カタイ大会
個人の感想ですが、マラソン大会は、ユルイ大会とカタイ大会があるように思います。
ユルイ大会というのは、お祭り的雰囲気をかもしています。
みんなで楽しもう、という意識が、全面に満開。
一方の、カタイ大会。
松本マラソンのスタート風景が、ひとつの典型。
ランナーは、決められた区画に、スタート20分前までに整列。
遅れたら、最後尾の別区画に送られます。
その前から始まっているアナウンスは、注意事項のくり返し。
地元議員の紹介などがエンエンとつづいたり。
笑いをとろう、という意図はみじんもなし。
体育大会の世界なのかな。
お話内容とは因果関係はありませんが、そのとき、にわかにポツリポツリ。
今日の天気は、くもりのち晴れ、というハズが、にわかに風雲急をつげています。
すずしい、という予報は、肌さむい。
スタートとともに、雨脚はじょじょに増してきて、やがて路面に水がたまってゆきます。
おお、すっかり水たまり。
そう、個人の都合ですが、ワラジは水に弱いんです。
出だしから、コレですか。
ピチャ、ピチャ、ピチャ。
スタートを待つランナーたち。雲行きが、にわかにあやしくなりました。
途中、本降りになって、地面に水がたまってゆきます。ああ、ワラジが水を吸う。
音楽とスポーツの町
スタート風景はかたくても、沿道の方々はあたたかく、あつい。
とくに松本市は『音楽とスポーツ』の都市宣言をされているくらいですから、音楽がさかんです。
コース上の、いたるところで、音楽や太鼓の歓迎をうけることになります。
なにしろ、バイオリンの独自の習得法を提唱するスズキ・メソードをつくりあげた鈴木鎮一郎先生(松本市名誉市民・故人)の故郷です。
世界中に、このメソードは広まっていますよね。
夏には、町をあげてのセイジ・オザワ松本フェスティバル(旧サイトウ・キネン・フェスティバル松本)でもりあがっています。
世界の一流音楽がくりひろげられる夢の祭典。
う、うらやましい。
ですから、市民の音楽や器楽への親和性は、どこよりも高いときいています。
そんな、おもてなしの中を走る。
もったいないのは、走りながら聴かせていただくので、文字通りの一期一会。
くわえて雨の中。
楽器や太鼓が心配です。
それにもめげずの声援、力がでないはずがありません。
演奏は、とっても高度です。ホントに小学生?
こういう市民バンドもうれしい。ゆっくり聴きたいです。
走りと太鼓のリズムって、なんて親和性があるんでしょうか。
カメラのレンズがくもっていて、すいません。みんな立って演奏してくださってます。
松本には、いったいドンだけの楽器があるんでしょうか。
ここは、アルプスか。さすがに信州です。
最初は町の中、すいすい
コース最初は、信州大病院横からはじまり、松本繁華街へと入ってゆきます。
大きな建物群。
沿道からは、たくさんのひと。
いやがうえにも、盛り上がってゆきます。
やがてあらわれるは、国宝松本城。
ところが、いがいにランナーの方々、松本城に視線がむきません。
ふつう、写真におさめてみたくなりませんか。
気がつかないまま、通過してしまうランナーも多数、と見うけました。
勝負にかけているんでしょうか。
遠くに見える屋根が、国宝松本城。雨が降りだしています。
松本城前には、甲冑姿の応援団。
なにしろ、集団のペースが速い。
みんなが、好調。
その理由は、はっきりしています。
このあたりまで、ずっと、ずっと、下り坂。
それも、けっこうな下り坂。
わたしのように、人生も下り坂のものにとって、最高のマッチングです。
ああ、これが42キロつづいてくれれば。
雨なんか、ヘーキさ。
ところが、そんなノンキさがいつまでも期待できるわけがありません。
松本城をすぎると、ご褒美の下り坂にわかれを告げてゆきます。
じんわりと、のぼりが始まってゆきます。
そのジンワリ感が、また絶妙です。
あれ、ペースが落ちはじめているよな、そういえば、のぼっているみたい。
力のないもの(わたくし)には、少々の高低差も微妙に感じます。
このコースは、スタート地点に比べて、ゴール地点の標高が高い。
また松本自体の標高も700m前後ときいています(スタート地点635m)。
こいういプリティな声援も、ウレシい🤗。雨の中、ありがとー。
エイド風景
町なみからはなれると、徐々に、田園風景へと切りかわってゆきます。
空もあかるくなって、雨もあがってきました。
松本マラソンのコースは、行きつもどりつ。
ずっと走って、折り返し点でUターン、という場面が多い。
そのため、たくさんの対向ランナーと出会います。
いろんな走りが、楽しめます。
エイドは、長いテーブルをいくつも並べてくださっていて、とっても親切です。
前半部は、スポーツドリンクのカップが、いくつも並んでいます。
後半部は、お水のカップ。
そして、とくにレース前半エイドは、そこまで。
清いです。
余分なものは、おかない。
ユルイ大会は、郷土名物をこれでもか、とならべて下さるのもありますが(例:ぐんまマラソン)。
それでも、レースの後半部にはいってゆくと、ブドウやリンゴが登場してきます(各1ヶ所ずつ)。
いかにも、信州。
さらには、バナナやおまんじゅうが色とりどりに並んできます。
ところが、ここ1月ほど、炭水化物をあまりとらなくなったせいか、バナナやおまんじゅうに手がのびません。
いただきたい、という気持ちがわいてこない。
結局、このレースでは、それらはひとつもとりませんでした。
あ、でも、そんなにガチな炭水化物制限生活じゃありません。
前日は、楽しいひとたちと、ビールや日本酒けっこういただいちゃっていますし。
トッテモな、炭水化物飲料、笑。
しょせん、その程度です。
まだフルマラソン1回目の体験なのでわかりませんが、レース中にオナカのすく感じがでませんでした。
朝食も、軽かったのに。
これは、ひきつづき、体験学習を続行する予定です。
オナカはすかなかったけれど、疲れは出ます。
こっちが出ないようにするにはどうしたらいいのか、が主目的なんですけど。
甘い、甘い、ブドウです。水々しくって、口の中で疲れがいやされます。
ココロは、走りにどう影響?
田んぼを中心に、ソバ畑、そしてリンゴ畑がひろがってきました。
田んぼ風景は、気持ちがイイ、と都会のランナーさんが口にすることがあります。
建物にさえぎられずに、どこまでもつづく大地。
そのかなたには、北アルプスの山々。
ところで、田んぼ道というのは、実はウラがあります。
どこも、ビミョーな高低差をつくっています。
水の流れが必要だからです。
そして、コースは、あきらかに上流をめざしている。
じっさい、このコースは後半戦はのぼるよ、という情報をえています。
なんとなく、これからキツくなるのかな、という予感。
うう、気持ちで負けてる?
そんなことも考えながら、中間点が見えてきました。
(つづく)
ソバ畑の向こうを走ってゆくランナーたち。その奥は、EPSONの工場みたいです。
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