ぐんまマラソン2023、晩秋のはずが

気候は大切

 

晴れの特異日、文化の日
そしてぐんまマラソンの開催日。

今回も例外ではなく、朝から空はすみわたっています。
いつもとちがうのは、朝の冷え込みがない。
ないどころか、日中は夏日になる予報がだされています。

連日の日中の暖かさは、とても晩秋ではありません。
夏をどこまで、引っぱるつもりなのか。

おかげで、9月に入ってまいた畑のかき菜菜の花の、芽はでました。
ところが、容赦ない猛暑で若い芽はヨレヨレ。
ついには、シナシナと倒れて、全滅です。

わが身に重なる、この初秋の異変
でも、ためしにと、懲りずに再びの種まき。
例年より1ヶ月以上遅れているのに、こんどはスクスクと育っています。

あきらめちゃ、いけない。
いつも通りが通じないときもある。
いつも通りがまったく通じなくなったわが身に、貴重な経験です。

気候にあわせろ。
自分の身の丈にあわせろ。

わが道をゆけばいいんです。
さあ、ぐんまマラソンスタートです、一応フル。

 



朝から、会場はたくさんのひとで、大盛況。

 



グンマー名物も、ずらりとならんでいます。反対側にもたくさんのお店。

 



さあさあ、今日は想像以上に暑くなりそうです。

 

目標は低く

 

今回の目標は、「つかれを残さずのゴール」です。
なんなんだ、この虫のよすぎる目標は。
そして甘ったれた目標は。
力を、尽くしてみろよ。

じつは、2日後に越後謙信きき酒マラソンを入れていました。
きき酒に、コンディションをあわせたい。
こういう根性だから、記録がのびるなんてありません。

スタートして10キロくらいが、このレースの花道です。
アップダウンがない(むしろややくだり基調)。
まだ体力がある。

それは、周囲のランナーも同様のようです。
いきおい、ペースがあがります。
しかし、そこに振りまわされまい。
さあ、どんどんと抜いていってください。

ふり返ると、キロ6分ペースくらいです。
このくらいが、ちょうどいいかも。

10キロをこえてくると、のぼったりくだったり、おれ曲がったり。
ただ、まだくだりが基調です。
くわえて、方向が追い風コースです。
風が味方。

なので10キロまで余裕でゆければ、20キロまでは同じペースでゆけます。
20キロを2時間トントン、いい調子じゃないか。

わたくしは、10キロごとのペース記録が好きです。
中間点、21キロがナンボ、というのはあまり気にしません。
数値が、中途半端すぎます。
こまかな計算が苦手なのは、ソロバン7級でドロップアウトのためでしょうか。

ハーフをすぎると、やがてニューイヤー駅伝コースに出てゆきます。
ニューイヤーのランナーは、わたしの倍以上のスピードで走るんですね。

 



スタートの列に並びました。

 



いきおいよく、走りだしてゆくランナーたち、最初からとばしています。

 



いつもの楽隊と会えるのも、たのしみのひとつです。

 



序盤は、まだまだ体力はあるし、利根川にそってのくだりだし、ルンルンとすすみます。

 



西に方向転換して、10キロをこえて、さあ、本格的にスタート。

 



高校生の応援が多いのも、この大会の特徴でしょうか。

 



まだまだ、太鼓を楽しめる余裕です。

 



いつもの古代衣装、って何時代なんでしょうか、いまだに不明。

 



ゆっくり、ユックリ、きょうは欲ばらないでゆきます。

 



ハーフを過ぎて、ニューイヤー駅伝コースにでてきました。

 



八木節隊は、今年も健在です。老年パワー炸裂。

 

やはり、やはり

 

南へ、南へとむかいます。
太陽に近づくぶん、暑さが一歩一歩くわわってきます。
それは、気のせいですか?

それにしても、暑いよな、今日は。
それは、あるイヤな予感につながってきます。

「うー」
両脚がつって、へたりこんでいるランナーに出会いはじめました。
つるのは、クリスマスツリーくらいで、いいんですけど。
いちおう、メディカルランナーとして参加しています。
なので、ひと声かけさせていただきます。

今回イチバンは、27キロ地点。
コース上、完全にモーロー状態で倒れこんでいるランナーに遭遇。
40代、男性。

会話は通じず、焦点もあいません。
というか、はんぶん白目状態です。

ここまできていると、現場対応は困難です。
体温はそう高くないけど、熱中症、そして脱水、たぶん電解質異常。
低ナトリウムかも。
救急車の要請やむなし。
不穏な動きをするので、まわりの人の協力もえて、動かないよう注意。

やがて救急車が到着して、じゃあ申し送りを。
と思ったら、かけつけてくれていた沿道のスタッフから一声。
「この先にけいれんをおこしたランナーが倒れているみたいです。
そっちへ、いってもらえませんか?」
「はい?」

もー、流れにまかせましょう。
キョロキョロしつつ、再出発。
ただ、この先の倒れたランナーまでの距離を聞き忘れました。
どのあたりですか?

そして、結局、そういうランナーには出会えませんでした。
どこかで、見落としてしまったのかも。
すいません。

ほかに、モーレツな脚ツリで動けなくなっていたランナーにお世話。
合計4名。
みなさん、ヒーハー痛がっています。
いま、その「ツリ」の速攻解決手技を開発中ですが、まだ実用化できていません。

翌日の発表で、この大会での救急出動は17件、重症者2名だったようです。
暑さを甘くみちゃ、こわいです。

 



あとは、救急隊にバトンタッチとして、つぎのランナーに向かった、はずが。

 

30キロ

 

フルマラソンは、なぜか30キロ地点が分岐点になります。
だいたい、体力も気力も、尽きはじまる傾向があるところです。

くわえて、ぐんまマラソンは30キロをこえると、景色がかわります。
方向が、北にかわりはじめます。
そして、ゆるくのぼりはじめます。
そして、向かい風を感じるようになる。

しかし、今日はちがうぞ。
なにしろ、体力温存走法なんだから。

30キロ地点。
歩きだすランナーが、増えてきます。
スピードが、落ち始めます。

ところが、いよいよこれからだ。
このわたくしは、例外です。
レース最速でかけ抜けてゆくぞ。
後半戦を制するものが、記録を制す。
なにしろ、体力温存だから。

あれ、体力、温存していたはずなんですが。
おーい、体力さん、どこいっちゃったんですか?
あるはずの体力が、ない。

我が輩も、まわりのランナー同様、ペースダウンのお仲間入りです。
人生、こういうもんですか。
ないソデは振れない。

ヨレヨレとなって、後半戦、利根川沿いに入ってきました。
遠くに、立派な県庁の姿がみえます。
なにしろ立派、東日本で2番目の高さ(イチバンは都庁)。
繰り返しますが、役所が立派なところは、住みにくい(役人以外は)。

 



30キロをこえて、オネーさん方の声援に対する反応も、ややかげりが。

 



最速でゆけるハズ、だった30キロすぎてのコース、このバテバテ感は何(実力です)?

 



暑い、といっても紅葉だけはすすんできているようですが、楽しむ余裕なし。

 



利根の河原にでて、しばしのアップダウン、これが意外にこたえます。

 



応援団の歓声だけが元気、せめてこの前だけでも颯爽と走りたい。

 

お楽しみ

 

県庁前までやってきました。
そこのエイドで、ちょいとおしゃべり
走れなさと、おしゃべり時間は、比例します。
ガンガン走っているときは、おしゃべり時間は短い。

さあ、あと2キロほどじゃないか。
場面は、ひろい利根川河川敷の道へ入ってきました。

西から、ギラギラとした太陽が照りつけてきます。
ホントに、ギラギラです。
晩秋の、やわらかな日差しは、どこへいった?
11月とは思えぬ光線。

ヨレヨレしつつも、なんとかゴールにすべりこみました。
4時間48分44秒(ネット)です、エヘヘ。

ゴールをおえると、そのまま会場を出てゆきます。
きょうのホントのゴールは、スタジアム近くの「清し」。
すき焼き、しゃぶしゃぶのお店です。

パッと着がえると、恒例となっている打ち上げ会場へ。
総勢、40名ほどの大盛況。
なつかしい面々ともご面談。
日医ジョガーズ御一行様です。

しかし冷静にみると、新陳代謝がすすんでません。
いえ、代謝は、いりません。
新陳がない。
つまり、若手の参入がない。
まだ、お仕事に、研究にお忙しい年代なんでしょうか。

よって、参加者の平均年齢は、あがる一方です。
それにともなって、フルから「10キロコース」への切り替え組がふえてきました。
というより、10キロ走って、宴会が本番、そういう心根組もいます。
そういう組は、すでに12時から宴会を始めています。

そう、わたくしが入った時点で、もうでき上がっている。
でも、いいんです、楽しくすごせれば。

日本の現状が、ここも例外なし、というだけです。
しかし、くじけない。
年とっても、走るぞ。

 



いよいよ大詰め、西からの容赦ない日差しにめげずに、一歩一歩。

 



なんとかゴールにたどり着けました、やはり体力は使い切り。

 



今回は、タビソックスにワラジとしました、冬を想定のはき心地実践。

 



次々にゴールするランナーたちの顔は、どれもキラキラ。

 

たーさん
体力を 温存したのに 燃料切れ

 

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