沖縄100kマラソン2022、経年劣化

お出迎え

 

うーん、ただごとじゃないゾ。
午前2時半すぎ、ホテルをでたわが身に、風が吹きぬけてゆきます。
そして、さむい。
ことしは、風のお出迎えで始まりそうです。

ですが、これが「自然」です。
自然というのは、モノゴトのコトワリ。
昔からあり、今をつくり、そして通りすぎてゆくもの。

生きものは、この中で生まれ、生き、やがてバトンを手渡してゆきます。
そういえば、宮沢賢治も、よく自然をみていたなあ。
いきなり『風の又三郎』がアタマに浮かんできます。

そうだよ、たまにはこんな「大風」の中に飛びこむのもオツじゃないか。
何もかも、吹きとばされてみるのも。
思う存分、大自然の大風を受けとめてみよう。
カゼにふり回されている国への、メッセージですか?

3年ぶり開催の沖縄100kウルトラマラソン大会
そして、3年ぶりの沖縄上陸。
西端の那覇から、東端の与那原町にむかってシャトルバスの乗りこみます。
まだ、漆黒の中。

 



暗くったって、寒くったって、好きなひとは集まってくるものです。

 

ノリノリでゆこう

 

スタート会場の 与那古浜公園には、テントが盛大に並んでいます。
こうこうと、灯りもともされています。
とはいえ、原っぱです。
まあ、風の通りの元気なこと。

「年に何回もない寒波だよ」
地元のヒトにうかがうと、答えてくれます。

第5回目となるこの大会。
その魅力にひかれて、わたくしも5回目の参加となります。
コロナ前の前回は、ギラギラと輝く暑さを味あわせてくれました。
今年は、一変。
いろんな表情をみせてくれます。

んだば、気候の変化に臨機応変に対応すればいいだけじゃん。
ところが、そういう器用さが足りません。

せっかくの沖縄レースなんだから、今回も沖縄コスチュームでゆきたい。
そう、「沖縄ばあば」で参戦さ。
ただし、足もとだけは、変更しました。
ワラジは、珊瑚状の路面にはきついのです。
前回も、前々回も、2足がもちませんでした。
ゴム製のワラーチとしました。

寒くはないですか?
はい、寒いです。

ただ、オナカだけは、今回もサラシにしたため、ぬくく保たれています。

 



スタート前の沖縄ばあば。はい、どうも緊張感に欠けるところがありそうです。

 

どんな天気だって沖縄

 

午前5時、盛大にスタートです。
そう、こういうときこそ、気合いだ、気合いだ。

夜明け前の道を、ライトの灯りで走りだします。
ウルトラのコースは、基本「歩道」です。
そして沖縄の歩道は、せまいところが多い。
ランナーは、前後にならんで、いいペースですすみます。

例年なら、2時間もしないうちに、光の気配がしのびよります。
あっちが東方だな。
太陽がのぼってくる予感。

15キロくらいの地点の、小高く海にとび出した知念岬
ここにいたっても、まだあかるさを感じません。
もしかして、速すぎる到着?
そんなわけ、ありません、空が暗いだけ。

帰路にくだってくる二ライカナイ橋を仰ぎ見ながら、海岸線に入ってゆきます。
潮のかおりと、波の音がもっとも近くになってくる区間。
そして水平線上に顔をだしてくるハズの太陽。
は、今年はお会いできませんでしたが、ライトは不要となりました。
しばしのビーチランを堪能。

 



すごいピンボケですが、スタート地点と先頭集団です。

 



ライトの灯りをたよりに、もくもくと進みます。

 



知念岬からの眺望は、やはりスッキリします。

 



85キロを走りきると、右にみえるニライカナイ橋をくだっておりる算段です。

 



なんて先を考えるまえに、くだって海岸線にむかいます。

 



ことしは、この水平線にのぼるご来光は拝めませんでした。

 



それでも、海岸線は気持ちイイです。

 

やっぱり沖縄

 

曇天とはいえ、すっかり夜明けとなった27キロすぎくらいの地点。
海にとび出した小島、奥武島
この島の一周は、とても幸せ気分にひたれます。
なにせエイドが盛大、そしてスタッフの情熱、あたたかな島。

島に入ると、島内放送が耳に入ってきました。
「100キロマラソンのランナーが、いま島内を走っています。
みなさん、声援をおくってください」
朝っぱらから、こんなアナウンスを流してくれていたんですね。

島を出ると、いよいよ沖縄本島南面を、東から西へと向かいます。
のぼっては、くだる坂の島
ときに足をすくわれそうになる風の島
いよいよ、本領発揮です。

コース上にそびえるガジュマルの大木。
歩道上にあると、歩道の方がよけてゆきます。
今年は少なかったハイビスカスの花。
南国気分ルンルンで、すすみます。

 



さあ、この橋をわたると奥部島です。

 



沖縄のオニギリは、いろんなバリエーションを楽しめました。

 



このアバウトさが、今の世に必要じゃないでしょうか、消毒よりも。

 



坂をのぼりきると、新しい海の光景にきりかわるという繰り返し。

 



ときには、ここを通ってみんしゃい、といわんばかりの歩道(無理でした)。

 



この坂をのぼりきると、今度はどんな光景が待っているかな?

 

経年劣化か

 

沖縄南部。
広大な美しい自然と同時に、もっとも戦いのはげしかった地です。
「戦争を知らない世代になったら、気をつけないといけない」
大戦の悲惨さ無意味さを味わった古老たちが口にするコトバです。
いま、まさにそういう世の中になっています。

背丈をこえるサトウキビ畑
その上を、風が強く吹きぬけてゆきます。
ザワワ、ザワワ、ザワワ
本当に、そういう音をかなでるんだ。

畑作地帯がおえると、遠方には大きな建物が見えはじめます。
糸満市街地、ここの市役所が中間地点となります。

ひろい海岸通りの浜側を、風にあおられながら市役所をめざします。
すると、対側には、反対方向からたくさんのランナー集団が。

午前11時出発の、50キロコースのランナーたちの集団です。
50キロコースは、100キロコースの中間点からスタートです。

むこうから、手を振ってもらいます。
はげましてくれているのか、笑われているのか。
(たぶん後者)

ここで、走力の変化が、如実にでてきます。
第1回大会、このチームのスタートより先に糸満市役所を出られたな。
前回大会、もう少しで、このチームのスタートに間に合ったのに。

そして今回。
このチームのスタートを見つつ、市役所にむかう。
あと、まだしばらく、ウーっむ。

でも、強風下、なんとか中間点がみえています。
50キロ。
ウルトラの醍醐味は、体力が尽きてからが本番です。
(つづく)

 

 



平和祈念公園に入ってゆきます。

 



この橋の下をのぼりきると、別の世界が。

 



疲れてはきてますが、見慣れない光景がはげましてくれます。

 



ざわわ、ざわわ、ざわわ。風の音が通り過ぎてゆきます。

 



曇っていても、糸満の海は輝いていました。

 



中間点をめざす海岸通り、もうすぐ糸満市役所だ。

 

たーさん
ざわわざわわざわわ みんな風の中

 

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