかが、手のポーズひとつ

 

手を組んで、頭の後ろに添える。
親ユビを重ねる。
指を肩にのせる。

そんな小ちゃなことで、するとしないとで、多くの方はカラダの動きが少し変わります。
カラダが、より深く動きだす。

わからない?
そういう方もおられるかもしれません。
たまには、自分のカラダとじっくり会話をしてみましょう(笑)。

小ちゃなこと、といいましたが、実はこの小ちゃなことに着目されていた天才的な方が世界中にいました。

手は、自由。
カラダのなかで、一番自由。
自由すぎて、ハメをはずしすぎてしまうことさえある。
そこで、少し制御してみる。

すると、カラダから思わぬパワーが出現してくる。
パワーのみなもとは、なんでしょうか。
バランスが回復する、です。

忍者の、チチンプイプイの手の組み方。
滝に打たれる修行者の手のポーズ。
おしゃかさまの、さとりをひらいて座る手の組み方。
バリ島やインドの古代舞踊でみせる手のサイン。
写真をとるさいのピースサインだって、意味がある。

たかが手の中に秘められた力
知らずに放っておくのも、もったいないです。
(次回につづく)。

 



 

たーさん
手のポーズ カラダのバランス 覚醒す

 

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