人体構造と、ショベルカー

おすすめ

 

ショベルカーって、とってもスグレモノです。
なにしろ、穴掘りを、サクサクとすすめちゃうんですから。

穴掘り、が人生最大のたのしみ。
そういう時期がありました。
モノゴコロつく前から、土と遊んできました。

庭で、を掘る。
畑で、もっとデカイアナを掘る。
やがては、畑仕事にもつながってゆく行為です。
遊び仕事の二面性をかねた、田舎ならではの体験。

落とし穴づくりにも、情熱を傾けたときもあります。
穴掘りの道具は、シャベル。
小さなものから、だんだんと、足でけって掘る大型のものへと変化。
共通するのは、人力行為ということです。

ですから、おのずと掘る規模の制約が生まれます。
それを、いとも簡単に飛び越えてしまった文明の利器。
それがショベルカーでした。

さいしょにショベルカーを見たときは、感動をとび超えていました。
とんでもない機械が、この世にはあるんだ。

何十回、と掘りかえしてできる穴を、一発でガバッ。
ショベルカーを発明したひとは、まさに天才。

 



 

構造

 

とはいえ、ショベルカーの構造自体は、比較的、単純です。
自分で、作るのでないならば。

腕の支柱として、アームをつなげる。
その上下に、伸縮可能なシリンダーをとりつける。
すると、大きなアームが、人間の手のように動きだす。

そうです、動きは、まるで人間です。
ここで、「手のような」という点が、ミソです。

ショベルカーを作ったひとは、人間の手の動きを模倣したのでしょうか。
人間の手のように、動かしたい。

そう見れば、見るほどに、人間とかぶさってきます。
アーム部分が、人間では「」にあたるでしょうか。
シリンダーは、「筋肉」です。
アームの接続部は、「関節」。

それだけ、人間の構造や動きが、すばらしいから、ともいえます。
真似したくなる構造と機能なわけです。

となると、人間は、だれがつくったのでしょうか。
神サマ?

 



 

ショベルカーのキモ

 

ショベルカーと、人間の1番の類似点は、何でしょうか。
それは、「つながり」じゃありませんか。

ショベルカーの「シャベル」部分は、アームの先端にあります。
そこが、土を掘ったり、ならしたりする主役です。

とはいえ、先端部分だけで働いているわけではありません。
アーム全体で、ひとつの動きを演じます。
いえ、もっと根本、運転席やタイヤ(キャタピラ)部分の踏んばりも必要です。

これも、人間とまったく同じでした。
人間も、すべてが、つながっています。
そう「すべて」がです。

すべてというのは、手の先から、足の先まで、という意味です。
右手の動作は、右手が担当、というわけではありません。
胴体にも、力がはいる。
腰にも、はいる。
足にも、はいる。
つま先まで、はいる。
足のうらまで、はいる。

ここを忘れていると、トンチンカンな発想になりがちです。
ショベルカーでいえば、ショベルカーは、ちゃんと動かなくなる。

 



 

分析から、統合

 

わかるためには、「分析」が大切。
ひとつをふたつにすれば、ふたつの視点がうまれる。
ふたつを、さらに分割できれば、4つの視点にもなってゆける。

そうやって、こまかな世界を知ることができました。
科学の輝かしい方法論です。

人間の見方も同様。
分析がすすんで、肉眼ではわからない世界まで進化してきています。
ただし、行きすぎれば、弊害がでてくることもあります。

カラダの「どこ」が痛いですか。
そういうとき、痛いところを「」でさしてもらう方法があります。
とくに、整形外科領域でのはなし。

これで故障部位がはっきりして、解決に結びつくことがあります。
ところが、すべてがこれで万歳にはならない。
人体、一筋縄には、ゆかない。

その原因のひとつとして「カラダがつながっている」から。
指でさしたところから、思いもよらぬ個所の変化が原因だったとか。
意外に多い。

だって、カラダとショベルカーは、似ているから。
ピンポイントで、おかしなところは、存在しがたい。

 



 

2つの理論から

 

人体は、張力で形つくられている。
人体は、すべてがつながっている。

前者を「張力オモチャ」理論。
後者を「ショベルカー」理論。

ゼンゼン学問的ぽくありませんが、命名すると、こうなります。

自分のカラダを、さすってみます。
どこでも、けっこうです。

ウデ。
太モモ。
オナカ。

ヒフ表面から、しっかりと「張力」を感じとることができたでしょうか。
押したら、さらに張力がはっきりしてきます。

皮下に連なる「つながり」感が、イメージできたでしょうか。
単独の、出島みたいな場所は、どこにもありません。

こんどは、少し動かしながら、同様な感覚を味わってみましょう。
すると、動きの「張力」が発生しています。
長い「つながり」が存在していることを感じませんか。

ここまで意識できたら、あとはもう実践あるのみです。
カラダの中では、どんな張力が働いているのだろう。
カラダは、どんなつながりで動きをうみ出しているのだろう。

おもしろい発見、たのしみませんか。

 

 



 

たーさん
はたらく車 お手本は ひとにあり

 

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