ヘビの教え

出会いたくない

 

ランニング中に、出会いたくないヤツ。
いえ、ランニングに限定しません。
どんな状況下でも、出会いたくない。

その筆頭にあげたいのが、「ヘビ」さんです。

「ヒトを見た目で判断してはいけません」
それは、重々承知しています。
はなせば、いいヤツなのかもしれません。

ただ、お互いに、ヒトミシリです。
いままで、会話したこともありません。

そもそも、日本語しゃべれるんかい?
その前に、ヒトとしてあつかっていいのか、という疑問もあります。

ともあれ、出会いたくないのに、毎年、出会っています。
田舎道を徘徊するものの、宿命なんでしょうか。

 



 

異質という落差

 

はなしは、かわります。

世の中に、何か、新しいものを考え出す。
あるいは、つくり出す。

ということは、並大抵のことでは、できません。
有史以来、何万年という歴史がある人類ですから。
すでにどこかで、何らかの、萌芽はあるもんです。

ところが、です。
異質なものを組み合わせる。
すると、思いもよらない、新しい事実に出会うことがあります。
この落差が大きいほど、おもしろいことがあったりして。

なにも、まったく新しいもの、にこだわらなくてもいいんですね。

ですから、かわった世界をのぞいてみる。
まず、しない経験をしてみる。
すると、おお、何じゃこれ、なんてことがあったりして。

「大福」はおいしいね。
「アイス」もいいね。
じゃあ、合体したら、最高なんじゃないか。
そいいう組み合わせでできたのかな「雪見だいふく」。

ランニングにおいても、同様かもしれません。
ランニングの教科書ばかりが、お手本ではありません。
たとえば、ヘビさんという異質文化から、とか。

 



 

足がない

 

ランニング中、道の真ん中で、ヘビさんがひと休み。
こんな、自分にとっての、衝撃場面があります。
昨夏は、2回。

うーん。

みたところ、アナコンダではない。
何メートルもあったら、そりゃ、一大事です。

ハブでもない。
沖縄でないのが、幸いです。

マムシでもない。
アタマのかたちが、ちがいます。

だいたいこういうシュチュエーションは、山道です。
長めの下り坂の途中とか。
パッと、Uターンして、もと来た道をのぼり返す体力はない。
あきらめて、しばしのニラメッコ。

よく見ると、アタマをもたげて、ベロをペロペロ。
ベロの先が、感覚器になっているらしいですよね。

うーん、はやく、どこかへ消えてくれ。
まさか、日光浴をたのしんでるんじゃないでしょうね。
こういうときに限って、動いてくれないんです。

でも、わたしの気持ちが、伝わったようです。
しょうもない、道をゆずってやるとするか。
ヘビさんの方から、動きはじめてくれました。
ニョロニョロ。

 



怖くないヘビ。

 



おいしくないヘビ。

 

ひらめき

 

おおー。

あれー。

ヘビさん遭遇の恐ろしさも忘れて、ピンときたのです。
ヘビさん、あんた、どんな歩き方してるんや。

ヘビさん(たぶんヤマカガシ)には、アシがありません。
だから、どんなに豪遊しても、借金知らず。
アシが出ない。

いえ、そういうことでなくて、アシがないのに、どう動くのか。

人間でしたら、アシを出すところから、第一歩がはじまります。
ハイハイだったら、手足を交互に出してゆきます。

ところが、ヘビさんには、アシがない。
どこから、出るのか?

はた、と気がついたのです。
ヘビさん、アタマから出てゆく。

アタマを、ニョっと前に進める。
それに引っぱられるように、胴体がついてゆく。

正確な描写ではありませんが、そういうふうに見えたのです。
アタマが、エンジンなのか?

 



 

ヘビアタマ

 

人間には、アシがあります。
しかも、立っている。
2本アシです。

しかも、酔狂なヒトは、走るなんてことをする。

でも、いつまでも走りつづけることは、できません。
疲れる。
スピードが落ちる。
アシが、出なくなってゆく。

これは、クンレンが足りないせいだ。
体力がないからだ。
なので、アシが上がらないから走れない。

つい、原因を、アシに押しつけようとしてしまいます。
なにしろ、第一歩は「アシ」から、と当然考えていますから。
アシが前に出ないから、すすまない。

このとき、発想をかえて、「アタマ」を前に出してみる。
えっ、出せますか?
ぐっと出せたら、ろくろっ首です。
そんな芸当は、できません。

ちょいと「ニオイを嗅ぐような」感じで、アタマを出してみる。
ヘビさんの第一歩のイメージ。

すると、不思議なんです。
なんだか、カラダがついてゆくような感覚が生まれませんか。

あれ、これって、ヘビさん動作じゃありませんか。
人間と、ヘビさんに、こんな共通点があっていいの?
前にすすむ機序は、同じ原理にあるの?

つきせぬ疑問と、おもしろさ。

歩きながら、ちょいとアタマを前に出してみる。
走る最中に、ちょいとアタマを前に出してみる。
ニオイを嗅ぐような感じで、です。

どうでしょうか。
カラダが前に出る感覚が、生まれませんか?
新しい感覚が生まれませんか?
カラダの中に、新しい動きをを感じませんか?

ヘビさん、なんとか言ってよ。

 



 

たーさん
ニオイ嗅ぐ そのポーズが 一歩出す

 

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