横アングル
最近のマラソンや駅伝の中継は、リアルです。
その一例が、走っているランナーの真横からの至近映像。
一生懸命に走るランナー。
そのすぐとなりを併走する中継バイク。
バイクの後部席には、カメラを抱えたカメラマン。
そこから映し出される映像は、はく息も聞こえるほどの臨場感。
まるで、選手と並んでいっしょに走っている気分です。
実際には、そんなに速くは走れませんけど。
いい時代になったものです。
だれの発案だったのでしょうか。
そういうアイディアをだし、実現化していったヒトに思いをはせてしまいます。
たぶん、最初は、きびしい意見もあったのではないでしょうか。
危険だ。
走行のジャマになる。
そういった荒波をのり超えた先に、新しい世界が開けるんですね。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/11/110897_m-1024x683.jpg)
走り方は、横からの映像に特徴があらわれます。
どこに感動しますか
リアル横から映像。
手に汗を握る横から映像シーン、といったら、何をあげましょうか。
定番は「追い越し」の瞬間でしょうか。
うしろから、追い上げてくるランナー。
必死で順位を維持しようと歯をくいしばる前方ランナー。
しかし、2人の差は、確実にせまってゆく。
やがて、併走へ。
そのまま、時が止まったかのように並びつづける2人のランナー。
お互い、息を整えつつ、チラリとおくる視線。
あるいは、並んだと思うが、すぐに逆転。
追い上げたランナーは、さらにスピードをあげて、グッと前に出てゆく。
抜かれたランナーは、いつの間にか、視界から消えてゆく。
あるいは、吸収されてゆく前のランナー。
ついに、並んだ。
と思わせて、いきなりギアチェンジしてロケットのように飛び出す。
やっと追いついた後方ランナーは、そこで糸が切れたように置かれてゆく。
併走シーンには、さまざまなドラマが生まれてゆきます。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/11/389267_m-1024x752.jpg)
ひとり、をたのしむ
わたしの場合、ダンゼン、ひとりで走っているときの真横アングルが好きです、
あるいは、ずっとつづいている併走状態。
このとき、ペースに乱れはおきていません。
一定のリズムできざむ歩調。
追い越し、追い抜きのような、余分な力が支配していない走り。
ある意味で、タンタンと走りつづけている情景。
そこを、真横から見る。
ピタリと、接近して見る。
で、どこを見ましょうか。
ずばり「肩」です。
だいたい、テレビ中継にうつるランナーは、肩を出しています。
文字通りの、ランニングシャツ姿が定番ですから。
わたしのように、真夏でもTシャツ。
寒くなれば、長袖にウインドブレーカー。
そういう、ゆるい格好のランナーはおりません。
ですから、横からチョウ接近映像で見られる「ナマ肩」。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/11/110820_m-1024x683.jpg)
2通り?
横からながめる、ランナーの「ナマ肩」。
どんな動きをしているでしょうか。
大胆にいってしまうと、2通りではないでしょうか。
あ、まったく、わたくしの独断の見解ですけど。
ウデを、前後にふって走るランナー。
横の回転が加わっているランナー。
この2通りです。
つまり、ブランコのように降っているか。
ツイストのように、横への回転が入っているか。
そんなとこ、気にしていませんでしたら、ぜひ着目してみてください。
ランナーによって、だいたい、分かれています。
そして、ちょっと見ていれば、判別もつくと思います。
ただ、ここで誤解しないでください。
どっちの方が「エライか」というはなしではありません。
ここは、強調させていただきます。
このランナーの、ナマ肩の動きは、「前後派」か「回転派」か。
肩の動きから、走りのパターンもみえてくる。
そういう視点も、たのしい。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/11/662596_m-1024x683.jpg)
そして、自分はどっち?
ナマ肩の動きのイメージができましたら、自分自身に投影してみましょう。
え、自分の肩は、よく見えない?
となりにピッタリ併走してくれる撮影隊がいない。
いいんです、イメージで見てみる。
だいたい、どっち派なのかは、わかるのではないでしょうか。
肩の動きに集中してみます。
自分は、前後に、振っているな。
いや、横の回転が、けっこう入っているな。
余裕がもてましたら、あえて2通りの動きも体験しておきます。
どっちも、ためすことができる。
それが、自分でやる利点ですね。
前後に振ってみる。
回転で、まわしてみる。
すると、相性の言い方が、わかってきませんか。
より、スンナリと走れるのは、どちらなのかな。
ここで、2通りといっていましたが、別の動きだってありえるかもしれません。
そういうのがありましたら、ぜひ教えていただきたいです。
わたしは、過去に真っ赤な丸い円盤を背負って、走ったことがあります。
安政遠足マラソン。
大阪マラソン。
そして、東京マラソン。
胸には、おおきく「グリコ」の文字が。
そうです、仮装グリコおじさんのゴールシーンラン。
そのときは、ほとんど、両手を挙げて走りました。
さげると、沿道から「グリコ〜」と叫ばれて、ポーズを要求されるんです。
あのときは、ウデが疲れました。
そういうウデの使い方もある。
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ウデをあげて走る方法は、推奨いたしません。
しかも、地下タビにモモヒキって、どーよね。
あるときは、両手を合わせて走ることもある。
ま、ふだんは決してしませんけど。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/11/8abd0c8377ecc0c44a28aa0360468f21-731x1024.jpeg)
手を合わせて走るのも、どーでしょうか、走りにくい。
ナマ肩の動き。
そこに着目するだけでも、走り方がけっこう見えてきませんか。
そこが、おもしろい。
(つづく)
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2018/11/76f3e759415ad1690bfae003ac05144c-e1542443258483.jpg)
着目点 意外とたのしい 肩のふり
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