松本マラソンスタート
うーん、いける、いける。
松本マラソンがスタートしました。
ときに2022年11月13日。
ランナーの流れが、スムースにすすみます。
今日は、この流れに、のれている。
ぐんまマラソンのように、スタートから置いてけぼり、とはちがいます。
意識していることは、ひとつ。
モモの感覚に、だまされない。
今日も、衣装は、ぐんまマラソンと同じです。
ワークマンシャツの上に羽織とタスキ。
サラシに、フンドシ。
ハカマに、ワラジ。
以上。
ゴム紐は、ひとつも身にまとっていません。
ハカマは、走ろうとすると、アシを前に出しにくい。
はじめてハカマで走った10日前のフルマラソン。
感覚に、変化はありません。
もちろん、ハカマをはしょることもしません。
ですが、けっこうスムースにランナーの流れにのれています。
プチ・パニック様にもなっていません。
出足は上場。
まだ、はじまったばかりですけど。
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風の中の、スムースなスタート光景。
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最初は、くだり基調もあって、みんな調子をあげてゆけます。
神さまの課題
神さまは、解決できない課題は、かさない。
いや、そんなことはないよ。
無理難題ばかりじゃないか。
でもそれは、アプローチの仕方なのかもしれません。
あるいは、発想のおき方。
何も、乗りこえるばかりが解決じゃありませんから。
ハオリ・ハカマ走法。
まずこれを、ふだんのペース走までもってゆく。
そのための感覚のヒントを、ぐんまマラソン終盤のハダシの中で感じました。
その感覚がなくならないうちの、フルマラソン第二弾です。
とここで、思いもかけない状況が展開してきました。
大風です。
まっ暗ななか、家をでて、松本着。
明るくなった松本の街は、黒い雲と強い南風でした。
やがて雨がくる、というのは覚悟しています。
ですが、強い南風は考えていませんでした。
そして松本マラソンは、南へ、南へと向かうコース設定です。
向かい風。
スタート前。
立っているだけで、ハカマがパカパカあおられます。
よく風を受けてくれるんですね、この衣装は。
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あやしい雲と、旗をふき飛ばしそうな風が、今日のレース模様を暗示しています。
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それでも、スタート会場は、はなやかさもただよっています。
今に集中
マラソンは、だんだんとキツくなる競技です。
人生と同じでしょうか。
でも人生には、ちゃんと援護射撃がついてきます。
ヒトによっては、それを「ボケ」と表現する方もおられますが。
ランニングだって、同じです。
先を考えたって、仕方ありません。
そんなこと、そのときになって考えればいいことです。
とりあえず、今をたのしむ。
スタートした松本マラソンコースは、最初はくだり基調です。
そして、カラダがあたたまったころ、松本城へと出てゆきます。
松本城を、ぐるり。
エイエイオー。
野武士の血がたぎります。
って、野武士というより、落武者の様相ですけど。
いける、いける。
街中をぬけて、河川敷コースに入ると、強風がモロにあたります。
走っていても、ハカマがパタパタ。
それでも、走りのペースは同じです、たぶん。
どうしたんだ、今日は。
ゆけるところまで、いっちゃうぞ。
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戦国時代チックな光景に入ってきました。
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松本にきたら、松本城を堪能しなくっちゃ、もったいないです。
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街なかでは、威勢のいい応援にはげまされます。
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フレッシュ高校生バンドに送られて、郊外へとすすみます。
珍展開
松本マラソンのコースがかわりました。
それは知っていました。
ただ詳細はまったく未知数でした。
人家がへって、畑作地帯へと入ってゆきます。
信州の山が、近づいてきます。
うへっ。
コースに、のぼりおりが増えてきました。
およそフルマラソンには似つかわしくない設定ですか。
のぼり道、くわえて向かい風。
いい塩梅に、スピードが低下してゆきます。
自然な現象、そう無理に自然にはさからいません。
いえ、さからえません。
グンマーでいったら、キャベツマラソンみたいな展開になりつつあります。
丘陵地帯。
のぼって、くだって。
前からの風にあおられて、横風に翻弄されて。
ヨッパライのようにすすんでゆきます。
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河川敷道に入ると、威勢のいい風が通りすぎてゆきます。ゼッケンが飛ばされそう。
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風の中、ちびっ子応援団にはいやされます。
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ドンドンドン、おとなの迫力もありがたいです。
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右から、左から、威勢のいい太鼓が響くのはうれしい。
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風に向かってすすんでゆきます、もうすすむだけ。
多分こうなるだろうな
それでも、立ち止まりさえしなければ、前にはすすんでいるハズです。
理論上は。
なんとか、半分までやってきました。
そろそろ、いろんなモノが変化をみせてきています。
まずワラジが、なんとなくバラけはじめてきている予感。
いえ、予感ではなくて、確実にこわれはじめています。
思った以上の力がかかってしまったようです。
くわえて、のちに実感することになるのですが、路面の摩擦です。
松本のアスファルトは、ゴツゴツ・ザラザラ系が多い。
摩擦係数を大きくなるように敷いてあるようです。
冬のスリップ事故防止効果をねらっているんでしょうか。
わらヒモには、こたえる。
もう1足、もって走ればよかったかな。
はい、これを後の祭りといいます。
できるだけ、ワラジ温存走法でゆきたいな。
スピードも落として。
いえ、これはウソで、スピード低下は体力の問題です。
力がつきてきた。
でも、ゴールは目指します。
(つづく)
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中間点にやってきました。ここまでは上々です。
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落ち葉のまう坂道を、かけあがってゆきます。
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このあたりから、本格的にワラジのバラけ感がすすんできました。
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一見大ジョーブですが、底はもう限界です、うーっむと思考中。
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雑念を 吹き飛ばしてくれ 向かい風
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