横アングル
最近のマラソンや駅伝の中継は、リアルです。
その一例が、走っているランナーの真横からの至近映像。
一生懸命に走るランナー。
そのすぐとなりを併走する中継バイク。
バイクの後部席には、カメラを抱えたカメラマン。
そこから映し出される映像は、はく息も聞こえるほどの臨場感。
まるで、選手と並んでいっしょに走っている気分です。
実際には、そんなに速くは走れませんけど。
いい時代になったものです。
だれの発案だったのでしょうか。
そういうアイディアをだし、実現化していったヒトに思いをはせてしまいます。
たぶん、最初は、きびしい意見もあったのではないでしょうか。
危険だ。
走行のジャマになる。
そういった荒波をのり超えた先に、新しい世界が開けるんですね。
走り方は、横からの映像に特徴があらわれます。
どこに感動しますか
リアル横から映像。
手に汗を握る横から映像シーン、といったら、何をあげましょうか。
定番は「追い越し」の瞬間でしょうか。
うしろから、追い上げてくるランナー。
必死で順位を維持しようと歯をくいしばる前方ランナー。
しかし、2人の差は、確実にせまってゆく。
やがて、併走へ。
そのまま、時が止まったかのように並びつづける2人のランナー。
お互い、息を整えつつ、チラリとおくる視線。
あるいは、並んだと思うが、すぐに逆転。
追い上げたランナーは、さらにスピードをあげて、グッと前に出てゆく。
抜かれたランナーは、いつの間にか、視界から消えてゆく。
あるいは、吸収されてゆく前のランナー。
ついに、並んだ。
と思わせて、いきなりギアチェンジしてロケットのように飛び出す。
やっと追いついた後方ランナーは、そこで糸が切れたように置かれてゆく。
併走シーンには、さまざまなドラマが生まれてゆきます。
ひとり、をたのしむ
わたしの場合、ダンゼン、ひとりで走っているときの真横アングルが好きです、
あるいは、ずっとつづいている併走状態。
このとき、ペースに乱れはおきていません。
一定のリズムできざむ歩調。
追い越し、追い抜きのような、余分な力が支配していない走り。
ある意味で、タンタンと走りつづけている情景。
そこを、真横から見る。
ピタリと、接近して見る。
で、どこを見ましょうか。
ずばり「肩」です。
だいたい、テレビ中継にうつるランナーは、肩を出しています。
文字通りの、ランニングシャツ姿が定番ですから。
わたしのように、真夏でもTシャツ。
寒くなれば、長袖にウインドブレーカー。
そういう、ゆるい格好のランナーはおりません。
ですから、横からチョウ接近映像で見られる「ナマ肩」。
2通り?
横からながめる、ランナーの「ナマ肩」。
どんな動きをしているでしょうか。
大胆にいってしまうと、2通りではないでしょうか。
あ、まったく、わたくしの独断の見解ですけど。
ウデを、前後にふって走るランナー。
横の回転が加わっているランナー。
この2通りです。
つまり、ブランコのように降っているか。
ツイストのように、横への回転が入っているか。
そんなとこ、気にしていませんでしたら、ぜひ着目してみてください。
ランナーによって、だいたい、分かれています。
そして、ちょっと見ていれば、判別もつくと思います。
ただ、ここで誤解しないでください。
どっちの方が「エライか」というはなしではありません。
ここは、強調させていただきます。
このランナーの、ナマ肩の動きは、「前後派」か「回転派」か。
肩の動きから、走りのパターンもみえてくる。
そういう視点も、たのしい。
そして、自分はどっち?
ナマ肩の動きのイメージができましたら、自分自身に投影してみましょう。
え、自分の肩は、よく見えない?
となりにピッタリ併走してくれる撮影隊がいない。
いいんです、イメージで見てみる。
だいたい、どっち派なのかは、わかるのではないでしょうか。
肩の動きに集中してみます。
自分は、前後に、振っているな。
いや、横の回転が、けっこう入っているな。
余裕がもてましたら、あえて2通りの動きも体験しておきます。
どっちも、ためすことができる。
それが、自分でやる利点ですね。
前後に振ってみる。
回転で、まわしてみる。
すると、相性の言い方が、わかってきませんか。
より、スンナリと走れるのは、どちらなのかな。
ここで、2通りといっていましたが、別の動きだってありえるかもしれません。
そういうのがありましたら、ぜひ教えていただきたいです。
わたしは、過去に真っ赤な丸い円盤を背負って、走ったことがあります。
安政遠足マラソン。
大阪マラソン。
そして、東京マラソン。
胸には、おおきく「グリコ」の文字が。
そうです、仮装グリコおじさんのゴールシーンラン。
そのときは、ほとんど、両手を挙げて走りました。
さげると、沿道から「グリコ〜」と叫ばれて、ポーズを要求されるんです。
あのときは、ウデが疲れました。
そういうウデの使い方もある。
ウデをあげて走る方法は、推奨いたしません。
しかも、地下タビにモモヒキって、どーよね。
あるときは、両手を合わせて走ることもある。
ま、ふだんは決してしませんけど。
手を合わせて走るのも、どーでしょうか、走りにくい。
ナマ肩の動き。
そこに着目するだけでも、走り方がけっこう見えてきませんか。
そこが、おもしろい。
(つづく)
着目点 意外とたのしい 肩のふり
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