嬬恋高原キャベツマラソン2019、雨雨ハダシ

梅雨にドンピシャ

 

ドシャ降りの中のランニング、どうしていますか。
ボクは、走りません(笑)。

ところが、レースとなると話は変わります。
令和元年6月30日。
グンマーは、愛妻の里で有名な嬬恋村で開催のキャベツマラソン
高原地帯で生産される春夏キャベツの生産は日本一です。

昨年は、キャベツの出荷量1億5千万個。
文字通り、キャベツの村のキャベツを冠した大会。
例年、梅雨の真っ盛りの開催ですので、降るときゃ降る、晴れりゃ夏。

コースも、キャベツ畑の真ん中を突っ切ってゆく大会。
この季節、朝早くからキャベツの収穫にいそがしいのに、この大会のためにボランティア参加で支えてくださる地元の方々。

雨ぐらいで、気持ちは萎えません。
大雨の中、コース会場までの山道が土砂崩れで通行止めにならないよう祈りながら、早朝に家をでます。

約2時間をかけて着いた会場は、土のグラウンドです。
グラウンド、です。
たしか、グラウンドです。
そう、いつもは、グラウンドです。

ところが今日は、いい具合にぬかるんでいて、そのままイネを挿せば秋には稲穂が実ろうぞ、という田んぼ状態。
そのヌメリケが、田んぼ向きの土壌です。



「すごい雨になっちゃったな」
「ここまで降ると、逆に強烈な思い出になりますよ」
村チョーさんと、バカ話

 

 

ドシャ降りの、ラン装備

 

スタート地点は、標高1300メートル
十分に高原です。
この中で雨に打たれていれば、夏でも冷えてきます。

長そでシャツに、レインコート
上は、これで決まりです。
仮にも走ろうというのですから、しっかりした雨用コートが好きです。
100円ショップの雨ガッパは、走りやすさはイマイチ。

問題は、下です。
ハキモノ。
いつものワラジは、水を吸うとグチャグチャになるので、今回はなし。
すると、地下タビとなります。
で、持ってきました、会場まで。
ランニングシューズは、持っていないので、選択外です。

しかし、コース上の道は、滝のような流れ。
会場は、田んぼ。
布の地下タビ、ちょっと考えちゃいました。

面倒だ、どうせジャブジャブなら、あとで面倒のないゾーリでいこう。
単なる思いつきです。

ランニング、なめてます。

 



もう、水遊びです

 



ああ、川の流れのように、美空ひばりの世界、スタート地点

 

 

スタートしたら、激坂下り

 

ハーフマラソン。
いちばん後ろに並びます。
ゾーリで、スピードは出せません。
みんなのジャマにならないように。

シャワーラン、というコトバがありますが、まさにシャワー。
これだけ降られると、かえって気持ちイイ。
スタート会場も、雨の興奮で湯気が立ちそうです。

さあ、スタート。
ここで、はじめて気がつきました。
このゾーリ、すべるじゃないか。
大雨の中の、下り、走りにくい。
このゾーリで走ってみるのは、初めてです(笑)。

 



雨の中でも、精一杯の応援、ありがたいです

 



こんな雨の中、こんだけのランナーがつどう、まだ日本も大丈夫

 

それでも、流れにのってゆきます。
そして考えます。
どうしようか。
4キロ地点で、決心しました。
ゾーリ、やめよう。

コースからはずれて、ゾーリを手にもつと、そのままレースにもどりました。
あとの17キロは、ハダシでゆこう。
ゼンゼン、気持ちいいじゃないか。
水遊び気分です。
幼稚園のころにもどったような、なのか、相変わらず幼稚園のままなのか。

 



あとの17キロは、これで行こう

 

ハダシランニングの快癒

 

水たまりに足を飛びこませて、バッチャン。

ハハハ。
走りながら笑っちゃうのが、ハダシランニング。
たんなる怪しいオッさんです。

よし、せっかくだから、ハダシランニングの感覚評価だ。
ただでは転びません。

まず、歩幅がさらに短くなりました。
すぐに変わります。
跳びはねない走りには変わりませんが、より静かになる。
なにしり、アスファルト面、小さな小石もあって、いがいと痛い。
着地する足ウラの場所が、敏感に伝わります。
もちろん、小ユビ山から。

スピードも、いちだん落ちるって、これはもともとありませんでした。
あとは、ふつうに走れます。

キャベツ畑をつくる丘陵地帯のすぐ上を流れる乳色のモヤ。
雨は小降りになってきたようで、明るさがましてきました。
給水所では、キャベツのザク切のおもてなし。
いろんなタレが用意されていて「食べ比べていってね」

 



給水所では、キャベツは食べ放題。いくらでも切りますよって

 



モヤの向こうへ向かってゆく快感

 

Uターンするころには、雨脚はすっかりおとなしくなっています。
コース最大の難所、愛妻の丘にのぼって、大声で愛をさけびます。

ここで愛が足りないと判定されると、先にゆけません。
まさに『とおりゃんせ』の歌と同じ。
注意:ホントは、ここはコースではありません。

 



コース「脇」のこの階段をのぼると愛妻の丘

 



ここまで来た以上、愛を叫びます

 



おりれば、ふたたびレースがまってます

 



小ちゃな子の差し入れには、ジーンときます

 



雨も小降りになってきました

そして最後の2キロをまつ激のぼり。



「激坂注意」の交通標識まで立ってます

ゴールは、田んぼです。
ハダシで入った田んぼは、ヌルヌル気持ちイイ。
やはり、これから田植えでしょ。



ゴール地点にて。って、今日は田植えか?

 

人生は、教訓の連続

 

今回、はじめて長い距離のハダシランニングを経験してみました。
走ってみて、気がついたこと。

ハダシは、気持ちイイ。
だけど、気候に左右されますね。

雨にぬれたアスファルト路は、愉快です。
これが、ギラギラ夏の日に焼けた道なら、無理です。
真冬の、凍った路面も、まあ走りたくない。
やっぱ、スタッドレスでしょ。

そして、走りがよりコンパクトになります。
まず、歩幅から。
これは、疲れをためにくい、に通じるようです。
それで良しとするか、よりストライドを伸ばしたいか、考え方はイロイロでしょうが。
わたしには、これで十分です。

そして今回はハダシで17キロ。
いまはこのくらいまでですね。
そして、ハキモノのありがたさや意味も再認識しました。
やはり、ワラジはダテじゃない。
いろんな学びがありました。

遅めのゴール(最近の主流)、会場のヤキソバ、景品の朝採りのキャベツ1個、そして駐車場にもどると、天上からは青空。
レースも、人生も、往々として、こんなものです。



ゴール後は、ひとり1個の朝どりキャベツがプレゼント

 

帰路は、緑一面のキャベツ畑が輝いていました。
すばらしい大会ですよお。
2時間31分11秒、テヘヘ。

 



帰路にみせる、この天気かな

 

たーさん
ドシャ降りも 嬉々と楽しむ キャベジン効果

 

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