あんた飛ばしすぎ
ももいろクローバーZ(以下ももクロ)に、『あんた飛ばしすぎ』という名曲があります。
ちょっとあんた飛ばしすぎ
ちょっとあんた飛ばしすぎ
で、はじまり、メンバーの一人ひとりを揶揄して、最後にもう一度。
ちょっとみんな飛ばしすぎ
ちょっとみんな飛ばしすぎ
あー、わたしも一度でいいからマラソンレース中に「あんた飛ばしすぎ」って言われてみたい。
なにしろ、現実は「あんた歩きすぎ、のろのろ走るな、道開けろ」ってなものですから。
今回とり上げさせていただく本は、ももいろクローバーZ公式記者を自称する小島和宏さんの労作です。
独自路線を突っ走る、ももクロ解剖学。
ももクロは、なぜすごいのか?
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2019/06/8fad7fb4d076c144567e3f60d164687d-1024x588.jpg)
こびない、わが道
アイドルたちは、アイドルの王道というのがあります。
握手会で、ポイントをかせぐ。
しかし、ももクロはしない。
夏には、水着でPR。
しかし、ももクロは水着完全NG。
卒業したら、メンバーの更新。
しかし、ももクロは補充をしない。
かわいい衣装で、恋愛禁止。
しかし、ももクロは絶妙にかわいくない衣装で、恋愛には言及しない。
紅白はずれたら、再復帰をめざす。
しかし、ももクロはあっさりと紅白卒業宣言。
いわゆるメジャーなアイドルグループの歩む方向とはあきらかにちがう。
そのちがいを、克明に羅列してゆきます。
そもそも、CDの売り上げが、ゼンゼンちがう。
ももクロのCDは、売れてない。
しかし、CDの売り上げが10万枚にも満たないのに、2日間のライブで10万人以上を動員してしまう。
うーん、すごくね?
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2019/06/e26a63c6ffc3b1382d1a0056dc775cef-1024x603.jpg)
売れることより、交わること
ライブでは「ナマ歌」にこだわっているのも有名です。
じつは、「アイドル」=「口パク」は、公然の秘密となっています。
なにしろ、ダンスで魅せようとする。
華麗なフォーメーションで魅せようとする。
そういったステージ上で精度をあげるためには、口パクの演出は必然的な流れになってしまうのです。
ところが、ももクロはナマ歌にこだわる。
そのために、日ごろの準備が欠かせません。
体調管理や、ボイトレも欠かせません。
事前の打ち合わせにも、手がかかります。
時間がとれたら仕事をどんどん詰めこんでゆく、という一般的なアイドル興行では、あるいは許されないかもしれません。
そして、毎回のナマ歌勝負は、毎回の真剣勝負ということでもあります。
その真剣さは、受け手である『モノノフ』(ももクロファンのことね)の心をギュッとつかみ、強い一体感を生み出します。
そういう交流を、大切にしている。
ももクロは東日本大震災のあと、被災地の宮城県女川町を何度もおとづれていました。
それは、ガンバレという姿勢じゃなく、友だちとして。
後日、オフの日、あーりんは両親と家族旅行で、そこをそっとおとづれてもいます。
結びつき。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2019/06/b8b464f64d4dfbaaa2d6523e7696237b-1024x678.jpg)
人生を見すえる、楽しむ
一般に、アイドルの旬は長くはありません。
だから、本当の年齢を公表できないアイドルもいます。
そして、ある程度の年齢になると、卒業と称してはなれてゆく。
次に、また若いひとの加入。
ですから、アイドル旬時代に、モーレツにかせがせる。
あとは、どうぞ、別の世界へ。
ところが、ももクロは、人生を考えている。
5年後、10年後を見すえている。
結婚後もつづけてゆこうね、なんて言いあえている。
自分の道を、自分で決めている。
あるバックステージでの一コマ。
共演するアイドルグループとすれちがいます。
向こうは、私服でもキラキラ衣装で、アイドルオーラを放っています。
かたや、ももクロは、「いもジャージ」姿。
自然体、力まない、ミエをはらない。
自称なんちゃってアイドル。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2019/06/a4f662b1739a8fd026c8f083b50a799b.jpg)
ももクロ走法
ももクロの存在は、アイドル界の非常識?
ももクロの生き方は、アイドル界の異端児?
絶対数的な見方をすれば、そうかもしれません。
でも、世の中は、広いんです。
いくら少子高齢化の社会だの、人口減少だのいっていますが、まだまだイッパイいるじゃないですか。
いっぱいだから、いろんな可能性があります。
いろんな生き方だって、あるはずです。
それは、そのまま走り方にもいえませんか?
アイドル的走り方(好記録)
アイドル的日課の組み方(モーレツ月間走行距離)
アイドル的けじめのつけ方(引退)
というのが、あってもいいです。
というか、こういう走りが主流になっていませんか。
でも、それがすべてじゃない。
非常識の走り、異端児の走りがあってもいいんじゃないですか。
しかも、それって、本当に非常識ですか、異端児ですか。
この本は、走ることについては、一言も触れていません。
ランニングのノウハウは、まったく学べません。
でも、ランニングの投影してみると、ぐっと身近になってきます。
自分流の走り方について、後押ししてくれます。
そうそう、ボクは、ももクロを、ダンゼン支持します(笑)。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2019/06/97a48c37ab451b052e48230cb4488bf9-934x1024.jpg)
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2018/11/76f3e759415ad1690bfae003ac05144c-e1542443258483.jpg)
人がどう 言おうが進め ももクロのごと
↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
![にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ](https://b.blogmura.com/sports/marathon/88_31.gif)
にほんブログ村