結果の重さ
終わりよければ、すべてよし。
勝てば官軍。
むかしから「コトワザ」としても語られる名言です。
結果オーライ。
でも、そうでしょうか。
「よくない結末」の多い、わたくしのヒガミでしょうか。
だって、究極の終わりは、何だと思いますか?
そう「死」です。
みんなに平等におとづれる、終わり方です。
土にかえってゆく存在です。
ということを踏まえれば、うまくゆかないヒトツやフタツ、何だというんですか。
10こや100こだって、そうです。
1000こあっても、ひるむな。
ものごとは、結果じゃないんです。
「した」か「しなかった」か。
結果じゃないのよ挑戦、はっは〜って、中森明菜ちゃんが歌っていませんでしたっけ?
(歌ってません)
少しでも、あたらしい方向に向きさえすればいいんです。
それこそが、人生の楽しみ方じゃないでしょうか。
新しいアタック
みちのく津軽ジャーニーラン。
142キロを走るんだって。
エイドは、20キロも30キロもないんだって。
こういうのは、はじめての経験でした。
応募要領には、そのための注意書きがのっていました。
70キロ以上を走った経験のある方が対象。
それだけ、ですが。
残念ながら、具体的なノウハウは、何もふれていません。
こういう未知な世界というのは、興味がわきます。
新しい「作戦」が必要です。
そこでまず、装備を考えました。
素手で立ちむかうのは、さすがに無謀です。
まずは、装備の入れもの、カバン類の選定です。
わたくしは、「リュック」と「ウエストポーチ」の2点としました。
モロモロは、リュックへ。
そしてウエストポーチには「スマホ」と「小銭」です、あと塩アメ。
スマホは、とり出しやすくしたい。
というのも、この大会の経過は、各チェックポイントについたら、自分のスマホで「ココに着いたよ」ボタンを押すシステムをとるからです。
なので、とり出しやすくしておきたい。
あとは、小銭入れ用です。
エイドのないぶん、コンビニや自販機の利用がふえるでしょう。
とすれば、サッと小銭もとり出しやすくしておきたい。
けっこうまとまった小銭は、いがいに重い。
10円玉、50円玉、100円玉、そして500円玉。
なんといいますか、電子決済用のカード類は持ちあわせていませんので。
塩飴は、10こくらいを経過中で消費しました。
リュックは、家にあるやつ。
トレイル会場で売っていたバーゲンザックと、量販店のウエストポーチ。
水と食料
コース上のエイドが少ない。
くわえて、コンビニや自販機のない区間も、ある。
夏の大会なので、まずは「水分の量」が死活問題になりそうです。
わたくし、週末はハーフくらいの距離を一周してくる、ということから始まることが多い。
その自宅周辺ラン。
じつはココも、コンビニ・自販機過疎地域です。
必要なものは、持参。
水分は、600mlボトルに、自宅で水を入れます。
それを腰につけてスタート。
これで、なんとか足ります。
寒い季節は、何ももたずに、つまり無補給でひとまわりです。
ですが、実際のレースでは、どのくらいの水分持参が必要か。
けっこう、まよいました。
でも夏だし、保険もふくめれば、足りないより多めがいいだろう。
ということで、水筒2本、500のペットボトル3本、計2500ml持参としました。
いがいに重い。
結果として、つねに1500mlは残っている状態。
雨で、夜間は寒かったのも関係はしますが。
いま思えば、第2区間は2000ml。
それ以外は、1500mlを背おっていれば大丈夫かな、という感触でした。
たべものは、スタートして最初のセブンで、おにぎりまで購入。
結局、そういうたべものは口にしませんでした。
軽いものだけで十分。
あとは、エイドと、コンビニ内でこと足りそう。
背負うまでも、なかったみたいです。
この水筒2つに水を入れ、麦茶ペットボトル2本と、カルピスウオーター1本。
その他の装備品
時間や走行距離は、GPS時計(Garmin)がたより。
ですが、わたくしと同様、寿命が長くない。
レース中、ずっと働いてくれることは期待できません。
途中で、バッテリー切れは必須です。
そうなると、たぶん不便です。
使用しながら、充電できる工夫はないものか。
ありました。
腕時計のうらにはめこむと、モバイルバッテリーと接続できるものを見つけました。
「バッテリー残量低下」がでたら、これを装着。
腕時計をしたままで、グングンとバッテリー容量が回復してゆきます。
1時間もつなげておけば、もう余裕の回復です。
これを、自分にも接続できないものかな。
走りながら、グングンと元気回復。
たぶん、無理でしょう。
スマホの充電は、ほとんど減っていませんでした。
おわっても(113キロ地点でバンザイでしたが)、バッテリー残量70%。
というより、もっとスマホの活用法を学ばねばと、思い知らされました。
とくに、地図アプリの活用法です。
ほかの持参品として、紙の地図(大会で支給)。
ウインドブレーカー(結局は未使用)。
タオル(日除けほかの利用)など。
腕時計に、バッテリーと、それをつなぐギア。
腕時計の裏側で、カチッと結合して充電開始となります。
バンドをのばせば、腕時計はつけたままで充電も可能です。
決定打
最後の、秘密のカンフル剤。
いえ、いまはもう、そういうものは使われません。
起死回生のエピネフリン(ボスミン)。
さいごの10キロをきったら、これでゴールまで突っこむぞ。
として用意したものは、「森高千里ベスト11曲(マイ選曲)」。
これを、スマホにいれておきました。
ふだん走るときは、いっさい音楽は耳にしません。
自然の静寂とさえずりが素敵ですから。
でも、今回は特別です。
たぶん、ヘロヘロになっているだろう。
もう、何でもいい、力になるものが欲しい。
そう思って、コレが奇策だ、と決めた作戦です。
しかし、最後の10キロは、やってきませんでした。
結局、未使用。
検証は、持ち越しとなってしまいました。
コスチュームは、いたって平凡、普通です。
いえ、コスチュームという表現はおかしいですか、服装です。
しいてあげれば、2点がややちがっているでしょうか。
ひとつは、足もと。
ハダシに、ワラーチ。
これは、大丈夫でした。
もうひとつは、オナカに5mのサラシ。
「包丁一本サラシに巻いて〜」という歌にもあるサラシです。
板場の修行にでるときに巻く定番です?
姿勢の安定化。
オナカの冷え予防。
夏とはいえ、汗はいがいに冷えるものです。
とくに今回は、夜中じゅう降りつづいた雨が、いがいに寒かった。
でも、オナカだけは、これがしっかりと守ってくれました。
ま、でも結局はゴールは踏めなかったんですがね。
こういうこともある。
(最近、このセリフが増えている気がします)。
いろいろと学べた、たのしいみちのく津軽ジャーニーランでした。
まだまだ、旅はつづきます。
くじけない ドンカン力こそ 養いたい
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